家庭礼拝 2021年6月16日 出エジプト記 9:13-10:20 雹とイナゴの災い

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起 

今日の個所は、自然災害ともいうべき雹とイナゴの災いです。今までの災いは静かに押し寄せてくる不気味は災いでしたが、今回の災いは、目と耳とを驚かせる、世界が壊れてしまいそうな迫力のある災いです。そして今までは死ぬのは家畜まででしたが、ついに人間の命を奪い始めます。

雹の災いでは、まず稲妻が大地に向かって恐ろしい音を立てて襲い掛かるのです。そしてそのあととんでもなく大きな雹がすべてのものを打ち砕いていくのです。その雹にあたるものは人も家畜もみな死んでしまうほどの大きな雹ですから、きっとソフトボールやサッカーボールほどもある大きな雹が降ってきたのではないでしょうか。その雹は野のすべての木を打ち砕いたとありますから、大きな木でさえもこの雹にあたると打ち砕かれてしまったのですから、その音はどれほどすさまじかったでしょうか。その雷の音と、雹のたたきつける音と、木や建物が砕かれる音などで、まるで戦争の起こったようなすさまじい様子となったに違いありません。この傲慢なファラオでさえも、恐ろしい雷と雹はもうたくさんだ、あなたたちを去らせようというほどだったのです。本当に生きた心地がしなかったのだと思います。

イナゴの大群の災いもまた、目と耳とを驚かせる光景だったと思います。そのイナゴの大群が来ると、その大群の羽音だけでもすさまじい音を立ててきたのだと思います。それが地を暗くし、地面を覆うほどだったのですから、息もつけないほどの光景だったと思います。緑という緑は食い尽くされ、もうこの世の終わりのような光景だったと思います。

このように、今回は、力をもってねじ伏せてくるような災害が次から次に起こってくるのです。さてこのような恐ろしい災害に襲われた、エジプト人たちや、ファラオはいったいどうしたでしょうか。本当に神様を恐れて、イスラエル人達をエジプトからさらせるでしょうか。

それでは聖書の個所です。13節から19節です。

出 9:13 主はモーセに言われた。「明朝早く起き、ファラオの前に立って、彼に言いなさい。ヘブライ人の神、主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。

出 9:14 今度こそ、わたしはあなた自身とあなたの家臣とあなたの民に、あらゆる災害をくだす。わたしのような神は、地上のどこにもいないことを、あなたに分からせるためである。

出 9:15 実際、今までにもわたしは手を伸ばし、あなたとあなたの民を疫病で打ち、地上から絶やすこともできたのだ。

出 9:16 しかしわたしは、あなたにわたしの力を示してわたしの名を全地に語り告げさせるため、あなたを生かしておいた。

出 9:17 あなたはいまだに、わたしの民に対して高ぶり、彼らを去らせようとしない。

出 9:18 見よ、明日の今ごろ、エジプト始まって以来、今日までかつてなかったほどの甚だ激しい雹を降らせる。

出 9:19 それゆえ、今、人を遣わして、あなたの家畜で野にいるものは皆、避難させるがよい。野に出ていて家に連れ戻されない家畜は、人と共にすべて、雹に打たれて死ぬであろう』と。」

今日の災いの話は、その前に起こった疫病の災いと腫物の災いが起こった後の話です。この時はファラオはその災いに苦しんだのだけれども、イスラエルの人々を開放するような話は一度もせず、じっとその災いに耐えたのです。この時は、ファラオはモーセたちにこの災いを去らせてくれとも頼まなかったのです。ファラオの心はますますかたくなになっていたのです。それで神様はエジプトに、もっと激しい災いを下すことを計画されたのです。そしてモーセにこう言いました。「明朝早く起き、ファラオの前に立って、彼に言いなさい。ヘブライ人の神、主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。今度こそ、わたしはあなた自身とあなたの家臣とあなたの民に、あらゆる災害をくだす。わたしのような神は、地上のどこにもいないことを、あなたに分からせるためである。』と言って、なぜこの災いを下すのかの理由を語ったのです。イスラエルの神様が、天地創造の神であり全能の神であり生ける神であることを分からせ、イスラエルの民をエジプトから去らせるためであると言ったのです。そしてその災害とは、明日の今ごろ、エジプト始まって以来、今日までかつてなかったほどの甚だ激しい雹を降らせる。それゆえ、野に出ていて家に連れ戻されない家畜は、人と共にすべて、雹に打たれて死ぬであろう』と言ったのです。

