家庭礼拝 2022年3月9日 出エジプト記 35:1-35 幕屋建設の準備

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今日の聖書の個所は、安息日を守るようにということと、幕屋建設の話です。このような話は前にも聞いているので、どうして何度も同じことを言うのだろうかと思ってしまいます。23章には安息日や安息年について書かれています。31章にも安息日を厳守せよと書かれています。幕屋建設にあたっては、25章から31章まで実に長々とその建設の方法が書かれています。どうしてまたこの34章で同じことをまた学ばなければならないのでしょうか。もうすでに十分すぎるほど学んだではないかと思ってしまいます。

実はそこには大きな違いがあるのです。今まで語られてきた安息日や幕屋建設の話は、すべて神様がモーセに語られたことなのです。神様が安息日を守って幕屋建設をこのようにしなさいとモーセに語った言葉だったのです。そして今日の34章はその話を神様から受けたモーセが、イスラエルの民に対して、安息日を守って、神様から命じられた幕屋建設をしなさい。そのために必要なものを捧げなさいと言っているのです。この幕屋建設の前にわざわざ安息日を守るように語っているのは、同じ神様の言葉ですが、幕屋建設よりも安息日の方が優先されることを言っているのだと思われます。ですからいくら幕屋建設で忙しくても、安息日に仕事をしてはならないということです。

このモーセの話を聞いて、イスラエルの民がどうしたのかということが、今日の聖書の個所の所では大切なことです。ですから、また同じことを言っているのかと思って聞くのではなく、それを聞いてイスラエルの人々はどうしたのかというところを重点的に学んでいく必要があるのです。

それでは聖書の安息日を守るように言っているところから入ります。1節から3節です。

◆安息日の厳守

出 35:1 モーセはイスラエルの人々の共同体全体を集めて言った。「これは主が行うよう命じられた言葉である。

出 35:2 六日の間は仕事をすることができるが、第七日はあなたたちにとって聖なる日であり、主の最も厳かな安息日である。その日に仕事をする者はすべて死刑に処せられる。

出 35:3 安息日には、あなたたちの住まいのどこででも火をたいてはならない。」

 今までは、主はモーセに言われた、という形で安息日のことが言われてきましたが、ここではモーセがイスラエルの共同体全体に対して、「これは主が行うよう命じられた言葉である。」と宣言して語った言葉なのです。この日は聖なる日であり、最も厳かな安息日であるので、その日に仕事をするものはすべて死刑に処せられるとモーセは言いました。これはモーセが語るにしては、ずいぶん厳しい掟だなと思いますが、神様がモーセに語られたときにも、「それを汚すものはならず死刑に処せられる。誰でもこの日に仕事をするものは、民の中から断たれる。」とはっきり言われていることなので、決して誇張ではないのです。ですがモーセが付け足した話もあります。これはモーセの解釈なのです。それは、「安息日には、あなたたちの住まいのどこででも火をたいてはならない。」と言ったことです。炊事をすることは安息日を汚すものだから、してはならないと教えているのです。すなわち、安息日は男だけでなく女にも子供にも、家畜たちにも守らせなければならないということなのです。

そして、次にいよいよ幕屋建設の話が始まります。4節から9節です。

◆幕屋建設の準備

出 35:4 モーセはイスラエルの人々の共同体全体に告げた。「これは主が命じられた言葉である。

出 35:5 あなたたちの持ち物のうちから、主のもとに献納物を持って来なさい。すべて進んで心からささげようとする者は、それを主への献納物として携えなさい。すなわち、金、銀、青銅、

