家庭礼拝 2021年9月15日 出エジプト記 19:1-25 シナイ山に着く

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起 

今日の個所は、モーセ達がシナイ山に着いた時の話です。このシナイ山ではあの有名なモーセの十戒が神様から与えられた山です。十戒の話は次回になりますが、今日の個所ではこのシナイ山での神様との話が中心となります。神様がこのシナイ山に降りてこられて、民の前にその存在を現したのです。シナイ山というのはシナイ半島にあることはわかるのですが、その候補は2つほどあるのです。三角形のシナイ半島の頂点に近いところにあるシナイ山と底辺の中央くらいで地中海に近いシナイ山です。アマレクとの戦いがあったことなどを考えると、シナイ半島の先端までは、入っていないように思えます。海の中に道ができた葦の海の時もそうでしたが、この時も2つほど候補があってあまりはっきりしていないのです。ですが今回のシナイ山はホレブの山ともいわれ、神の山なのですから、その場所がはっきりしていていないのは、おかしいような気がします。

このシナイ山すなわちホレブの山の話は以前に一度すでに出ています。それはモーセが、神様が立っておられるホレブの岩を、つえで打つと水が出てきたという話です。この時すでにホレブの山にいたのですから、それからしばらくこの周りにいたのだと思います。その間にアマレクとの戦いがあり、モーセの舅エトロが妻と子供を連れて、モーセの所に来たことなどが書かれているのですから、しばらくここで生活していたと思われます。

モーセ達がシナイ山に着いた時期についても記述があります。それはエジプトの国を出て、三月目のその日に、シナイの荒れ野に到着したとありますから、アマレクとの戦いや、エトロの訪問などはもしかすると、この到着後の話かもしれません。ところで、三月目のその日とはいつなのでしょうか。三月目のその日とはどうも、三月目に入った最初の日という意味のようです。昔は数え年のように数えていましたから、1月14日にエジプトを出発してから、二月を経て、三月目に入った3月1日という意味のようです。ですから1月は16日、二月は29日、3月は1日これを全部足して、出発から46日経って、シナイ山に着いたということになるのです。それにしてもずいぶんゆっくりとした動きです。普通でしたら、もうカナンにはとっくに着いている日数なのです。モーセ達イスラエルの民にはすぐにカナンに入ることは許されていなかったのかもしれません。

それでは、神様とモーセがこのシナイ山でどんな話をしたのかを聞いてみましょう。1節から6節です。

出 19:1 イスラエルの人々は、エジプトの国を出て三月目のその日に、シナイの荒れ野に到着した。

出 19:2 彼らはレフィディムを出発して、シナイの荒れ野に着き、荒れ野に天幕を張った。イスラエルは、そこで、山に向かって宿営した。

出 19:3 モーセが神のもとに登って行くと、山から主は彼に語りかけて言われた。「ヤコブの家にこのように語り/イスラエルの人々に告げなさい。

出 19:4 あなたたちは見た/わたしがエジプト人にしたこと/また、あなたたちを鷲の翼に乗せて/わたしのもとに連れて来たことを。

出 19:5 今、もしわたしの声に聞き従い/わたしの契約を守るならば/あなたたちはすべての民の間にあって/わたしの宝となる。世界はすべてわたしのものである。

出 19:6 あなたたちは、わたしにとって/祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエルの人々に語るべき言葉である。」

 イスラエルの人々はエジプトを出発して、46日後にシナイの荒れ野に到着しました。ここにくるまえはレフィディムにいましたが、やっとシナイ山のふもとの荒れ野についてそこに宿営したのです。レフィディムというのはエジプトを出てすぐに現れるシンの荒れ野を超えて宿営した場所です。ところがそこには、予定していた水がなくて、人々は騒ぎ出し、モーセが神様に言われたように、ホレブの岩の上に立っている神様の、その前の岩を杖で打つとそこから水が出てきたところです。そのレフィディムをさらに出発し、シナイの荒れ野に入り、シナイ山のふもとに宿営したのです。そのシナイ山はホレブの山とも呼ばれ、神の山として、畏れられていたのです。ですから宿営する人たちも、山に向かって、仰ぎ見るように宿営したのです。モーセはその神様のおられる、山に上っていきました。すると山から神様がモーセにこのように語りかけたのです。「ヤコブの家にこのように語り/イスラエルの人々に告げなさい。あなたたちは見た/わたしがエジプト人にしたこと/また、あなたたちを鷲の翼に乗せて/わたしのもとに連れて来たことを。今、もしわたしの声に聞き従い/わたしの契約を守るならば/あなたたちはすべての民の間にあって/わたしの宝となる。世界はすべてわたしのものである。あなたたちは、わたしにとって/祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエルの人々に語るべき言葉である。」