このような恐ろしい神のお告げを聞いてエジプト人はどうしたでしょうか。21節から26節です。

出 9:20 ファラオの家臣のうち、主の言葉を畏れた者は、自分の僕と家畜を家に避難させたが、

出 9:21 主の言葉を心に留めなかった者は、僕と家畜を野に残しておいた。

出 9:22 主はモーセに言われた。「あなたの手を天に向かって差し伸べ、エジプト全土に、人にも家畜にも、野のあらゆる草の上にも雹を降らせるがよい。」

出 9:23 モーセが天に向かって杖を差し伸べると、主は雷と雹を下され、稲妻が大地に向かって走った。主はエジプトの地に雹を降らせられた。

出 9:24 雹が降り、その間を絶え間なく稲妻が走った。それは甚だ激しく、このような雹が全土に降ったことは、エジプトの国始まって以来かつてなかったほどであった。

出 9:25 雹は、エジプト全土で野にいるすべてのもの、人も家畜も残らず打った。雹はまた、野のあらゆる草を打ち、野のすべての木を打ち砕いた。

出 9:26 ただし、イスラエルの人々の住むゴシェンの地域には雹は降らなかった。

ファラオの家臣の中にも神様のお告げを信じる者もいたのです。今までの災いのことを考えれば、また起こるに違いないと考えたのです。それで、その者たちは自分の僕と家畜を家に避難させたのです。でもそんな奴隷の信じる神様など信じられるかと思っていたエジプト人たちもいたのです。その人たちは僕や家畜を外に出しっぱなしにいていました。いよいよモーセは神様の指示に従って雹を降らせます。モーセが天に向かって杖をあげると雷が鳴り、稲妻が光り、雹が落ちてきたのです。それは今まで見たことも聞いたこともないすごいものでした。そして雹は野にいるすべてのものを破壊しつくし、人も家畜もみな死んだのです。草や木も打たれて粉々になったのです。それはすごいありさまだったと思います。ですがこの雹はイスラエルの人々の住んでいるゴシェン地方だけには降らなかったのです。神様が守ってくださったのです。

ここでお気づきでしょうか、今まではアロンの杖によって奇跡を起こしてきましたがここからはモーセの杖によって奇跡を起こします。アロンの杖の奇跡は、ぶよの災いまでです。ここまでは魔術師が対抗していたのですが、モーセの杖による奇跡に対しては、誰も逆らうことができないのです。すなわちモーセの杖の奇跡はさらに一段高いレベルなのです。

このような出来事に出会って、ファラオはどうしたでしょうか。27節から30節です。

出 9:27 ファラオは人を遣わし、モーセとアロンを呼び寄せて言った。「今度ばかりはわたしが間違っていた。正しいのは主であり、悪いのはわたしとわたしの民である。

出 9:28 主に祈願してくれ。恐ろしい雷と雹はもうたくさんだ。あなたたちを去らせよう。これ以上ここにとどまることはない。」

出 9:29 モーセは言った。「町を出たら、早速両手を広げて主に祈りましょう。雷はやみ、雹はもう降らないでしょう。あなたはこうして、大地が主のものであることを知るでしょう。