出 35:6 青、紫、緋色の毛糸、亜麻糸、山羊の毛、

出 35:7 赤く染めた雄羊の毛皮、じゅごんの皮、アカシヤ材、

出 35:8 ともし火のための油、聖別の油と香草の香とに用いる種々の香料、

出 35:9 エフォドや胸当てにはめ込む縞めのうの石やその他の宝石類である。

 モーセは幕屋建設に必要なものを神様に捧げなさいと言いました。それは金、銀、青銅をはじめとするとても貴重なものばかりです。このようなものは普通の時でさえも捧げるにはとても身を切られるような思いをするはずです。ところがイスラエルの人々はエジプトから、取るものもとりあえず、過ぎ越しの翌日に大急ぎでエジプトを脱出してきたのですから、そんなに多くのものを持っているはずはないのです。あったとしても、それは自分たちの命をつなぐために大切に持ってきた、ごくわずかな宝物なのです。モーセが言ったこれらのものを捧げなさいというのは、このエジプトから脱出して、もうこれしか価値あるものはないと思われた最後のものでさえも、神様の幕屋建設のために捧げなさいと言われたのです。ですがそれは強制ではありません。全て進んで心から捧げようとするものは、それを主への献納物として携えなさい、と言ったのです。さてこれに対して、イスラエルの民はどうこたえるのでしょうか。命の次に大切な宝物を捧げるのでしょうか。それはもう少し後で答えが出ます。

モーセは神様が命じられた捧げもののほかに、神様が命じられたものをことごとく作らせなさいと語ったのです。10節から19節です。

出 35:10 また、あなたたちのうちの、心に知恵のある者をすべて集めて、主が命じられた物をことごとく作らせなさい。

出 35:11 すなわち、幕屋、天幕、覆い、留め金、壁板、横木、柱、台座、

出 35:12 掟の箱とそれを担ぐ棒、贖いの座、至聖所の垂れ幕、

出 35:13 机とそれを担ぐ棒、そのすべての祭具、供えのパン、

出 35:14 燭台とその祭具、ともし火皿、灯油、

出 35:15 香をたく祭壇とそれを担ぐ棒、聖別の油、香草の香、幕屋の入り口に掛ける幕、

出 35:16 焼き尽くす献げ物の祭壇とそれに付く青銅の格子、それを担ぐ棒、およびそのすべての祭具、洗盤と台、

出 35:17 庭の幔幕とその柱と台座、庭の入り口の幕、

出 35:18 幕屋の杭と庭の杭、およびその綱、

出 35:19 聖所で仕えるための衣服、祭司アロンのための祭服、その子らが祭司として仕えるための衣服がそれである。」

 幕屋建設に必要な造らなければならないものはすでに、神様がモーセに命じられた25章から31章までの中で詳しく学びました。そこには幕屋を立てるために必要なもの、至聖所の天幕や垂れ幕、掟の箱と贖いの座、机や燭台いろいろな祭具、それに祭司が着るために衣服など事細かに決められていました。それを今モーセはイスラエルの民に、それを作るように命じたのです。神がモーセに命じたことが、今具体的に動こうとしているのです。

このように命じられて、イスラエルの民がどのように答えたのかが、次の20節から29節に書かれています。

出 35:20 イスラエルの人々の共同体全体はモーセの前を去った。

出 35:21 心動かされ、進んで心からする者は皆、臨在の幕屋の仕事とすべての作業、および祭服などに用いるために、主への献納物を携えて来た。

出 35:22 進んで心からする者は皆、男も女も次々と襟留め、耳輪、指輪、首飾り、およびすべての金の飾りを携えて来て、みな金の献納物として主にささげた。

出 35:23 青、紫、緋色の毛糸、亜麻糸、山羊の毛、赤く染めた雄羊の毛皮、およびじゅごんの皮を持っている者も皆、それを携えて来た。

出 35:24 銀や青銅を献納物としようとする者は皆、それを主への献納物として携えて来た。また、アカシヤ材を持っている者は皆、奉仕の仕事のためにそれを携えて来た。