 神様がモーセに言ったことは、イスラエルの人々に、神様がエジプト人にしたこと、ここまで無事に運んできたことを語りなさいということ。そして、イスラエルの人々が、神様の声に聴き従い、契約を守るならば、あなたたちは私の宝となり、祭司の王国、聖なる国民になる、と語ったのです。そしてモーセに、このことをイスラエルの人々に語りなさいと言いました。

モーセはそのことをイスラエルの長老たちに語りました。7節から9節です。

出 19:7 モーセは戻って、民の長老たちを呼び集め、主が命じられた言葉をすべて彼らの前で語った。

出 19:8 民は皆、一斉に答えて、「わたしたちは、主が語られたことをすべて、行います」と言った。モーセが民の言葉を主に取り次ぐと、

出 19:9 主はモーセに言われた。「見よ、わたしは濃い雲の中にあってあなたに臨む。わたしがあなたと語るのを民が聞いて、いつまでもあなたを信じるようになるためである。」モーセは民の言葉を主に告げた。

 モーセが、神様から命じられた言葉を、長老たちを呼び集めて語ると、皆が一斉に「わたしたちは、主が語られたことをすべて、行います」と答えました。イスラエルの人々も、神様がなさった偉大な出来事を信じて、神様の命じられることはすべて行いますといったのです。モーセはその言葉を神様に取り次ぎました。すると神様は、「見よ、わたしは濃い雲の中にあってあなたに臨む。わたしがあなたと語るのを民が聞いて、いつまでもあなたを信じるようになるためである。」と言いました。神様は濃い霧の中だけれども、イスラエルの人々の前に現れるというのです。これは神様が濃い霧の中からモーセに語り掛けるのをイスラエルの人々が聞けば、モーセの言ったことが本当に神様の言葉だったのだと、いつまでも信じるようになるためだというのです。イスラエルの人々の中には、モーセが本当に神様と会っているのか、本当に神様の言葉を聞いているのかを疑う人もいたのです。そのようなことは時間がたてばますます激しくなるので、神様は直接モーセと語る場面をイスラエルの人々に聞かせるために現れるというのです。これは大変なことです。

この場面に出会うだけでも、イスラエルの人々にも準備が必要でした。神様はモーセにその準備について、こう語りました。10節から15節です。

出 19:10 主はモーセに言われた。「民のところに行き、今日と明日、彼らを聖別し、衣服を洗わせ、

出 19:11 三日目のために準備させなさい。三日目に、民全員の見ている前で、主はシナイ山に降られるからである。

出 19:12 民のために周囲に境を設けて、命じなさい。『山に登らぬよう、また、その境界に触れぬよう注意せよ。山に触れる者は必ず死刑に処せられる。

出 19:13 その人に手を触れずに、石で打ち殺すか、矢で射殺さねばならない。獣であれ、人であれ、生かしておいてはならない。角笛が長く吹き鳴らされるとき、ある人々は山に登ることができる。』」

出 19:14 モーセは山から民のところに下って行き、民を聖別し、衣服を洗わせ、

出 19:15 民に命じて、「三日目のために準備をしなさい。女に近づいてはならない」と言った。

神様が三日目に、イスラエルの民全員の見ている前で、シナイ山に降りられるというのです。その場に臨む者は今日と明日、聖別し、衣服を洗わせ、女にも近づいてはならないというのです。その時には山の周囲に境を設けて、山に登らぬようにし、その境に触れるだけでも必ず死刑にされると言いました。しかもその人に手を触れずに、石で打ち砕くか、矢で射殺されなければならないと言いました。それは人も獣も同じであって生かしておいてはならないと言いました。ただし角笛が長く吹きならされるとき、特定の人々だけが山に登ることができると言いました。このようにして、その三日目の神様の降臨を待ち望み、準備をしたのです。