出 9:30 しかし、あなたもあなたの家臣も、まだ主なる神を畏れるに至っていないことを、わたしは知っています。」

 まだ雹が降り、雷が鳴っているときに、ファラオは人を使わして、モーセとアロンを呼び寄せて、この雷と雹がやむように祈ってくれとお願いするのです。その時にファラオは口先だけの悔い改めをして、「今度ばかりはわたしが間違っていた。正しいのは主であり、悪いのはわたしとわたしの民である。」と言って、自分たちの非を認めるようなことをいうのです。しかもあなたたちをエジプトから去らせようとまで言って、この雷と雹を止めてくれと懇願したのです。それほどこのファラオにとっても、この雷と雹は怖かったのです。このファラオの言葉を聞いて、モーセはその言葉をまともには受け取っていないのです。それでもモーセはファラオにこう言いました。「町を出たら、早速両手を広げて主に祈りましょう。雷はやみ、雹はもう降らないでしょう。あなたはこうして、大地が主のものであることを知るでしょう。しかし、あなたもあなたの家臣も、まだ主なる神を畏れるに至っていないことを、わたしは知っています。」と言ったのです。ファラオも家臣たちも本当には神様のことを信じていなかったのです。とにかく恐ろしい雹と雷を止めてさえくれたらいいと考え、見栄も外聞もなく、自分たちが悪かったなどと言っているのです。それでもモーセは神様に祈って雷と雹がやむようにお願いするのです。なぜモーセはそうしたのかというと、たとへ本当に神様のことを信じていなくても、モーセが神様に祈って、雷と雹がやんだら、この大地が神様のものであることを知るようになるだろうと考えたからなのです。

モーセは神様に祈りました。果たしてそのあとはどうなるでしょうか。31節から35節です。

出 9:31 亜麻と大麦は壊滅した。大麦はちょうど穂の出る時期で、亜麻はつぼみの開く時期であったからである。

出 9:32 小麦と裸麦は壊滅を免れた。穂の出る時期が遅いからである。

出 9:33 モーセは、ファラオのもとから退出し町を出ると、両手を広げて主に祈った。すると、雷も雹もやみ、大地に注ぐ雨もやんだ。

出 9:34 ファラオは、雨も雹も雷もやんだのを見て、またもや過ちを重ね、彼も彼の家臣も心を頑迷にした。

出 9:35 ファラオの心はかたくなになり、イスラエルの人々を去らせなかった。主がモーセを通して仰せになったとおりである。

 その頃は大麦の穂の出るころで、亜麻のつぼみの咲く時期でしたが、その大麦も亜麻も雹のために、みな壊滅したのです。ところが小麦と裸麦は壊滅を免れたのです。まだ穂が出ていなかったからです。モーセは両手を広げて神様に祈りました。すると雷も雹もやみ雨も止んだのです。するとファラオも家臣たちも、イスラエル人達をエジプトから去らせるどころか、ますます、かたくなになってイスラエル人をエジプトから去らせまいとしたのです。でもこれもまた神様があらかじめ言っていた通りなのです。

神様はファラオたちが、雷と雹の災いを知ってもまだかたくなであったために、次なる災いを計画しました。そしてこういったのです。1節から4節です。

出 10:1 主はモーセに言われた。「ファラオのもとに行きなさい。彼とその家臣の心を頑迷にしたのは、わたし自身である。それは、彼らのただ中でわたしがこれらのしるしを行うためであり、

出 10:2 わたしがエジプト人をどのようにあしらったか、どのようなしるしを行ったかをあなたが子孫に語り伝え、わたしが主であることをあなたたちが知るためである。」

出 10:3 モーセとアロンはファラオのところに行き、彼に言った。「ヘブライ人の神、主はこう言われた。『いつまで、あなたはわたしの前に身を低くするのを拒むのか。わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせなさい。

出 10:4 もし、あなたがわたしの民を去らせることを拒み続けるならば、明日、わたしはあなたの領土にいなごを送り込む。

 神様はモーセに、またファラオのもとに行くように言いました。そしてなぜこのような災いを繰り返し起こしているのか、なぜファラオたちがいつまでもかたくなであるかの理由を語りました。それは、彼らがかたくななのは神様がその心を頑迷にしているからであり、神様が計画されたこの災いのしるしを全部行って、イスラエルの子孫にそのことを伝えさせるためであると言ったのです。神様は、今ここでファラオと災いを持って戦っているのではなく、むしろイスラエルの子孫に神様がエジプトにどんなことをなさったかを語り継がせるために、ファラオやエジプト人たちを利用しているだけだということなのです。