出 35:25 心に知恵を持つ女は皆、自分の手で紡ぎ、紡いだ青、紫、緋色の毛糸および亜麻糸を携えて来た。

出 35:26 心動かされ、知恵に満ちた女たちは皆、山羊の毛を紡いだ。

出 35:27 指導者たちはエフォドや胸当てにはめ込むラピス・ラズリやその他の宝石類、

出 35:28 香料、灯油、聖別の油、および香草の香を携えて来た。

出 35:29 モーセを通じて主が行うようお命じになったすべての仕事のために、進んで心からするイスラエルの人々は、男も女も皆、随意の献げ物を主に携えて来た。

 イスラエルの民が捧げるものは有り余っているものから捧げるのではありません。もうこれしかないと思われる、なけなしの宝物を捧げるのです。モーセの命じることを聞いて、イスラエルの民はモーセの前を去って自分の家に帰り、何を捧げるのかを考えたのです。そして、心動かされ、進んで心からする者は皆、臨在の幕屋の仕事とすべての作業、および祭服などに用いるために、主への献納物を携えて来た、と言うのです。それは強制されてではなく、心動かされて進んで心から喜んで自分の一番大切な宝物を捧げたのです。そこには惜しむ気持ちよりも神様に捧げる喜びの方が大きかったのだと思います。男たちも、女たちも、指導者たちもそれぞれがなしうる最善の捧げものを進んで心から捧げたのです。この人々は、地上に宝を積むことよりも、天に宝を積むことを喜んだのです。

 これらの捧げられたものを用いて、幕屋を建設し、その祭具を制作するものを決める必要はありました。それには神様から指名されたものがいたのです。30節から35節です。

出 35:30 モーセはイスラエルの人々に言った。「見よ、主は、ユダ族のフルの孫、ウリの子ベツァルエルを名指しで呼び、

出 35:31 彼に神の霊を満たし、どのような工芸にも知恵と英知と知識を持たせ、

出 35:32 金、銀、青銅による細工に意匠をこらし、

出 35:33 宝石をはめ込み、木に彫刻するなど、すべての細かい工芸に従事させ、

出 35:34 更に、人を教える力をお与えになった。主は、彼とダン族のアヒサマクの子オホリアブに、

出 35:35 知恵の心を満たして、すべての工芸に従事させ、彫刻師、意匠を考案する者、更に、青、紫、緋色の毛糸、亜麻糸を使ってつづれ織や縁取りをする者など、あらゆる種類の工芸に従事する者とし、意匠を考案する者とされた。

 この建築と制作に携わるものとして、モーセはイスラエルの人々に、神様が名指しで指名した者がいることを伝えました。それはユダ族のフルの孫、ウリの子ベツァルエルであると言いました。神様は、彼に神の霊を満たして、どのような工芸にも知恵と英知と知識を持たせて行わせてくれることを語ったのです。この仕事をするものは、誰でもよいわけではなく、神さから特別に選ばれて、その才能を与えられた特別の人が従事する必要があったのです。彼は掟の箱や贖いの座を作って他の仕事の監督もしたのです。

彼の他にもう一人指名された人がいました。それは、ダン族のアヒサマクの子オホリアブでした。ベツァルエルとオホリアブは神様から知恵の心で満たされて、それぞれの得意分野の工芸を制作しまた指導して幕屋の建設と祭具の制作に取り掛かったのです。

 イスラエルの人々は、神様から命じられた幕屋の建設のために、いろいろな宝物を神様に捧げました。それは決して有り余る中からではなく、自分の一番大切にしている宝物を捧げたのです。それを捧げれば、もう何も財産がなくなるような状態でも喜んで進んで捧げたのです。ここにイスラエルの信仰が試されました。イスラエルの人々は天に宝を積むことが出来たのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、イスラエルの人々が喜んで自分の一番大切な宝物を捧げたように、私たちも自分たちの一番大切なものをあなたに捧げ、天に宝を積むものとさせてください。あなたは私たちがすべてを捧げても、必ず、生き延びる道を与えてくださる方です。そのことを信じて委ねて歩ませてください。この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>  

 

◆安息日の厳守

出 35:1 モーセはイスラエルの人々の共同体全体を集めて言った。「これは主が行うよう命じられた言葉である。

出 35:2 六日の間は仕事をすることができるが、第七日はあなたたちにとって聖なる日であり、主の最も厳かな安息日である。その日に仕事をする者はすべて死刑に処せられる。

