家庭礼拝 2021年6月2日 出エジプト記 7:25-8:28 蛙とぶよとあぶの災い
起
今日はエジプトの10の災いのうちの2番目の蛙の災い、3番目のぶよの災い、4番目のあぶの災いの三つを一気に読み進めていきたいと思います。というのも、この一つ一つの災いに意味があるのではなく、一つ一つの災いが起こるたびに、ファラオや魔術師たちの心がどのように動いていったかを知る方が大切だからです。このような災いが起こるたびに、少しずつ、彼らの神様に対する思いが変わっていくのです。
1番目の災いは血の災いでした。モーセとアロンが杖で水をたたくと、ナイル川の水や、水という水が血に変わり、飲み水もなくなるほどだったのです。これに対してファラオ側は、魔術師を呼んで、秘術を用いて同じことを行わせたのです。そのために、ファラオはモーセたちが行った奇跡を神様のしるしとしては認めず、モーセとアロンの言うことは相手にもせずに、話を聞くこともなかったのです。
では今日の聖書の個所ではどうなるでしょうか。2番目は蛙の災いです。この時には領土全体に蛙が異常発生し、家々の中にも寝室の中にも入ってきたのです。この時はアロンが杖を取って、川や水路の上に手を伸ばすと、蛙が這い上がってきたのです。これに対しては、魔術師も同じことをしたのですが、この蛙をなくすことはできません。ファラオはその蛙に困って、蛙が退くようにして欲しいとモーセに願ったのです。そしてそうすれば、民を去らせて、主に犠牲をささげても良いと言いました。魔術師は蛙を消すことはできなかったようです。この災いでは、やっと、モーセがファラオから譲歩を引き出すことができ、蛙がいなくなるなら、民を去らせて、主に犠牲を捧げても良いとの約束までしたのです。ところが約束通り蛙をナイル川に退かせると、ファラオは一息ついて、また心をかたくなにさせ、モーセたちの言うことを聞かなくなったのです。
すると次はぶよの災いをエジプト全土に及ぼせ、と神様の命令がありました。そしてやはりアロンの杖で土の塵を打つとそれがぶよとなってエジプト全土に広がったのです。ここでも魔術師は同じようなことをしようとしたのですが、今度はうまくいかなかったのです。それで魔術師たちは、「これは神の指の働きでございますと言って」神様の起こす奇跡に降参したのです。自分たち人間にはこんな事は出来ないとファラオに報告したのですが。ここでもファラオの心はまたかたくなになり、モーセたちの言うことは聞き入れなかったのです。でもやっと交渉の余地が出てきました。魔術師は降参したので、あと残るのはファラオだけです。でもファラオはモーセたちの言うことは聞かなかったのです。
そして、今日の三つ目の災いである、あぶの災いが起こります。このあぶの災いはアロンの杖によって起こったのではありません。ファラオに主の語られた言葉を伝えただけで、そのようになったのです。そしてそのあぶの大群はエジプトの全土に及び、ファラオの王宮や家臣の家の中までも入りこんだのです。もうこの場面では魔術師の出番はなくなりました。ファラオは困り果て、もう一度モーセとアロンを呼び寄せて、こういったのです。「行って、あなたたちの神にこの国の中で犠牲をささげるがよい」といったのです。ファラオの許可の条件は、この国の中で犠牲を神に捧げるのなら良いということでした。これに対してこの国の中で犠牲をささげたら、エジプト人に襲われて殺されるといったのです。その理由はあとで詳しく説明します。ファラオはその理由を聞くと納得して、この国を出て、三日の道のりのところで、犠牲をささげることを許したのです。ですから、その後、モーセは神様にお願いして祈ると、あぶは他のところに飛び去って、もうエジプトにはいなくなったのです。すると、ファラオは今度もまた心をかたくなにして、イスラエル人をエジプトから出さなかったのです。