モーセはまたファラオのところに行って、こう言いました。「ヘブライ人の神、主はこう言われた。『いつまで、あなたはわたしの前に身を低くするのを拒むのか。わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせなさい。もし、あなたがわたしの民を去らせることを拒み続けるならば、明日、わたしはあなたの領土にいなごを送り込む。』こう言ったのです。今度はイナゴを送り込むというのです。イナゴくらい大したことはないだろうと思いますが、そうではないのです。その数は空が暗くなるほどで、地面はイナゴで埋め尽くされ、緑という緑が食い尽くされるほどなのです。

 モーセがこのことを告げた後、ファラオたちはどうしたでしょうか。5節から7節です。

出 10:5 いなごは地表を覆い尽くし、地面を見ることもできなくなる。そして、雹の害を免れた残りのものを食い荒らし、野に生えているすべての木を食い尽くす。

出 10:6 また、あなたの王宮、家臣のすべての家、エジプト中の家にいなごが満ちる。それは、あなたの先祖も、先祖の先祖も、この土地に住み着いたときから今日まで見たことがないものである』と。」彼が身を翻してファラオのもとから退出すると、

出 10:7 ファラオの家臣が王に進言した。「いつまで、この男はわたしたちを陥れる罠となるのでしょうか。即刻あの者たちを去らせ、彼らの神、主に仕えさせてはいかがでしょう。エジプトが滅びかかっているのが、まだお分かりになりませんか。」

 モーセたちは、イナゴの災害がどのようなものであるかを告げた後、ファラオのもとから退出しました。すると、今までの出来事で恐怖を感じていた家臣たちは王様にこう言ったのです。「いつまで、この男はわたしたちを陥れる罠となるのでしょうか。即刻あの者たちを去らせ、彼らの神、主に仕えさせてはいかがでしょう。エジプトが滅びかかっているのが、まだお分かりになりませんか。」

この家臣たちの認識は、モーセたちの災いによって、もうエジプトは滅びかかっているというのです。雹の災いによって、外にいた家畜たちや人間が皆滅ぼされ、木もなぎ倒され、食料の大麦も壊滅的な打撃を受け、衣料品の材料となる亜麻ももう駄目になって産業が破壊されたのです。これは戦争によって、ことごとくいろいろなものが破壊されたのと同じくらいの被害なのです。ですから、家臣たちはエジプトが滅びかかっていると言っているのです。その上にイナゴの大群が押し寄せてきたら、残った、小麦も裸麦も全部食い尽くされて、自分たちの生きる糧がまったくなくなってしまう恐怖にかられたのです。だから、即刻あの者たちを去らせ、彼らの神、主に仕えさせてはいかがでしょう、とファラオに進言したのです。これ以上の被害はこうむりたくなかったのです。

その進言を受けて、ファラオはモーセたちを呼び戻してこういうのです。8節から11節です。

出 10:8 モーセとアロンがファラオのもとに呼び戻されると、ファラオは二人に言った。「行って、あなたたちの神、主に仕えるがよい。誰と誰が行くのか。」

出 10:9 「若い者も年寄りも一緒に参ります。息子も娘も羊も牛も参ります。主の祭りは我々全員のものです」とモーセが答えると、

出 10:10 ファラオは二人に言った。「よろしい。わたしがお前たちを家族ともども去らせるときは、主がお前たちと共におられるように。お前たちの前には災いが待っているのを知るがよい。

出 10:11 いや、行くならば、男たちだけで行って、主に仕えるがよい。それがお前たちの求めていたことだ。」ファラオは自分の前から彼らを追い出した。

驚いたことに、ファラオはモーセ達にエジプトから去っても良いというのです。ですが具体的なことになるとまだファラオとモーセたちの考えはズレていました。そしていろいろ言った後で、行くならば男たちだけで行くがいい、それがお前たちの求めていたことではないかと言って、ファラオの前から追い出したのです。ファラオにとってこのことをいうのも屈辱的なことだったのです。ですがモーセが連れて行こうとしていたのは若いものも年寄りも、息子も娘も羊も牛もみんなだったのです。ですからファラオとは全く意見が合わなかったのです。

