家庭礼拝 2021年6月9日 出エジプト記 9:1-12 疫病の災い
起
先週は蛙の災い、ぶよの災い、あぶの災いの三つの災いでしたが、これは虫たちによる災いと言っていいかもしれません。そして今日は疫病の災いと、腫物の災いです。これは病気による災いです。それでは次は何かというと、雹の災い、イナゴの災い、暗闇の災いと続きますが、これは自然災害の災いと言っていいかもしれません。イナゴの災いが虫の災いに入らず自然災害の災いに入るのは虫たちは直接人間や家畜を襲ったのに対して、イナゴは植物だけを襲うものだからでしょう。この様に続いて、最後の災いは、エジプト国中の初子が皆死ぬという災いです。ここで初めて、人が死ぬ災いが起こります。これは映画などでは何か疫病がエジプト中に蔓延していくように描かれているのですが、これは疫病ではありません。エジプト中を動き回っていたのは神様ご自身なのです。神様ご自身がエジプトの中を進まれるとき、国中の初子が死んでいったのです。
このように10の災いが、エジプトを襲ったのです。最初の血の災いは、飲み水の災いです。直接人間に危害を加えるものではないのですが、生活するのに困る災いです。次の虫の災いは、直接人間や家畜を襲ってきて、この災いから自分たちを守るために、その虫たちと戦わなければなりませんでした。今日の病気の災いは、最初は家畜だけに起こる疫病を起こし、次には腫物の災いで家畜にも人間にも生じる病気の災いです。これには戦うすべもないのです。その次の自然災害の災いも逆らうすべがありません。すべての生き物がその災いを受けるのです。このようにして最後の災いへと至るのです。だんだんとその災いは大きくなり、抵抗できないものになっていき、最後は人の命を取り去る災いとなっていくのです。そしてこのような災いを通してしか、神様の存在を信じることのできない者たちに、神様の実在と御業の働きとを教えていくのです。
承
では、今日起こる二つの病気の災いです。最初は家畜に起こる疫病です。1節から4節です。
出
9:1 主はモーセに言われた。「ファラオのもとに行って彼に告げなさい。ヘブライ人の神、主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ』と。
出
9:2 もしあなたが去らせるのを拒み、なおも彼らをとどめておくならば、
出
9:3 見よ、主の手が甚だ恐ろしい疫病を野にいるあなたの家畜、馬、ろば、らくだ、牛、羊に臨ませる。
出
9:4 しかし主は、イスラエルの家畜とエジプトの家畜とを区別される。イスラエルの人々の家畜は一頭たりとも死ぬことはない。
出
9:5 主はまた時を定め、明日、この地でこの事を行われる。」
先週のあぶの災いの時には、モーセたちの要求通り荒れ野でいけにえを捧げに行っても良いと、一度は許可を出したファラオでしたが、その災いが過ぎると、また約束を破って、イスラエルの民をエジプトから出そうとはしませんでした。そしてそのあとが今日の話になります。
神様はモーセにまたファラオのもとに行って告げなさいと命じました。それは今までと同じ、『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ』ということでした。それを拒むならば、恐ろしい疫病をエジプト人の家畜に臨ませるというのです。イスラエルの家畜は一頭も死ぬことはないがエジプト人の家畜は皆死ぬというのです。虫の災いの時にはまだ死ぬという言葉は出ていませんでしたが、ここからはまず家畜が死ぬ、という言葉が出始めます。神様はこのことを明日、この地でこのことを行うと、ファラオに伝えなさいとモーセに言ったのです。
その結果はどうなったでしょうか。6節と7節です。
出
9:6 翌日、主はこの事を行われたので、エジプト人の家畜はすべて死んだが、イスラエルの人々の家畜は一頭も死ななかった。
出
9:7 ファラオが人を遣わして見させたところ、イスラエルの家畜は一頭といえども死んではいなかった。それでも、ファラオの心は頑迷になり民を去らせなかった。
その予告された翌日には、神様が予告した災いをもたらしたので、エジプト人の家畜はすべて死んでしまいました。これは疫病によるものです。人間にはうつらなかったようです。予告された様にイスラエルの家畜は一頭も死んでいませんでした。これだけはっきりした出来事が起こっても、信じようとしない人には信じられないのです。私たちが祈りを捧げて、いろいろな願いをかなえてもらったことを、友人に話しても、その人が信じようとしない人ならばそんなことは受け入れられないのです。どんなに繰り返しそのような奇跡が生じたと言っても信じないでしょう。奇跡を信じるのは信じる心があって初めて信じられるものであり、奇跡の出来事となるのです。信じられない人にとっては単に偶然の出来事でしかないのです。起こるか起こらないかわからない偶然の出来事なのです。
転
次は腫物の災いです。何が起こったのでしょうか。8節から10節です。
出
9:8 主はモーセとアロンに言われた。「かまどのすすを両手にいっぱい取って、モーセはそれをファラオの前で天に向かってまき散らすがよい。
出
9:9 それはエジプト全土を覆う細かい塵となって、エジプト全土の人と家畜に降りかかり、膿の出るはれ物となるであろう。」
出
9:10 二人はかまどのすすを取ってファラオの前に立ち、モーセがそれを天に向かってまき散らした。すると、膿の出るはれ物が人と家畜に生じた。
