家庭礼拝 2022年1月12日 出エジプト記 31:1-18 技術者の任命

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今日で、長く続いた幕屋建設の話は終わります。次回からはまた、モーセがシナイ山から降りてきて、イスラエルの民との出エジプトの物語が始まります。これまでの話では、幕屋の立て方から、その設備の作り方と使い方、生贄や香の捧げ方、祭司の服装など細かく定められてきました。今日の31章では、その幕屋の建屋や契約の箱などの設備を作るのは誰かということが書かれているのです。これを作るのは誰でもよいわけではありません。神様から指名された特別の人が作るように指示されているのです。これは神様から召命を受けたということです。

そしてこのことを語り終えると最後に、もう一度繰り返して、安息日を厳守せよとの命令が与えられるのです。多くの仕事を与えられているのですから、それを守るのに忙しくなりそうですが、それでも安息日は必ず守るように、それを守らなければ死刑に処するとまでいうのですから、イスラエル人にとって、これがどれほど大切な事かがわかります。

それでは最初に、◆技術者の任命、についてです。1節から5節です。

出 31:1 主はモーセにこう仰せになった。

出 31:2 見よ、わたしはユダ族のフルの孫、ウリの子ベツァルエルを名指しで呼び、

出 31:3 彼に神の霊を満たし、どのような工芸にも知恵と英知と知識をもたせ、

出 31:4 金、銀、青銅による細工に意匠をこらし、

出 31:5 宝石をはめ込み、木に彫刻するなど、すべての工芸をさせる。

最初にこの幕屋建設の責任者であり、工芸品の作成者として、ウリの子ベツァルエルを名指しで指名すると言いました。誰でもよいわけではありません。この人しかいないのです。というのも、神様は特別にこの人を選んで、彼に、神の霊を満たし、どのような工芸にも知恵と英知と知識をもたせ、金、銀、青銅による細工に意匠をこらし、宝石をはめ込み、木に彫刻するなど、すべての工芸をさせる、と言っているからです。その工芸の能力があるから選んだわけではありません、神様がこの人は、と見込んだ人を、神様の霊で満たし、知恵と英知と知識を与えて、どのような工芸でもできるようにさせると言っているのです。それは自分を誇ることなく、神を誇るようになるためです。神様がその人を通して作っているのです。

次にその責任者である、ベツァルエルを補佐する助手を指名します。6節から11節です。

出 31:6 わたしはダン族のアヒサマクの子オホリアブを、彼の助手にする。わたしは、心に知恵あるすべての者の心に知恵を授け、わたしがあなたに命じたものをすべて作らせる。

出 31:7 すなわち、臨在の幕屋、掟の箱、その箱の上の贖いの座、幕屋のすべての祭具、

出 31:8 机とその祭具、純金の燭台とそのすべての祭具、香をたく祭壇、

出 31:9 焼き尽くす献げ物の祭壇とそのすべての祭具、洗盤とその台、

出 31:10 祭司アロンのために織った衣服と祭服、アロンの子らが祭司として仕えるときの衣服、

出 31:11 聖別の油、聖所でたく香ばしい香である。彼らはわたしが命じたとおりに作らねばならない。

 助手に選ばれたのは、ダン族のアヒサマクの子オホリアブでした。彼は助手として働きますが、実際にいろいろなものを作るのは、神様からその心に知恵を授けられた人たちで、その人たちがモーセに命じたすべてのものを作ると言います。ここでも、その専門的な能力は神様から与えられた、知恵によて行うのだということが言われています。それらの人たちが作るのは臨在の幕屋のような建物、掟の箱、机、純金の燭台などのすべての祭具、香の祭壇、献げ物の祭壇などの祭具、洗盤とその台、祭司のための祭服、聖別の油、聖所でたく香ばしい香などである、と書かれています。それぞれに専門の職人がいて作ったものと思われます。

 ここで名指しで選ばれたのはユダ族のフルの孫、ウリの子ベツァルエルと、その助手となったダン族のアヒサマクの子オホリアブだけですが、心に知恵あるすべての者、と言われた人たちもまた、神様の召命を受けたのだと思います。私達もまた、信仰者として、名指しで選ばれた人々の中に含まれるのかもしれません。その人たちには知恵と神の霊が与えられ、神様の求める働きを、自分の力によってではなく、神様の働きによって行っているかもしれません。だから私たちは自分が何ができるかを心配する必要はないのです。神様が何かをなすときには、必要な能力と力を与えてくださるのです。

幕屋の建設に関するもろもろのことを命じ終えると、神様が最後に語ったのは安息日を守りなさいということでした。あまり幕屋建設に夢中になって、この安息日がおろそかにならないように、くぎを刺したのかもしれません。12節から18節です。

出 31:12 主はモーセに言われた。

出 31:13 あなたは、イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。あなたたちは、わたしの安息日を守らねばならない。それは、代々にわたってわたしとあなたたちとの間のしるしであり、わたしがあなたたちを聖別する主であることを知るためのものである。

出 31:14 安息日を守りなさい。それは、あなたたちにとって聖なる日である。それを汚す者は必ず死刑に処せられる。だれでもこの日に仕事をする者は、民の中から断たれる。

出 31:15 六日の間は仕事をすることができるが、七日目は、主の聖なる、最も厳かな安息日である。だれでも安息日に仕事をする者は必ず死刑に処せられる。

出 31:16 イスラエルの人々は安息日を守り、それを代々にわたって永遠の契約としなさい。

出 31:17 これは、永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである。主は六日の間に天地を創造し、七日目に御業をやめて憩われたからである。