このように災いの奇跡は、回を重ねるごとに、ファラオは神の力の大きさを知るようになり、最初は対抗していた魔術師もこれは神様の仕業ですと言って、もう戦うことをしなくなるし、ファラオも約束は守りませんでしたが、犠牲をささげてきてもいいと許可を与えようとしたりしたのです。それもだんだんとその絶大なる神の力を身に染みて知るようになり、譲歩するようにはなってくるのですが、災いが去ると、全くその約束を守ることはしなくなったのです。このように、この災いの奇跡はファラオの心にその神様の力を見せつけていくようになったのです。でもファラオはそれでもかたくなで決してイスラエル人たちを国から外に出そうとしなかったのです。
承
以上のように、ここではもう大筋をつかんだので、あとはあまり細かいことにこだわらずに、どんどん読み進めていきたいと思います。最初は25節から29節の蛙の災いの預言です。
出
7:25 主がナイル川を打たれてから七日たつと、
出
7:26 主はモーセに言われた。「ファラオのもとに行って、彼に言いなさい。主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。
出
7:27 もしあなたが去らせることを拒むならば、わたしはあなたの領土全体に蛙の災いを引き起こす。
出
7:28 ナイル川に蛙が群がり、あなたの王宮を襲い、寝室に侵入し、寝台に上り、更に家臣や民の家にまで侵入し、かまど、こね鉢にも入り込む。
出
7:29 蛙はあなたも民もすべての家臣をも襲うであろう』と。」
蛙の災いが起こったのは、モーセたちがナイル川の水を血に変えたその一週間後でした。神様はモーセに、こう命じたのです。「ファラオのもとに行って、彼に言いなさい。主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。もしあなたが去らせることを拒むならば、わたしはあなたの領土全体に蛙の災いを引き起こす。』と言いました。この蛙の気持ちの悪いところは、寝室にも寝台にも入り込むのですから、寝ている間に、体の周りに蛙がたくさんいる状況になるということです。しかも、食事をするためのかまどや 料理に使うこね鉢にも入り込むというのですから、食事もろくに安心してできない状況なのです。神様はモーセに命じてこの様になることをファラオに伝えなさいと言いました。
そしていよいよそれを実施することになりました。
出
8:1 主は更にモーセに言われた。「アロンにこう言いなさい。杖を取って、河川、水路、池の上に手を伸ばし、蛙をエジプトの国に這い上がらせよ。」
出
8:2 アロンがエジプトの水の上に手を差し伸べると、蛙が這い上がってきてエジプトの国を覆った。
出
8:3 ところが、魔術師も秘術を用いて同じことをし、蛙をエジプトの国に這い上がらせた。
出
8:4 ファラオはモーセとアロンを呼んで、「主に祈願して、蛙がわたしとわたしの民のもとから退くようにしてもらいたい。そうすれば、民を去らせ、主に犠牲をささげさせよう」と言うと、
出
8:5 モーセはファラオに答えた。「あなたのお望みの時を言ってください。いつでもあなたとあなたの家臣と民のために祈願して、蛙をあなたとあなたの家から断ち、ナイル川以外には残らぬようにしましょう。」
出
8:6 ファラオが、「明日」と言うと、モーセは答えた。「あなたの言われるとおりにしましょう。あなたは、我々の神、主のような神がほかにいないことを知るようになります。
出
8:7 蛙はあなたとあなたの王宮、家臣や民の間から退いて、ナイル川以外には残らなくなるでしょう。」
ここではモーセがファラオにこの蛙の災いが来ることを伝える場面は特になくて、いきなりモーセに命じて、アロンにこう言いなさいと蛙の災いを起こすことを伝えるのです。ですから、特に書いてはいないのですが、モーセはファラオにこの蛙の災いのことを伝えても、相手にされなかったのだと思います。それだけでなく、この蛙の災いが発生すると、魔術師も秘術を用いて同じことをして、モーセたちが起こした蛙の災いの奇跡は自分たちにもできるような、マジックであると主張しているのです。ですが蛙を這い上がらせるマジックは出来ても、国中に這い上がってくる、蛙を退かせることはできなかったのです。それでファラオはモーセとアロンを呼んで、この蛙を退かせたら、民を去らせて、主に犠牲をささげても良いという、最初の譲歩の言葉を語り始めたのです。モーセは、それは何時がいいかと聞くと、明日蛙を去らせてくれというのです。モーセはそのようにしましょうと答えて、あなたは、我々の神、主のような神がほかにいないことを知るようになります、と言ったのです。この様にモーセはファラオとの約束をいつも守りました。