ついに三日目の朝がやってきました。いったいどうなったでしょうか。16節から20節です。

出 19:16 三日目の朝になると、雷鳴と稲妻と厚い雲が山に臨み、角笛の音が鋭く鳴り響いたので、宿営にいた民は皆、震えた。

出 19:17 しかし、モーセが民を神に会わせるために宿営から連れ出したので、彼らは山のふもとに立った。

出 19:18 シナイ山は全山煙に包まれた。主が火の中を山の上に降られたからである。煙は炉の煙のように立ち上り、山全体が激しく震えた。

出 19:19 角笛の音がますます鋭く鳴り響いたとき、モーセが語りかけると、神は雷鳴をもって答えられた。

出 19:20 主はシナイ山の頂に降り、モーセを山の頂に呼び寄せられたので、モーセは登って行った。

三日目の朝に、シナイ山から雷鳴と電が鳴り、厚い雲が覆っていたというのです。さらに角笛の音が鋭く鳴り響いたというのですから、イスラエルの民はそれに驚いて、震えていました。いよいよ神様が現れたのです。角笛の音というのは強い風が、洞穴のようなところにあたって、共鳴しているのかもしれません。

イスラエルの人々は恐れ震えていましたが、モーセは人々を神様に合わせるために宿営から連れ出し、山のふもとに立たせたのです。シナイ山はどうも噴火していたようです。全山煙に包まれ、煙は炉の煙のように立ち上り、そして火が立ち上り、山全体が激しく震えて、雷鳴と稲妻もなっていたのです。これらはみな噴火の時に起こる現象です。そのような中で神様が火の中を山に降りられたのです。モーセが神様に語り掛けると、神様は雷鳴をもって答えられました。神様はシナイ山の頂に降りられて、モーセを呼び寄せたので、モーセは山の頂に登って行ったのです。これもまた、葦の海が二つに分かれるときのようなすさまじい光景です。

神様はモーセを山の山頂に呼び寄せて何を言われたのでしょうか。21節から25節です。

出 19:21 主はモーセに言われた。「あなたは下って行き、民が主を見ようとして越境し、多くの者が命を失うことのないように警告しなさい。

出 19:22 また主に近づく祭司たちも身を清め、主が彼らを撃たれることがないようにしなさい。」

出 19:23 モーセは主に言った。「民がシナイ山に登ることはできません。山に境を設けて、それを聖別せよとあなたがわたしたちに警告されたからです。」

出 19:24 主は彼に言われた。「さあ、下って行き、あなたはアロンと共に登って来なさい。ただし、祭司たちと民とは越境して主のもとに登って来てはならない。主が彼らを撃つことがないためである。」

出 19:25 モーセは民のもとに下って行き、彼らに告げた。

 ここで神様が言われたのはイスラエルの民も祭司といえども、神様を見ようとして越境してはならないということでした。越境することは命を失うことだったのです。越境することのできたのはアロンとモーセだけです。モーセは、民がシナイ山に登ることはできませんと答えました。山に境を設けて、聖別しているからです。あなたが言われたとおりにしましたと答えたのです。それでも何度も神様が越境してはならないといったのは、越境するかもしれない人々がいたからだと思います。そしてその越境してはならない、主が打たれるから、ということを、モーセは山を下りてイスラエルの人々に伝えたのです。

モーセ達イスラエルは、シナイ山のふもとまで来ました。この山は神様が下りてこられる山として、知られていました。ここでモーセはイスラエルと神様の新しい約束を与えられました。それはイスラエルが、神様のなさったことを信じ、神様の声に聞き従い、神様との契約を守るならば、イスラエルの民はすべての民の間にあって、神様の特別の宝となる、ということです。宝となるということは特別に愛され、大事にされるということです。イスラエルはこの神様の言葉に対して、「わたしたちは、主が語られたことをすべて、行います」と答えました。それで、神様はイスラエルの人々を山の境まで集めて、シナイ山に降りてきたのです。そこでモーセと神様とが語り合う姿を見せて、モーセが語ったことが真実であることを信じさせようとしたのです。このようにして、イスラエルと神様との新しい契約の時代に入っていったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。あなたはイスラエルの民と新しい契約に入ることを約束しました。そのためにモーセはあなたに用いられて、イスラエルの民と神様との懸け橋になりました。神様とイスラエルの民の間には越境してはならない境があります。私たちはそれを決して超えてはならないのです。あなたはその境を超えるものを打つと言われました。私たちが自分の分を超えることなく、どうかあなたに聞き従っていくものでありますように。