出 31:18 主はシナイ山でモーセと語り終えられたとき、二枚の掟の板、すなわち、神の指で記された石の板をモーセにお授けになった。

 なぜ安息日を守らなければならないのか。それは神様が6日の間に天地を創造されて、7日目に御業をやめて憩われたからであると語られています。それは聖なる日であり、最も厳かな安息日であるからだと言われます。その厳かな聖なる日に、仕事をして、神様の聖なる日を汚すものは死刑に処せられるとさえ言われます。神様が働かれた日を聖なる日にするのではなく、神様が休まれた日を聖なる日にするのはどうしてなのでしょうか。もともとはこの安息日は7日目と限ったことではなかったようです。元来は仕事を休む日であり、喜びと楽しみの日であったようです。それがバビロン捕囚以降に、天地創造の話と組み合わされて、週に一回休まなければならないとなり、それが、ユダヤ教を他の宗教と区別する宗教儀礼になったようです。むしろ安息日の意味するものは、それを守ることが神様とイスラエルの契約の印であり、イスラエルを異邦人から聖別するものという意味合いが強くなっていったのです。イスラエルと神様の契約の印は、この安息日を守ることと割礼なのです。割礼の無いものは異邦人であり、安息日を守らないものも異邦人と同じだからイスラエルから取り除かなければならないということなのです。それほどこの安息日を守ることはイスラエル人として大切な事だったのです。

この長い長い幕屋に関する掟を神様がモーセに語り終えると、モーセは二枚の掟の板、すなわち、神の指で記された石の板をもって、山を下るのです。この2枚の掟の板は幕屋の至聖所の契約の箱の中に収められます。そしてその契約が守られていることの証が安息日なのです。

神様はモーセに幕屋の建設を命じただけでなく、その働きをする技術者までも指名しました。その働きをするものには、神の霊で満たし、どのような工芸にも知恵と英知と知識をもたせたのです。私たちは神様から選ばれ、必要な知恵と力を与えられて、神様の命じるままにその働きをするのです。自分たちの力はそこには働きません。ただ神様の働きがあるだけなのです。私たちも、今、生かされているのは、神様が必要とされるときに、神様の霊に満たされて、その働きをするためなのです。

イスラエル人にはこの民族が神様から選ばれた民族であることに強い誇りを持っていました。そこには神様との契約があるからだと信じていました。それを証しするのが、割礼と、安息日なのです。これがなければイスラエルは神様の恵みから漏れるのです。ですから、必死の思いでそれらを守ったのです。神様との特別な関係から切り離されたくないという思いが、安息日を厳守せよという厳しい掟になったのだと思います。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、あなたは私たち一人一人を名指しで選び、あなたの働きをさせるために聖霊を送り、時が至ってその働きをさせてくださいます。そのことが自分にはよくわからなくても、あなたが用いて下さっていることを信じます。どうかあなたの御霊にみたされて、あなたの御業をなすものへと変えられていくものでありますように。

この祈りを、主イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>  

 

◆技術者の任命

出 31:1 主はモーセにこう仰せになった。

出 31:2 見よ、わたしはユダ族のフルの孫、ウリの子ベツァルエルを名指しで呼び、

出 31:3 彼に神の霊を満たし、どのような工芸にも知恵と英知と知識をもたせ、

出 31:4 金、銀、青銅による細工に意匠をこらし、

出 31:5 宝石をはめ込み、木に彫刻するなど、すべての工芸をさせる。

出 31:6 わたしはダン族のアヒサマクの子オホリアブを、彼の助手にする。わたしは、心に知恵あるすべての者の心に知恵を授け、わたしがあなたに命じたものをすべて作らせる。

出 31:7 すなわち、臨在の幕屋、掟の箱、その箱の上の贖いの座、幕屋のすべての祭具、

出 31:8 机とその祭具、純金の燭台とそのすべての祭具、香をたく祭壇、

出 31:9 焼き尽くす献げ物の祭壇とそのすべての祭具、洗盤とその台、

出 31:10 祭司アロンのために織った衣服と祭服、アロンの子らが祭司として仕えるときの衣服、

出 31:11 聖別の油、聖所でたく香ばしい香である。彼らはわたしが命じたとおりに作らねばならない。

◆安息日を厳守せよ

出 31:12 主はモーセに言われた。

出 31:13 あなたは、イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。あなたたちは、わたしの安息日を守らねばならない。それは、代々にわたってわたしとあなたたちとの間のしるしであり、わたしがあなたたちを聖別する主であることを知るためのものである。

出 31:14 安息日を守りなさい。それは、あなたたちにとって聖なる日である。それを汚す者は必ず死刑に処せられる。だれでもこの日に仕事をする者は、民の中から断たれる。

出 31:15 六日の間は仕事をすることができるが、七日目は、主の聖なる、最も厳かな安息日である。だれでも安息日に仕事をする者は必ず死刑に処せられる。

出 31:16 イスラエルの人々は安息日を守り、それを代々にわたって永遠の契約としなさい。

出 31:17 これは、永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである。主は六日の間に天地を創造し、七日目に御業をやめて憩われたからである。

出 31:18 主はシナイ山でモーセと語り終えられたとき、二枚の掟の板、すなわち、神の指で記された石の板をモーセにお授けになった。