家庭礼拝 2021年8月4日 出エジプト記 14:1-31 葦の海の奇跡
起
今日の出エジプトの話は、モーセの奇跡の話の中でも一番有名でよく知られている、海を二つに分けてそこを渡って通ったという奇跡の話です。今日の話はとても長いのと、特に説明を加えなくても十分に理解できる箇所なので、説明の必要なところだけ、重点的にお話をしたいと思います。
今日のこの葦の海の奇跡は、モーセたちがエジプトの軍隊に追われて、海の際に追い詰められて、その海を分けて渡ったというイメージで見ていたのですが、今日改めて読んでみるとどうもそうではなさそうです。むしろ神様がエジプト軍をこのきわどい場所に誘い込んで、ここでエジプト軍を海の中で滅ぼしてしまうという計画だったようです。
この劇的な場面の起こる場所として三つの仮説があることを前回お話ししましたが、最も可能性のある場所として、スエズ運河ができる前の途中にあった湖の葦の海かと考えましたが、地中海側の砂州に囲まれた葦の海の可能性も高いです。今日出てくるミクドルというのはスエズ運河沿いの所にあり、バアル・ツェフォンやピ・ハヒロトは地中海側にある町です。どちらにも関係する名前の町が出てくるのですが、今日は地中海側の葦の海を想定してお話を進めたいと思っています。このバアル・ツェフォンというのは地中海側に、まるで弓の形に弧を描いて、突き出している砂州なのです。この近くにイスラエルの民が追い詰められて逃げてきて、この海が分かれる奇跡が起こったと考えると説明がしやすいのです。ここで起こった出来事が、その後どれだけイスラエルの民に大きな影響を及ぼし、神様の力を信じる基になったのかを思いつつ、読んでいきたいと思うのです。
承
神様は、前もってモーセに、あとから追いかけてくるであろうエジプト軍を打ち破る作戦を、詳しく説明するのです。モーセは追い詰められて海のそばまで逃げたのではなかったのです。1節から4節です。
出
14:1 主はモーセに仰せになった。
出
14:2 「イスラエルの人々に、引き返してミグドルと海との間のピ・ハヒロトの手前で宿営するよう命じなさい。バアル・ツェフォンの前に、それに面して、海辺に宿営するのだ。
出
14:3 するとファラオは、イスラエルの人々が慌ててあの地方で道に迷い、荒れ野が彼らの行く手をふさいだと思うであろう。
出
14:4 わたしはファラオの心をかたくなにし、彼らの後を追わせる。しかし、わたしはファラオとその全軍を破って栄光を現すので、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」彼らは言われたとおりにした。
ここで、モーゼたちはどのような場所にいたのかを確認しておきたいと思います。モーセたちはペリシテ街道というきちんとした道があるところではなく、あえて荒れ地の方に方角を変えて遠回りをしたのです。そして途中で、神様からの指示があり、引き返してミグドルと海との間のピ・ハヒロトの手前で宿営するよう命じられたのです。バアル・ツェフォンの前に、それに面して、海辺に宿営するのだ、と言われました。ここは地理的に複雑な場所なのですが、バアル・ツェフォンというのは砂州の中央にある町なので、ちょうど弓の形をした砂州の真ん中にある町なのです。そして、その海の反対側のシナイ半島側にピ・ハヒロトという町がありその近くに宿営するように命じられたのです。この場所は弓の弦に相当する場所で、たぶんそのもっと南側にペリシテ街道があったのだと思います。
神様はあえてこのような場所を選んでイスラエルをそこに宿営させたのは、エジプト軍にイスラエルが迷ってこんなところに行ってしまったと思わせ、そこに追いかけていったら、神様がエジプト全軍を破って神の栄光を表すと言っているのです。そうすればエジプト人は本当に神様がイスラエルを守っていることを知るようになり、もう追いかけては来ないだろうと、計画していたのです。この葦の海の奇跡はこのような計画の上に成り立っていたのです。
さて、一方のエジプトではどのように動き出したでしょうか。5節から9節です。
出
14:5 民が逃亡したとの報告を受けると、エジプト王ファラオとその家臣は、民に対する考えを一変して言った。「ああ、我々は何ということをしたのだろう。イスラエル人を労役から解放して去らせてしまったとは。」
出
14:6 ファラオは戦車に馬をつなぎ、自ら軍勢を率い、
出
14:7 えり抜きの戦車六百をはじめ、エジプトの戦車すべてを動員し、それぞれに士官を乗り込ませた。