すると神様は、モーセにイナゴを呼び寄せるように命じました。12節から15節です。

出 10:12 主はモーセに言われた。「手をエジプトの地に差し伸べ、いなごを呼び寄せなさい。いなごはエジプトの国を襲い、地のあらゆる草、雹の害を免れたすべてのものを食い尽くすであろう。」

出 10:13 モーセがエジプトの地に杖を差し伸べると、主はまる一昼夜、東風を吹かせられた。朝になると、東風がいなごの大群を運んで来た。

出 10:14 いなごは、エジプト全土を襲い、エジプトの領土全体にとどまった。このようにおびただしいいなごの大群は前にも後にもなかった。

出 10:15 いなごが地の面をすべて覆ったので、地は暗くなった。いなごは地のあらゆる草、雹の害を免れた木の実をすべて食い尽くしたので、木であれ、野の草であれ、エジプト全土のどこにも緑のものは何一つ残らなかった。

 遂にモーセは神様の言われるように、エジプトの地に杖を差し伸べると東風が吹いてきて、その風に乗ってイナゴの大群がやってきました。その数はエジプト全土を覆い、地面は暗くなるほどだったのです。そしてすべての緑を食い尽くし、緑のものは何一つ残りませんでした。ですから、エジプト人が食料とするものは、木の実も含めて全部食べつくされてしまったのです。

ファラオはこれに驚いて恐ろしくなり、またもやモーセとアロンを呼び寄せてこう言ったのです。16節から20節です。

出 10:16 ファラオは急いでモーセとアロンを呼んで頼んだ。「あなたたちの神、主に対し、またあなたたちに対しても、わたしは過ちを犯した。

出 10:17 どうか、もう一度だけ過ちを赦して、あなたたちの神、主に祈願してもらいたい。こんな死に方だけはしないで済むように。」

出 10:18 モーセがファラオのもとを退出して、主に祈願すると、

出 10:19 主は風向きを変え、甚だ強い西風とし、いなごを吹き飛ばして、葦の海に追いやられたので、エジプトの領土全体にいなごは一匹も残らなかった。

出 10:20 しかし、主がファラオの心をかたくなにされたので、ファラオはイスラエルの人々を去らせなかった。

 またしてもファラオは自分たちが過ちを犯したと、悔い改めたようなことを言いました。雹と雷の災いの時も、今度ばかりはわたしが間違っていた。正しいのは主であり、悪いのはわたしとわたしの民である、と言って悔い改めたばかりなのに、またしても同じように、自分たちが過ちを犯したと言って謝るのです。そして、どうか、もう一度だけ過ちを赦して、あなたたちの神、主に祈願してもらいたい。こんな死に方だけはしないで済むように、と言いました。ファラオはもう一度だけという言葉を何度言うのでしょうか。そして、こんな死に方だけはしたくないと言いましたが、それはイナゴに食われて死ぬような死に方のことでしょうか。とにかく、イナゴを去れせてほしいと願うのです。モーセは神様にお願いして、イナゴを強い風で、海の方に吹き飛ばしてもらいました。もうエジプトにはイナゴは一匹も残りませんでした。このようにして、モーセはファラオとの約束を守りますが、ファラオはまたしても約束を守りません。主がファラオの心をかたくなにされたからでした。

