家庭礼拝 2022年2月23日 出エジプト記 34:1-16 戒めの再授与①

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起 

モーセは神様の書かれた、十戒の石の板を二度与えられます。最初与えられた石の板は32章の所で、砕かれてしまいました。それは、十戒を与えられて、シナイ山から降りて、宿営に近づいたモーセがイスラエルの人々が若い雄牛の像とその周りで踊っている人々を見て激しく怒り、手に持っていた十戒の石の板を投げつけて、山のふもとで砕いてしまったのです。

モーセはこのように怒りましたが、同じように怒っている神様に対してはイスラエルの民のためにとりなしました。そしてどうかイスラエルの民と共に居て下さるようにと願ったのです。神様はこのようなかたくなな民と共にいれば、その罪のためにすべての民を滅ぼしてしまうから、一緒にはおられない、あなた達だけで約束の地へ行きなさいといったのですが、モーセは粘り強く神様に願って執り成しをしました。すると、神様は、「私は、あなたのこの願いもかなえよう。私はあなたに好意を示し、あなたを名指しで選んだからである。」と言ってその願いはかなえられたのです。

そして再び、十戒の石の板が与えられるというのが今日の話となります。それはイスラエルが神の民となり、神様が特別にこの民を守ってくださるということです。その契約書がこの十戒の板なのです。ですから旧約聖書というのはこの契約がなされたことが記されている聖書ということであり、この石の板は幕屋の至聖所の契約の箱の中に収められ、そこは神様が降り立つ場所となったのです。

神様は、モーセにもう一度十戒の石の板を与えることを約束して、このように言いました。1節から3節です。

出 34:1 主はモーセに言われた。「前と同じ石の板を二枚切りなさい。わたしは、あなたが砕いた、前の板に書かれていた言葉を、その板に記そう。

出 34:2 明日の朝までにそれを用意し、朝、シナイ山に登り、山の頂でわたしの前に立ちなさい。

出 34:3 だれもあなたと一緒に登ってはならない。山のどこにも人の姿があってはならず、山のふもとで羊や牛の放牧もしてはならない。」

 神様はこのようにモーセに「前と同じ石の板を二枚切りなさい。わたしは、あなたが砕いた、前の板に書かれていた言葉を、その板に記そう。」と言いました。同じものを再び書いて渡してくれるといったのです。その切り出した二枚の石の板をもって、明日の朝、シナイ山に登って、神様の前に立ちなさいといったのです。この時、前回と違うのは、誰もあなたと一緒に登ってはならないといったことです。人の姿があるだけではなく、ヒツジや牛の姿もあってはならないといったのです。前回はアロン達が共に上り、最終的にはヨシュアが一緒に行きました。ですが今回はモーセ以外は一切近づけなかったのです。

前回の時には十戒の石の板を渡される前に神様との契約の締結がありました。その時には24章にあるように、「あなたは、アロン、ナダブ、アビフ、およびイスラエルの70人の長老と一緒に主のもとに登りなさい。あなたたちは遠く離れてひれ伏さねばならない。しかし、モーセだけは主に近づくことが出来る。」と言われて途中までは70人の長老も登って行って、そしてイスラエルの神様のを見ることもできたのです。そしてそこで神様を見て祝宴をしたのです。そのあと、モーセはさらに神様のもとに登りなさいを言われて、ヨシュアを連れて、登り、モーセは十戒の石の板を与えられたのです。このように最初に与えられた時には途中までですが、大勢の人が山に登り神様を見て祝宴をするようなにぎやかさがあったのです。ですが二回目の時にはモーセただ一人です。神様はモーセだけを信頼し、モーセだけをそば近くに呼び寄せたのです。

モーセはこのようにして、再び石の板を二枚持ってシナイ山に登りました。4節から9節です。

出 34:4 モーセは前と同じ石の板を二枚切り、朝早く起きて、主が命じられたとおりシナイ山に登った。手には二枚の石の板を携えていた。

出 34:5 主は雲のうちにあって降り、モーセと共にそこに立ち、主の御名を宣言された。

出 34:6 主は彼の前を通り過ぎて宣言された。「主、主、憐れみ深く恵みに富む神、忍耐強く、慈しみとまことに満ち、

出 34:7 幾千代にも及ぶ慈しみを守り、罪と背きと過ちを赦す。しかし罰すべき者を罰せずにはおかず、父祖の罪を、子、孫に三代、四代までも問う者。」

出 34:8 モーセは急いで地にひざまずき、ひれ伏して、

出 34:9 言った。「主よ、もし御好意を示してくださいますならば、主よ、わたしたちの中にあって進んでください。確かにかたくなな民ですが、わたしたちの罪と過ちを赦し、わたしたちをあなたの嗣業として受け入れてください。」