出
14:8 主がエジプト王ファラオの心をかたくなにされたので、王はイスラエルの人々の後を追った。イスラエルの人々は、意気揚々と出て行ったが、
出
14:9 エジプト軍は彼らの後を追い、ファラオの馬と戦車、騎兵と歩兵は、ピ・ハヒロトの傍らで、バアル・ツェフォンの前の海辺に宿営している彼らに追いついた。
イスラエルの人々がエジプトから出て行ったあとで、エジプトのファラオやその家臣たちはイスラエル人がいなくなった後の大変さにやっと気が付いたのです。災いがエジプトを襲っていた時には、こんなイスラエル人たちはいなくなれば良いと思っていたのですが、いざいなくなると、イスラエル人たちがやっていた仕事をする人がいなくなって、エジプトの経済が回らなくなったのです。それでああ、我々は何ということをしたのだろうと悔やんで、ファラオは軍隊を率いて、エジプトの戦車を全部引き連れて、イスラエル人を取り返しに行ったのです。そして、バアル・ツェフォンの前の海辺に宿営している彼らに追いついたのです。
すぐ背後まで追いかけてきたエジプト軍の戦車を見て、イスラエル人はパニックになって、叫び続けたのです。10節から14節です。
出
14:10 ファラオは既に間近に迫り、イスラエルの人々が目を上げて見ると、エジプト軍は既に背後に襲いかかろうとしていた。イスラエルの人々は非常に恐れて主に向かって叫び、
出
14:11 また、モーセに言った。「我々を連れ出したのは、エジプトに墓がないからですか。荒れ野で死なせるためですか。一体、何をするためにエジプトから導き出したのですか。
出
14:12 我々はエジプトで、『ほうっておいてください。自分たちはエジプト人に仕えます。荒れ野で死ぬよりエジプト人に仕える方がましです』と言ったではありませんか。」
出
14:13 モーセは民に答えた。「恐れてはならない。落ち着いて、今日、あなたたちのために行われる主の救いを見なさい。あなたたちは今日、エジプト人を見ているが、もう二度と、永久に彼らを見ることはない。
出
14:14 主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい。」
イスラエルの人々はもう殺されるのではないかと怯えて、神様に叫んで祈り、モーセに何でこんな目に合わなくてないけないのだと、モーセに食って掛かって怒りだしたのです。人々はこういったのです。「我々を連れ出したのは、エジプトに墓がないからですか。荒れ野で死なせるためですか。一体、何をするためにエジプトから導き出したのですか。我々はエジプトで、『ほうっておいてください。自分たちはエジプト人に仕えます。荒れ野で死ぬよりエジプト人に仕える方がましです』と言ったではありませんか。」と言ったのです。本当にそのように、荒れ野で殺されるくらいなら、エジプト人に仕えた方がいいといったのだと思いますが、モーセたちは、神様が守ってくださるから大丈夫だと言って、連れ出したのです。ですが、実際にその戦車を見ると、神様を信じるよりも、殺されるのではないかという恐怖の方が大きくなって、すっかり取り乱していたのです。
転
しかしモーセは神様の計画を知っていました。ですから、少しも慌てずこういったのです。13節と14節です。
出
14:13 モーセは民に答えた。「恐れてはならない。落ち着いて、今日、あなたたちのために行われる主の救いを見なさい。あなたたちは今日、エジプト人を見ているが、もう二度と、永久に彼らを見ることはない。
出
14:14 主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい。」
モーセは恐れおののく民に対して、恐れてはいけない、落ち着きなさい、主があなた達のために戦われるのだから、静かにしていなさい、とたしなめました。そして、もうエジプト人を二度と見ることがなくなるのだから、心配するなと言ったのです。神様を信じる者には、このような落ち着きが与えられるのです。神様を信じないものはすぐに目先のものに目を奪われて、うろたえるのです。そして神様のことを忘れて、自分だけでじたばたするのです。ですから、どんなことが起こっても、まず神様のことを覚えて落ち着いて行えるようになりたいものです。
そのようにうろたえているイスラエルの民の騒ぎを聞いて神様はモーセにこう言われました。15節から18節です。
出