家畜の疫病では、ファラオにあらかじめ事前の予告をし、エジプト人の家畜だけがばたばたと死んでいったのに、それでも神のみわざと信じられないファラオに対して、今度は事前の予告なしに、いきなり腫物の災いを起こしたのです。それは、かまどのすすを両手にいっぱい取って、モーセはそれをファラオの前で天に向かってまき散らしたのです。すると、その塵がエジプト全土の人と家畜に降りかかり、膿の出る腫物となったのです。今度は家畜だけではなく、人間に対しても災いを起こす、腫物の災いを起こしたのです。
この結果はどうなったでしょうかファラオは、神様の奇跡の業として受け入れたでしょうか。11節と12節です。
出
9:11 魔術師もこのはれ物のためにモーセの前に立つことができなかった。はれ物は魔術師のみならず、エジプト人すべてに生じた。
出
9:12 しかし、主がファラオの心をかたくなにされたので、彼は二人の言うことを聞かなかった。主がモーセに仰せになったとおりである。
この腫物はエジプト人のすべてに起こったのです。今までモーセたちに対抗してきた魔術師たちでさえもその腫物のためにモーセの前に立つことができなかったのです。多分ファラオもまた、この腫物の災いにかかっていたのだと思います。ついにこの災いは直接、ファラオや魔術師たちをも攻撃し始めたのです。それでもファラオはその心を変えませんでした。ファラオは、モーセたちの言うことを聞かなかったのです。それは主があらかじめモーセに語っていたとおりであり、そうなるように、神様が、ファラオの心をかたくなにしていたのです。神様は、神様に逆らうものをさえも、その心に働いて、神様に逆らわせ、神様の御計画通りに進めていたのです。神様に逆らうものは、神様から自由になって逆らっているのではないのです。神様に用いられて、逆らっているのです。不思議な御業です。
結
今日の個所では、モーセたちは神様の命令通り、ファラオたちに疫病の災いでエジプトの家畜を全部死なせ、それでもかたくなな、ファラオに対し、家畜だけでなく人間にも、腫物の災いをもたらしました。これも疫病の一つだと思います。これだけどんどんひどくなる災いを与えられても、ファラオは以前よりも頑固になり、決して、イスラエルの民をエジプトから出させることを許しませんでした。もう何が起こってもイスラエルの神など信じるものかと思っていたのです。このような奇跡は信じる者には奇跡として起こり、信じないものにはどんなに目の前で神の奇跡が行われても信じることができず、かえって騙されるものかと思ってしまうのです。信じないことが自分の意志で行っていると思っているファラオですが、そのことさえも実は神様がその心をかたくなにしているためであることがわかるのです。すべては神様の御手の中で、その御計画がなされているのです。神様の御計画を信じてその御手にゆだねたいと思います。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、あなたの奇跡がいくら目の前で行われようと、信じようとしないものは何も信じることが出来ません。神様がその心を見られて、ますます信じないものとしていくからです。信じる者には目の前に神の奇跡が次々に現れます。そしてそのことに驚き喜び、感謝と賛美を捧げることができます。神様が私たちの心に神様を信じる柔らかい心を与えてくださいますように。いつも感謝して歩むことができますように。
この祈りを、主イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>
◆疫病の災い
出
9:1 主はモーセに言われた。「ファラオのもとに行って彼に告げなさい。ヘブライ人の神、主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ』と。
出
9:2 もしあなたが去らせるのを拒み、なおも彼らをとどめておくならば、
出
9:3 見よ、主の手が甚だ恐ろしい疫病を野にいるあなたの家畜、馬、ろば、らくだ、牛、羊に臨ませる。
出
9:4 しかし主は、イスラエルの家畜とエジプトの家畜とを区別される。イスラエルの人々の家畜は一頭たりとも死ぬことはない。
出
9:5 主はまた時を定め、明日、この地でこの事を行われる。」
出
9:6 翌日、主はこの事を行われたので、エジプト人の家畜はすべて死んだが、イスラエルの人々の家畜は一頭も死ななかった。
出
9:7 ファラオが人を遣わして見させたところ、イスラエルの家畜は一頭といえども死んではいなかった。それでも、ファラオの心は頑迷になり民を去らせなかった。
◆はれ物の災い
出
9:8 主はモーセとアロンに言われた。「かまどのすすを両手にいっぱい取って、モーセはそれをファラオの前で天に向かってまき散らすがよい。
出
9:9 それはエジプト全土を覆う細かい塵となって、エジプト全土の人と家畜に降りかかり、膿の出るはれ物となるであろう。」
出
9:10 二人はかまどのすすを取ってファラオの前に立ち、モーセがそれを天に向かってまき散らした。すると、膿の出るはれ物が人と家畜に生じた。
出
9:11 魔術師もこのはれ物のためにモーセの前に立つことができなかった。はれ物は魔術師のみならず、エジプト人すべてに生じた。
出
9:12 しかし、主がファラオの心をかたくなにされたので、彼は二人の言うことを聞かなかった。主がモーセに仰せになったとおりである。