出 35:3 安息日には、あなたたちの住まいのどこででも火をたいてはならない。」

◆幕屋建設の準備

出 35:4 モーセはイスラエルの人々の共同体全体に告げた。「これは主が命じられた言葉である。

出 35:5 あなたたちの持ち物のうちから、主のもとに献納物を持って来なさい。すべて進んで心からささげようとする者は、それを主への献納物として携えなさい。すなわち、金、銀、青銅、

出 35:6 青、紫、緋色の毛糸、亜麻糸、山羊の毛、

出 35:7 赤く染めた雄羊の毛皮、じゅごんの皮、アカシヤ材、

出 35:8 ともし火のための油、聖別の油と香草の香とに用いる種々の香料、

出 35:9 エフォドや胸当てにはめ込む縞めのうの石やその他の宝石類である。

出 35:10 また、あなたたちのうちの、心に知恵のある者をすべて集めて、主が命じられた物をことごとく作らせなさい。

出 35:11 すなわち、幕屋、天幕、覆い、留め金、壁板、横木、柱、台座、

出 35:12 掟の箱とそれを担ぐ棒、贖いの座、至聖所の垂れ幕、

出 35:13 机とそれを担ぐ棒、そのすべての祭具、供えのパン、

出 35:14 燭台とその祭具、ともし火皿、灯油、

出 35:15 香をたく祭壇とそれを担ぐ棒、聖別の油、香草の香、幕屋の入り口に掛ける幕、

出 35:16 焼き尽くす献げ物の祭壇とそれに付く青銅の格子、それを担ぐ棒、およびそのすべての祭具、洗盤と台、

出 35:17 庭の幔幕とその柱と台座、庭の入り口の幕、

出 35:18 幕屋の杭と庭の杭、およびその綱、

出 35:19 聖所で仕えるための衣服、祭司アロンのための祭服、その子らが祭司として仕えるための衣服がそれである。」

出 35:20 イスラエルの人々の共同体全体はモーセの前を去った。

出 35:21 心動かされ、進んで心からする者は皆、臨在の幕屋の仕事とすべての作業、および祭服などに用いるために、主への献納物を携えて来た。

出 35:22 進んで心からする者は皆、男も女も次々と襟留め、耳輪、指輪、首飾り、およびすべての金の飾りを携えて来て、みな金の献納物として主にささげた。

出 35:23 青、紫、緋色の毛糸、亜麻糸、山羊の毛、赤く染めた雄羊の毛皮、およびじゅごんの皮を持っている者も皆、それを携えて来た。

出 35:24 銀や青銅を献納物としようとする者は皆、それを主への献納物として携えて来た。また、アカシヤ材を持っている者は皆、奉仕の仕事のためにそれを携えて来た。

出 35:25 心に知恵を持つ女は皆、自分の手で紡ぎ、紡いだ青、紫、緋色の毛糸および亜麻糸を携えて来た。

出 35:26 心動かされ、知恵に満ちた女たちは皆、山羊の毛を紡いだ。

出 35:27 指導者たちはエフォドや胸当てにはめ込むラピス・ラズリやその他の宝石類、

出 35:28 香料、灯油、聖別の油、および香草の香を携えて来た。

出 35:29 モーセを通じて主が行うようお命じになったすべての仕事のために、進んで心からするイスラエルの人々は、男も女も皆、随意の献げ物を主に携えて来た。

出 35:30 モーセはイスラエルの人々に言った。「見よ、主は、ユダ族のフルの孫、ウリの子ベツァルエルを名指しで呼び、

出 35:31 彼に神の霊を満たし、どのような工芸にも知恵と英知と知識を持たせ、

出 35:32 金、銀、青銅による細工に意匠をこらし、

出 35:33 宝石をはめ込み、木に彫刻するなど、すべての細かい工芸に従事させ、

出 35:34 更に、人を教える力をお与えになった。主は、彼とダン族のアヒサマクの子オホリアブに、

出 35:35 知恵の心を満たして、すべての工芸に従事させ、彫刻師、意匠を考案する者、更に、青、紫、緋色の毛糸、亜麻糸を使ってつづれ織や縁取りをする者など、あらゆる種類の工芸に従事する者とし、意匠を考案する者とされた。