モーセは、この約束を果たすために、神様にお願いして、この蛙が死に絶えるようにと、お願いしたのです。8節から11節です。
出
8:8 モーセとアロンがファラオのもとから出て来ると、モーセはファラオを悩ました蛙のことで主に訴えた。
出
8:9 主はモーセの願いどおりにされ、蛙は家からも庭からも畑からも死に絶えた。
出
8:10 人々はその死骸を幾山にも積み上げたので、国中に悪臭が満ちた。
出
8:11 ファラオは一息つく暇ができたのを見ると、心を頑迷にして、また二人の言うことを聞き入れなくなった。主が仰せになったとおりである。
モーセは自分の力では何もできません。それでいつも神様に願い出て、その願いを実現するのです。そしてこのことが本当に神様から出ていることを示そうとしているのです。神様はモーセの願いにこたえて、蛙は死んでしまいました。ですがその蛙の死骸が至る所に散らばっていたので、それを集めていくつもの山のようにしました。それはいつしか腐って、国中に悪臭が立ったのです。
ファラオは、蛙がいなくなったので一息ついて安心すると、もう約束の事は忘れて二人の言うことを聞き入れなかったのです。でもこのことは神様が事前にファラオは言うことを聞かないであろうと言っていたのです。
この様にファラオがモーセたちとの約束を守らなかったので、神様はこのように言って、次のぶよの災いを起こすのです。12節から15節です。
出
8:12 主はモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『杖を差し伸べて土の塵を打ち、ぶよにさせてエジプト全土に及ぼせ』と。」
出
8:13 彼らは言われたとおりにし、アロンが杖を持った手を差し伸べ土の塵を打つと、土の塵はすべてぶよとなり、エジプト全土に広がって人と家畜を襲った。
出
8:14 魔術師も秘術を用いて同じようにぶよを出そうとしたが、できなかった。ぶよが人と家畜を襲ったので、
出
8:15 魔術師はファラオに、「これは神の指の働きでございます」と言ったが、ファラオの心はかたくなになり、彼らの言うことを聞かなかった。主が仰せになったとおりである。
ファラオが約束を守らなかったので、今度のぶよの災いは事前の予告なしに行われました。神様はモーセに語って、アロンに杖で土の塵をたたくように命じたのです。そうすると土の塵がすべてぶよとなって、エジプト全土に広がって、人と家畜を襲ったのです。
魔術師は、これもまたマジックだろうと考えて同じことをしようとしましたが、できませんでした。そしてついに、これは人の力ではできません。神の指の働きですと、素直に認めたのです。それでもファラオはまだその奇跡を信じていませんでした。このこともまた神様が事前に予告していた通りでした。
転
そして今日の三つ目の災いのあぶの災いが起こるのです。16節から20節です。
出 8:16 主はモーセに言われた。「明朝早く起きて、水辺に下りて来るファラオを出迎えて、彼に言いなさい。主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。
出 8:17 もしあなたがわたしの民を去らせないならば、見よ、わたしはあなたとあなたの家臣とあなたの民とあなたの家にあぶを送る。エジプトの人家にも人が働いている畑地にもあぶが満ちるであろう。
出 8:18 しかし、その日、わたしはわたしの民の住むゴシェン地方を区別し、そこにあぶを入り込ませない。あなたはこうして、主なるわたしがこの地のただ中にいることを知るようになる。
出 8:19 わたしは、わたしの民をあなたの民から区別して贖う。明日、このしるしが起こる』と。」
出 8:20 主がそのとおり行われたので、あぶの大群がファラオの王宮や家臣の家に入り、エジプトの全土に及んだ。国はあぶのゆえに荒れ果てた。