14:15 主はモーセに言われた。「なぜ、わたしに向かって叫ぶのか。イスラエルの人々に命じて出発させなさい。
出
14:16 杖を高く上げ、手を海に向かって差し伸べて、海を二つに分けなさい。そうすれば、イスラエルの民は海の中の乾いた所を通ることができる。
出
14:17 しかし、わたしはエジプト人の心をかたくなにするから、彼らはお前たちの後を追って来る。そのとき、わたしはファラオとその全軍、戦車と騎兵を破って栄光を現す。
出
14:18 わたしがファラオとその戦車、騎兵を破って栄光を現すとき、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」
神様はモーセに、恐怖のあまり叫んでいる民に対して、イスラエルの人々に命じて出発させなさい、と言いました。イスラエルの人々は出発するも何も、もう行き先がふさがれて、殺されるのではないかと思って騒いでいるのです。それなのに神様は出発させなさいと言いました。すると神様は、杖を高く上げ、手を海に向かって差し伸べて、海を二つに分けなさい。そうすれば、イスラエルの民は海の中の乾いた所を通ることができる、と言ったのです。人間には見いだせない道を神様は与えてくださるのです。海の中に道を作るというのです。神様はどんなに行き詰っても、道を開いて下さるのです。それだけでなく、そのあとエジプト全軍を打ち破ることをこのように言いました。「彼らはお前たちの後を追って来る。そのとき、わたしはファラオとその全軍、戦車と騎兵を破って栄光を現す。わたしがファラオとその戦車、騎兵を破って栄光を現すとき、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」と言ったのです。いったい、どうなるのでしょうか。
まず神様は、迫ってくるエジプト軍に対して、神のみ使いと雲の柱によって、イスラエルを守られたのです。19節から25節です。
出
14:19 イスラエルの部隊に先立って進んでいた神の御使いは、移動して彼らの後ろを行き、彼らの前にあった雲の柱も移動して後ろに立ち、
出
14:20 エジプトの陣とイスラエルの陣との間に入った。真っ黒な雲が立ちこめ、光が闇夜を貫いた。両軍は、一晩中、互いに近づくことはなかった。
出
14:21 モーセが手を海に向かって差し伸べると、主は夜もすがら激しい東風をもって海を押し返されたので、海は乾いた地に変わり、水は分かれた。
出
14:22 イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んで行き、水は彼らの右と左に壁のようになった。
出
14:23 エジプト軍は彼らを追い、ファラオの馬、戦車、騎兵がことごとく彼らに従って海の中に入って来た。
出
14:24 朝の見張りのころ、主は火と雲の柱からエジプト軍を見下ろし、エジプト軍をかき乱された。
出
14:25 戦車の車輪をはずし、進みにくくされた。エジプト人は言った。「イスラエルの前から退却しよう。主が彼らのためにエジプトと戦っておられる。」
イスラエルの民のすぐ後ろにはエジプトの戦車が迫ってきたのですが、まず神のみ使いが先頭から移動して、エジプト軍とイスラエルの民の間に立ったのです。そして先頭にいた神様のいる雲の柱も移動してその間に立ってエジプト軍が前に進めなくしたのです。その間には真っ黒な雲が立ち込め、光が闇夜を貫いたというのですから、雷と嵐があったのだと思います。そのためにエジプト軍はイスラエルに近づくことができなかったのです。その間に、モーセが手を海に向かって差し伸べると、激しい強風が吹いて海を押しのけ、海は乾いた地になって水がなくなったのです。イスラエルの人々はその海の中を進んでいきましたが、水は彼らの右と左に壁のようになったと言います。エジプト軍はイスラエルの民を追いかけて、海の中に入ってきましたが、戦車の車輪が外れたりして進みにくくなり、追いかけることができず危険になったのです。それで、エジプト人たちは、イスラエルの前から退却しようとさえ言いました。イスラエルの神が彼らのためにエジプトと戦っているという気がしたからです。
そしてエジプト軍が退却する間もなく、エジプト軍は神様によって皆滅ぼされてしまうのです。そのいきさつはこのようになります。26節から31節です。
出
14:26 主はモーセに言われた。「海に向かって手を差し伸べなさい。水がエジプト軍の上に、戦車、騎兵の上に流れ返るであろう。」