ファラオは何度神の力を知って悔い改めても、またかたくなな思いに戻ってしまいます。それは神様がそのように仕向けていたのです。神様がエジプトにこのような10の災いをもたらし、ファラオが神の力に恐れを抱き、見栄も外聞もなくモーセとアロンに助けを求めても、また元のかたくなさに戻ってしまうのは、神様がイスラエルの子孫に、エジプトでどのようなことをしたのかを語り継がせるためでした。ファラオは王様と言っても、その道具に使われただけだったのです。本当の目的はイスラエルの民に、神様の出来事を伝えさせるためだったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、あなたはエジプトでファラオのもとに多くの災いを与えました。ですがそれは災いを与えて聞き従わせることが目的ではなくて、神様がいかに大いなる業を行ったのかを遠い将来までイスラエルの民に、語り継がせるためでした。あなたのなさることは人の思いでは測り知ることができません。私たちの目の前に起こる災いもまた、あなたの深い御計画のうちにあるものと思います。どうかすべてをあなたに委ねて、受け入れていくものでありますように。そしてあなたの御心に聞いて、そのことを知るものでありますように。

この祈りを、主イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>  

◆雹の災い

出 9:13 主はモーセに言われた。「明朝早く起き、ファラオの前に立って、彼に言いなさい。ヘブライ人の神、主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。

出 9:14 今度こそ、わたしはあなた自身とあなたの家臣とあなたの民に、あらゆる災害をくだす。わたしのような神は、地上のどこにもいないことを、あなたに分からせるためである。

出 9:15 実際、今までにもわたしは手を伸ばし、あなたとあなたの民を疫病で打ち、地上から絶やすこともできたのだ。

出 9:16 しかしわたしは、あなたにわたしの力を示してわたしの名を全地に語り告げさせるため、あなたを生かしておいた。

出 9:17 あなたはいまだに、わたしの民に対して高ぶり、彼らを去らせようとしない。

出 9:18 見よ、明日の今ごろ、エジプト始まって以来、今日までかつてなかったほどの甚だ激しい雹を降らせる。

出 9:19 それゆえ、今、人を遣わして、あなたの家畜で野にいるものは皆、避難させるがよい。野に出ていて家に連れ戻されない家畜は、人と共にすべて、雹に打たれて死ぬであろう』と。」

出 9:20 ファラオの家臣のうち、主の言葉を畏れた者は、自分の僕と家畜を家に避難させたが、

出 9:21 主の言葉を心に留めなかった者は、僕と家畜を野に残しておいた。

出 9:22 主はモーセに言われた。「あなたの手を天に向かって差し伸べ、エジプト全土に、人にも家畜にも、野のあらゆる草の上にも雹を降らせるがよい。」

出 9:23 モーセが天に向かって杖を差し伸べると、主は雷と雹を下され、稲妻が大地に向かって走った。主はエジプトの地に雹を降らせられた。

出 9:24 雹が降り、その間を絶え間なく稲妻が走った。それは甚だ激しく、このような雹が全土に降ったことは、エジプトの国始まって以来かつてなかったほどであった。

出 9:25 雹は、エジプト全土で野にいるすべてのもの、人も家畜も残らず打った。雹はまた、野のあらゆる草を打ち、野のすべての木を打ち砕いた。

出 9:26 ただし、イスラエルの人々の住むゴシェンの地域には雹は降らなかった。

出 9:27 ファラオは人を遣わし、モーセとアロンを呼び寄せて言った。「今度ばかりはわたしが間違っていた。正しいのは主であり、悪いのはわたしとわたしの民である。

出 9:28 主に祈願してくれ。恐ろしい雷と雹はもうたくさんだ。あなたたちを去らせよう。これ以上ここにとどまることはない。」

出 9:29 モーセは言った。「町を出たら、早速両手を広げて主に祈りましょう。雷はやみ、雹はもう降らないでしょう。あなたはこうして、大地が主のものであることを知るでしょう。

出 9:30 しかし、あなたもあなたの家臣も、まだ主なる神を畏れるに至っていないことを、わたしは知っています。」

出 9:31 亜麻と大麦は壊滅した。大麦はちょうど穂の出る時期で、亜麻はつぼみの開く時期であったからである。

出 9:32 小麦と裸麦は壊滅を免れた。穂の出る時期が遅いからである。

出 9:33 モーセは、ファラオのもとから退出し町を出ると、両手を広げて主に祈った。すると、雷も雹もやみ、大地に注ぐ雨もやんだ。

出 9:34 ファラオは、雨も雹も雷もやんだのを見て、またもや過ちを重ね、彼も彼の家臣も心を頑迷にした。

出 9:35 ファラオの心はかたくなになり、イスラエルの人々を去らせなかった。主がモーセを通して仰せになったとおりである。

◆いなごの災い

出 10:1 主はモーセに言われた。「ファラオのもとに行きなさい。彼とその家臣の心を頑迷にしたのは、わたし自身である。それは、彼らのただ中でわたしがこれらのしるしを行うためであり、