 このようにして石の板を二枚持ってシナイ山に登りましたが、神様は雲の内にあって降りてきました。姿は見えないのです。前回の時には70人の長老たちと共に神様を見上げて、祝宴などもしたのですが、今回は姿さえ見せてくださいません。ですがその雲の中から、主の御名を宣言したのです。そしてモーセの前を通り過ぎて、「主、主、憐れみ深く恵みに富む神、忍耐強く、慈しみとまことに満ち、幾千代にも及ぶ慈しみを守り、罪と背きと過ちを赦す。しかし罰すべき者を罰せずにはおかず、父祖の罪を、子、孫に三代、四代までも問う者。」と、自分のことこのように説明し宣言したのです。それは、神様は憐み深く、恵みに富み、忍耐強く、慈しみと誠に満ちていて、罪と背きと過ちを赦すが、罰すべきものを罰せずにはおかない、と言ったのです。つまり、憐みによって罪は許すが、罰は下すということです。モーセはその神様の言葉に対して、「主よ、もし御好意を示してくださいますならば、主よ、わたしたちの中にあって進んでください。確かにかたくなな民ですが、わたしたちの罪と過ちを赦し、わたしたちをあなたの嗣業として受け入れてください。」とこのように罪と過ちを赦して、私たちを受け入れてくださいと願ったのです。そして一緒に進んでくださいと頼みました。

モーセのこの言葉に対して、神様はイスラエルを受け入れて、契約を結ぶと宣言しました。契約とは権利と義務が規定されたものです。イスラエル人は神様の嗣業となる代わりに、神様の命じることを守らなければならないという契約なのです。10節と11節です

出 34:10 主は言われた。「見よ、わたしは契約を結ぶ。わたしはあなたの民すべての前で驚くべき業を行う。それは全地のいかなる民にもいまだかつてなされたことのない業である。あなたと共にいるこの民は皆、主の業を見るであろう。わたしがあなたと共にあって行うことは恐るべきものである。

出 34:11 わたしが、今日命じることを守りなさい。見よ、わたしはあなたの前から、アモリ人、カナン人、ヘト人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人を追い出す。

 ここで語られる嗣業という言葉は、聖書独特の言葉で、どんな辞書にもその意味が出ていません。その漢字の意味からすれば業すなわちなりわいを継ぐという意味で、主には土地を継ぐという意味です。イスラエル人が神様から与えられた嗣業はカナンの地なのです。この嗣業の意味はだんだん広い意味で生活を支えるものとなり、財産という意味にもなってきます。モーセが、神様に、「わたしたちの罪と過ちを赦し、わたしたちをあなたの嗣業として受け入れてください。」と言った時には、私たちをあなたの財産としてください、あなたのものにしてくださいと願ったということになります。そこで与えた神様の契約の言葉は、神様のものとなるためには、神様にふさわしいものになりなさい。そのための掟を守りなさいというのがこの契約の意味です。その契約を守るなら、私は、民のすべての前で、驚くべき業を行うといったのです。そしてまず、そのカナン地方に住むカナン人たちをそこから追い出すと約束したのです。

ですがそこの異邦の地で住むには注意が必要でした。その注意を守るように神様はイスラエル人にくぎを刺したのです。その注意義務が次の12節から17節に書いてある契約の内容なのです。

出 34:12 よく注意して、あなたがこれから入って行く土地の住民と契約を結ばないようにしなさい。それがあなたの間で罠とならないためである。

出 34:13 あなたたちは、彼らの祭壇を引き倒し、石柱を打ち砕き、アシェラ像を切り倒しなさい。

出 34:14 あなたはほかの神を拝んではならない。主はその名を熱情といい、熱情の神である。

出 34:15 その土地の住民と契約を結ばないようにしなさい。彼らがその神々を求めて姦淫を行い、その神々にいけにえをささげるとき、あなたを招き、あなたはそのいけにえを食べるようになる。

出 34:16 あなたが彼らの娘を自分の息子にめとると、彼女たちがその神々と姦淫を行い、あなたの息子たちを誘ってその神々と姦淫を行わせるようになる。

出 34:17 あなたは鋳像の神々を造ってはならない。

神様はまず最初に、これから入っていく土地の住民と契約を結ばないようにしなさい、と言いました。契約を結ぶことが出来るのは神様に対してだけなのです。人間と人間が勝手に契約を結ぶと、神様をないがしろにしてしまうからなのです。すなわちそれが罠となるのです。神様から離れてしまうのです。