出
14:27 モーセが手を海に向かって差し伸べると、夜が明ける前に海は元の場所へ流れ返った。エジプト軍は水の流れに逆らって逃げたが、主は彼らを海の中に投げ込まれた。
出
14:28 水は元に戻り、戦車と騎兵、彼らの後を追って海に入ったファラオの全軍を覆い、一人も残らなかった。
出
14:29 イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んだが、そのとき、水は彼らの右と左に壁となった。
出
14:30 主はこうして、その日、イスラエルをエジプト人の手から救われた。イスラエルはエジプト人が海辺で死んでいるのを見た。
出
14:31 イスラエルは、主がエジプト人に行われた大いなる御業を見た。民は主を畏れ、主とその僕モーセを信じた。
夜明け前に、神様はモーセに、「海に向かって手を差し伸べなさい。水がエジプト軍の上に、戦車、騎兵の上に流れ返るであろう。」と言いました。そのようにすると、別れていた水が元に戻ってきて、暗い中を海の中を進んできたエジプトの戦車や騎兵は、その水に飲まれて、全滅したのです。その間にイスラエル人たちは、海の中の乾いたところを進んでいったのです。その日、エジプト人たちがたくさん海辺で死んでいるのを見ました。モーセが神様に語ったということが本当だったので、人々は神様を恐れ、モーセの言うことを信じたのです。イスラエルの人々は戦わずして、神様の御業によって、エジプト軍を全て滅ぼしたのです。
結
こんな不思議なことが本当に起こるのでしょうか。きっとそれに近いことが実際に起こり、エジプト軍は滅ぼされ、イスラエルの民はエジプトから逃れることができたのでしょう。その民族的体験は、深くその民族の魂に刻み込まれて、そのあとの神様を信じ、律法を守って生きていく、イスラエル人に大きな影響を与えたのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様。私たちは神様の御心を見失うときうろたえ、神様の御心を知る時、固くたって落ち着いていることができます。私たちに大きな試練がやってきた時、どうかそのことを見るのではなく、あなたのご計画を、そして御心を訪ねて知ることができますように。そしてそのことがどうして起こったのかを知って、あなたに従っていくことができますように。私たちにも、どうしようもない行き詰まりの時が起こるかもしれません。ですが、神様がその前の海を開いて道を与えてくださる方であることを信じて歩ませてください。この祈りを、主イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>
◆葦の海の奇跡
出
14:1 主はモーセに仰せになった。
出
14:2 「イスラエルの人々に、引き返してミグドルと海との間のピ・ハヒロトの手前で宿営するよう命じなさい。バアル・ツェフォンの前に、それに面して、海辺に宿営するのだ。
出
14:3 するとファラオは、イスラエルの人々が慌ててあの地方で道に迷い、荒れ野が彼らの行く手をふさいだと思うであろう。
出
14:4 わたしはファラオの心をかたくなにし、彼らの後を追わせる。しかし、わたしはファラオとその全軍を破って栄光を現すので、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」彼らは言われたとおりにした。
出
14:5 民が逃亡したとの報告を受けると、エジプト王ファラオとその家臣は、民に対する考えを一変して言った。「ああ、我々は何ということをしたのだろう。イスラエル人を労役から解放して去らせてしまったとは。」
出
14:6 ファラオは戦車に馬をつなぎ、自ら軍勢を率い、
出
14:7 えり抜きの戦車六百をはじめ、エジプトの戦車すべてを動員し、それぞれに士官を乗り込ませた。
出
14:8 主がエジプト王ファラオの心をかたくなにされたので、王はイスラエルの人々の後を追った。イスラエルの人々は、意気揚々と出て行ったが、
出
14:9 エジプト軍は彼らの後を追い、ファラオの馬と戦車、騎兵と歩兵は、ピ・ハヒロトの傍らで、バアル・ツェフォンの前の海辺に宿営している彼らに追いついた。
出
14:10 ファラオは既に間近に迫り、イスラエルの人々が目を上げて見ると、エジプト軍は既に背後に襲いかかろうとしていた。イスラエルの人々は非常に恐れて主に向かって叫び、
出