この祈りを、主イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>  

 

◆シナイ山に着く

出 19:1 イスラエルの人々は、エジプトの国を出て三月目のその日に、シナイの荒れ野に到着した。

出 19:2 彼らはレフィディムを出発して、シナイの荒れ野に着き、荒れ野に天幕を張った。イスラエルは、そこで、山に向かって宿営した。

出 19:3 モーセが神のもとに登って行くと、山から主は彼に語りかけて言われた。「ヤコブの家にこのように語り/イスラエルの人々に告げなさい。

出 19:4 あなたたちは見た/わたしがエジプト人にしたこと/また、あなたたちを鷲の翼に乗せて/わたしのもとに連れて来たことを。

出 19:5 今、もしわたしの声に聞き従い/わたしの契約を守るならば/あなたたちはすべての民の間にあって/わたしの宝となる。世界はすべてわたしのものである。

出 19:6 あなたたちは、わたしにとって/祭司の王国、聖なる国民となる。これが、イスラエルの人々に語るべき言葉である。」

出 19:7 モーセは戻って、民の長老たちを呼び集め、主が命じられた言葉をすべて彼らの前で語った。

出 19:8 民は皆、一斉に答えて、「わたしたちは、主が語られたことをすべて、行います」と言った。モーセが民の言葉を主に取り次ぐと、

出 19:9 主はモーセに言われた。「見よ、わたしは濃い雲の中にあってあなたに臨む。わたしがあなたと語るのを民が聞いて、いつまでもあなたを信じるようになるためである。」モーセは民の言葉を主に告げた。

出 19:10 主はモーセに言われた。「民のところに行き、今日と明日、彼らを聖別し、衣服を洗わせ、

出 19:11 三日目のために準備させなさい。三日目に、民全員の見ている前で、主はシナイ山に降られるからである。

出 19:12 民のために周囲に境を設けて、命じなさい。『山に登らぬよう、また、その境界に触れぬよう注意せよ。山に触れる者は必ず死刑に処せられる。

出 19:13 その人に手を触れずに、石で打ち殺すか、矢で射殺さねばならない。獣であれ、人であれ、生かしておいてはならない。角笛が長く吹き鳴らされるとき、ある人々は山に登ることができる。』」

出 19:14 モーセは山から民のところに下って行き、民を聖別し、衣服を洗わせ、

出 19:15 民に命じて、「三日目のために準備をしなさい。女に近づいてはならない」と言った。

出 19:16 三日目の朝になると、雷鳴と稲妻と厚い雲が山に臨み、角笛の音が鋭く鳴り響いたので、宿営にいた民は皆、震えた。

出 19:17 しかし、モーセが民を神に会わせるために宿営から連れ出したので、彼らは山のふもとに立った。

出 19:18 シナイ山は全山煙に包まれた。主が火の中を山の上に降られたからである。煙は炉の煙のように立ち上り、山全体が激しく震えた。

出 19:19 角笛の音がますます鋭く鳴り響いたとき、モーセが語りかけると、神は雷鳴をもって答えられた。

出 19:20 主はシナイ山の頂に降り、モーセを山の頂に呼び寄せられたので、モーセは登って行った。

出 19:21 主はモーセに言われた。「あなたは下って行き、民が主を見ようとして越境し、多くの者が命を失うことのないように警告しなさい。

出 19:22 また主に近づく祭司たちも身を清め、主が彼らを撃たれることがないようにしなさい。」

出 19:23 モーセは主に言った。「民がシナイ山に登ることはできません。山に境を設けて、それを聖別せよとあなたがわたしたちに警告されたからです。」

出 19:24 主は彼に言われた。「さあ、下って行き、あなたはアロンと共に登って来なさい。ただし、祭司たちと民とは越境して主のもとに登って来てはならない。主が彼らを撃つことがないためである。」

出 19:25 モーセは民のもとに下って行き、彼らに告げた。