出 10:2 わたしがエジプト人をどのようにあしらったか、どのようなしるしを行ったかをあなたが子孫に語り伝え、わたしが主であることをあなたたちが知るためである。」

出 10:3 モーセとアロンはファラオのところに行き、彼に言った。「ヘブライ人の神、主はこう言われた。『いつまで、あなたはわたしの前に身を低くするのを拒むのか。わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせなさい。

出 10:4 もし、あなたがわたしの民を去らせることを拒み続けるならば、明日、わたしはあなたの領土にいなごを送り込む。

出 10:5 いなごは地表を覆い尽くし、地面を見ることもできなくなる。そして、雹の害を免れた残りのものを食い荒らし、野に生えているすべての木を食い尽くす。

出 10:6 また、あなたの王宮、家臣のすべての家、エジプト中の家にいなごが満ちる。それは、あなたの先祖も、先祖の先祖も、この土地に住み着いたときから今日まで見たことがないものである』と。」彼が身を翻してファラオのもとから退出すると、

出 10:7 ファラオの家臣が王に進言した。「いつまで、この男はわたしたちを陥れる罠となるのでしょうか。即刻あの者たちを去らせ、彼らの神、主に仕えさせてはいかがでしょう。エジプトが滅びかかっているのが、まだお分かりになりませんか。」

出 10:8 モーセとアロンがファラオのもとに呼び戻されると、ファラオは二人に言った。「行って、あなたたちの神、主に仕えるがよい。誰と誰が行くのか。」

出 10:9 「若い者も年寄りも一緒に参ります。息子も娘も羊も牛も参ります。主の祭りは我々全員のものです」とモーセが答えると、

出 10:10 ファラオは二人に言った。「よろしい。わたしがお前たちを家族ともども去らせるときは、主がお前たちと共におられるように。お前たちの前には災いが待っているのを知るがよい。

出 10:11 いや、行くならば、男たちだけで行って、主に仕えるがよい。それがお前たちの求めていたことだ。」ファラオは自分の前から彼らを追い出した。

出 10:12 主はモーセに言われた。「手をエジプトの地に差し伸べ、いなごを呼び寄せなさい。いなごはエジプトの国を襲い、地のあらゆる草、雹の害を免れたすべてのものを食い尽くすであろう。」

出 10:13 モーセがエジプトの地に杖を差し伸べると、主はまる一昼夜、東風を吹かせられた。朝になると、東風がいなごの大群を運んで来た。

出 10:14 いなごは、エジプト全土を襲い、エジプトの領土全体にとどまった。このようにおびただしいいなごの大群は前にも後にもなかった。

出 10:15 いなごが地の面をすべて覆ったので、地は暗くなった。いなごは地のあらゆる草、雹の害を免れた木の実をすべて食い尽くしたので、木であれ、野の草であれ、エジプト全土のどこにも緑のものは何一つ残らなかった。

出 10:16 ファラオは急いでモーセとアロンを呼んで頼んだ。「あなたたちの神、主に対し、またあなたたちに対しても、わたしは過ちを犯した。

出 10:17 どうか、もう一度だけ過ちを赦して、あなたたちの神、主に祈願してもらいたい。こんな死に方だけはしないで済むように。」

出 10:18 モーセがファラオのもとを退出して、主に祈願すると、

出 10:19 主は風向きを変え、甚だ強い西風とし、いなごを吹き飛ばして、葦の海に追いやられたので、エジプトの領土全体にいなごは一匹も残らなかった。

出 10:20 しかし、主がファラオの心をかたくなにされたので、ファラオはイスラエルの人々を去らせなかった。