14:11 また、モーセに言った。「我々を連れ出したのは、エジプトに墓がないからですか。荒れ野で死なせるためですか。一体、何をするためにエジプトから導き出したのですか。
出
14:12 我々はエジプトで、『ほうっておいてください。自分たちはエジプト人に仕えます。荒れ野で死ぬよりエジプト人に仕える方がましです』と言ったではありませんか。」
出
14:13 モーセは民に答えた。「恐れてはならない。落ち着いて、今日、あなたたちのために行われる主の救いを見なさい。あなたたちは今日、エジプト人を見ているが、もう二度と、永久に彼らを見ることはない。
出
14:14 主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい。」
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14:15 主はモーセに言われた。「なぜ、わたしに向かって叫ぶのか。イスラエルの人々に命じて出発させなさい。
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14:16 杖を高く上げ、手を海に向かって差し伸べて、海を二つに分けなさい。そうすれば、イスラエルの民は海の中の乾いた所を通ることができる。
出
14:17 しかし、わたしはエジプト人の心をかたくなにするから、彼らはお前たちの後を追って来る。そのとき、わたしはファラオとその全軍、戦車と騎兵を破って栄光を現す。
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14:18 わたしがファラオとその戦車、騎兵を破って栄光を現すとき、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」
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14:19 イスラエルの部隊に先立って進んでいた神の御使いは、移動して彼らの後ろを行き、彼らの前にあった雲の柱も移動して後ろに立ち、
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14:20 エジプトの陣とイスラエルの陣との間に入った。真っ黒な雲が立ちこめ、光が闇夜を貫いた。両軍は、一晩中、互いに近づくことはなかった。
出
14:21 モーセが手を海に向かって差し伸べると、主は夜もすがら激しい東風をもって海を押し返されたので、海は乾いた地に変わり、水は分かれた。
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14:22 イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んで行き、水は彼らの右と左に壁のようになった。
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14:23 エジプト軍は彼らを追い、ファラオの馬、戦車、騎兵がことごとく彼らに従って海の中に入って来た。
出
14:24 朝の見張りのころ、主は火と雲の柱からエジプト軍を見下ろし、エジプト軍をかき乱された。
出
14:25 戦車の車輪をはずし、進みにくくされた。エジプト人は言った。「イスラエルの前から退却しよう。主が彼らのためにエジプトと戦っておられる。」
出
14:26 主はモーセに言われた。「海に向かって手を差し伸べなさい。水がエジプト軍の上に、戦車、騎兵の上に流れ返るであろう。」
出
14:27 モーセが手を海に向かって差し伸べると、夜が明ける前に海は元の場所へ流れ返った。エジプト軍は水の流れに逆らって逃げたが、主は彼らを海の中に投げ込まれた。
出
14:28 水は元に戻り、戦車と騎兵、彼らの後を追って海に入ったファラオの全軍を覆い、一人も残らなかった。
出
14:29 イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んだが、そのとき、水は彼らの右と左に壁となった。
出
14:30 主はこうして、その日、イスラエルをエジプト人の手から救われた。イスラエルはエジプト人が海辺で死んでいるのを見た。
出
14:31 イスラエルは、主がエジプト人に行われた大いなる御業を見た。民は主を畏れ、主とその僕モーセを信じた。