そうならないように神様は厳しい戒めを与えました。それはその土地に住む住民の祭壇を引き倒し、石柱を打ち砕き、アシェラ像を切り倒しなさい、と言ったのです。それはイスラエルの民は決してほかの神を拝んではならないからです。一度拝むようになれば、姦淫を行うようになり、生贄を食べるようになり、娘や息子たちもその土地のものと結婚すると、その土地の神々と姦淫を犯すことになるからだ、というのです。そして、あなたは鋳像の神々を造ってはならない、とも命じました。これらは神様が十戒の中で語った最初の戒めです。それは、「私は主、あなたの神、あなたを奴隷の家から導き出した神である。あなたには私をおいてほかに神があってはならない。あなたはいかなる像も造ってはならない。」という戒めです。これがイスラエルにおける、何よりも大切な戒めなのです。

神様は、もう一度十戒の言葉を石の板に書いてくれることになりました。それはイスラエルの罪が許され、神様の嗣業として、生きることになるためです。そのためには神様にふさわしいものとならなければなりません。それが十戒の言葉です。これを守らなければ神の民として歩むことは許されないのです。モーセは、神様がイスラエルを見捨てようとするのを必死になってとりなして、再び神様の民となることを許してもらえたのです。そこで最初に言われた言葉が、あなたには私をおいてほかに神があってはならないということです。そのためには嗣業として与えられたカナンの地から異教の神々や偶像を追い出し、その地の人々と契約を結んではならないということでした。これは多神教の人々には、理解できないほどの激しさだったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。イスラエルの民は、モーセのとりなしによって、やっと神様の許しを得て、再び神様の嗣業となる民となりました。そのためには厳しい契約が必要だったのです。イスラエルの民はすぐに罪を犯し神様を忘れてしまうからです。何よりも、私をおいてほかに神があってはならないという戒めが、強く求められました。それは神様以外のものに頼ってはならないということです。私たちは、神様以外のいろいろなものに誘惑を感じそれに頼ろうとします。ですがどうかそのような誘惑をすべて自分の中から追い出し、いつも純粋な気持ちで、神のみに従うものでありますように導いて下さい。人に頼ることなく、自分の力にも頼ることなく、お金に頼ることなく、地位に頼ることなくただ神様にすべてをゆだねて、幼子のように信頼するものでありますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>  

 

◆戒めの再授与

出 34:1 主はモーセに言われた。「前と同じ石の板を二枚切りなさい。わたしは、あなたが砕いた、前の板に書かれていた言葉を、その板に記そう。

出 34:2 明日の朝までにそれを用意し、朝、シナイ山に登り、山の頂でわたしの前に立ちなさい。

出 34:3 だれもあなたと一緒に登ってはならない。山のどこにも人の姿があってはならず、山のふもとで羊や牛の放牧もしてはならない。」

出 34:4 モーセは前と同じ石の板を二枚切り、朝早く起きて、主が命じられたとおりシナイ山に登った。手には二枚の石の板を携えていた。

出 34:5 主は雲のうちにあって降り、モーセと共にそこに立ち、主の御名を宣言された。

出 34:6 主は彼の前を通り過ぎて宣言された。「主、主、憐れみ深く恵みに富む神、忍耐強く、慈しみとまことに満ち、

出 34:7 幾千代にも及ぶ慈しみを守り、罪と背きと過ちを赦す。しかし罰すべき者を罰せずにはおかず、父祖の罪を、子、孫に三代、四代までも問う者。」

出 34:8 モーセは急いで地にひざまずき、ひれ伏して、

出 34:9 言った。「主よ、もし御好意を示してくださいますならば、主よ、わたしたちの中にあって進んでください。確かにかたくなな民ですが、わたしたちの罪と過ちを赦し、わたしたちをあなたの嗣業として受け入れてください。」

出 34:10 主は言われた。「見よ、わたしは契約を結ぶ。わたしはあなたの民すべての前で驚くべき業を行う。それは全地のいかなる民にもいまだかつてなされたことのない業である。あなたと共にいるこの民は皆、主の業を見るであろう。わたしがあなたと共にあって行うことは恐るべきものである。

出 34:11 わたしが、今日命じることを守りなさい。見よ、わたしはあなたの前から、アモリ人、カナン人、ヘト人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人を追い出す。

出 34:12 よく注意して、あなたがこれから入って行く土地の住民と契約を結ばないようにしなさい。それがあなたの間で罠とならないためである。

出 34:13 あなたたちは、彼らの祭壇を引き倒し、石柱を打ち砕き、アシェラ像を切り倒しなさい。

出 34:14 あなたはほかの神を拝んではならない。主はその名を熱情といい、熱情の神である。

出 34:15 その土地の住民と契約を結ばないようにしなさい。彼らがその神々を求めて姦淫を行い、その神々にいけにえをささげるとき、あなたを招き、あなたはそのいけにえを食べるようになる。

出 34:16 あなたが彼らの娘を自分の息子にめとると、彼女たちがその神々と姦淫を行い、あなたの息子たちを誘ってその神々と姦淫を行わせるようになる。

出 34:17 あなたは鋳像の神々を造ってはならない。