今度はファラオが朝早く川辺に降りてくるのを待ち構えて、神様の言葉を予告しなさいと言いました。それはこういうことでした。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。もしあなたがわたしの民を去らせないならば、見よ、わたしはあなたとあなたの家臣とあなたの民とあなたの家にあぶを送る。エジプトの人家にも人が働いている畑地にもあぶが満ちるであろう。しかし、その日、わたしはわたしの民の住むゴシェン地方を区別し、そこにあぶを入り込ませない。あなたはこうして、主なるわたしがこの地のただ中にいることを知るようになる。わたしは、わたしの民をあなたの民から区別して贖う。明日、このしるしが起こる』このように言ったのです。今までの血の災い、蛙の災い、ぶよの災いは、エジプトに住むすべての人に起こりましたが、今回のあぶの災いは、イスラエル人が住んでいるゴシェン地方には起こらないで、ほかのエジプト人が住んでいるところだけに起こったのです。それは人の住んでいるところだけでなく、人が働いている畑にもアブが満ちると言いました。ここであぶと呼ばれているのは正確には虫の群れのようで、必ずしもあぶだけではないようですが、そのような虫の大群が押し寄せてくるというのです。国があぶのゆえに荒れ果てた、とありますから、もしかするとイナゴのような大群かもしれません。
このあぶの災いは、神の民のイスラエル人とファラオの民のエジプト人とを区別して起こるので、今度こそイスラエルの神様が起こしているのだと、ファラオは悟るだろうと言われるのです。今までは全体に起こっていたので、自然現象と理解していたのかもしれません。
さてこうなってファラオはどうするでしょうか。21節から24節です。
出
8:21 ファラオがモーセとアロンを呼び寄せて、「行って、あなたたちの神にこの国の中で犠牲をささげるがよい」と言うと、
出
8:22 モーセは答えた。「そうすることはできません。我々の神、主にささげる犠牲は、エジプト人のいとうものです。もし、彼らの前でエジプト人のいとうものをささげれば、我々を石で打ち殺すのではありませんか。
出
8:23 我々の神、主に犠牲をささげるには、神が命じられたように、三日の道のりを荒れ野に入らねばなりません。」
出
8:24 ファラオが、「よし、わたしはあなたたちを去らせる。荒れ野であなたたちの神、主に犠牲をささげるがよい。ただし、あまり遠くへ行ってはならない。わたしのためにも祈願してくれ」と言うと、
遂にファラオは、根負けし、イスラエルの神様の力を認めざるを得なかったのです。それで、モーセとアロンを呼びよせて、「行って、あなたたちの神にこの国の中で犠牲をささげるがよい」といったのです。これは犠牲を捧げるのは認めるが、この国の中で行え、国の外に出てはいけないということなのです。するとモーセは、「そうすることはできません。我々の神、主にささげる犠牲は、エジプト人のいとうものです。もし、彼らの前でエジプト人のいとうものをささげれば、我々を石で打ち殺すのではありませんか。」と言ったのです。これはどうしてでしょうか。それはイスラエル人の犠牲の捧げ方は、ヒツジや牛を丸ごと焼いて神にささげるのですが、エジプトではヒツジや牛は神としてまつられていたのです。自分の神様が丸ごと焼かれていたら、エジプト人は怒って、イスラエル人を襲って殺そうとするだろうというのです。だからこの国の中ではそのようなことはできないので、この国を出て三日ほど離れた荒れ野でそれを行わせてくださいとお願いしたのです。この説明で、ファラオも納得して、分かった荒れ野で犠牲を捧げても良いが、あまり遠くへ行ってはいけないと言いました。そしてちゃっかり、私のためにも祈願してくれと頼んだのです。
今度こそしっかりと約束したファラオですが、果たしてどうなるでしょうか。25節から28節です。
出
8:25 モーセは答えた。「では、あなたのもとから退出しましたら、早速主に祈願しましょう。明日になれば、あぶはファラオとその家臣と民の間から飛び去るでしょう。ただ、二度と、主に犠牲をささげるために民を去らせないなどと言って、我々を欺かないでください。」
出
8:26 モーセはファラオのもとから退出すると、主に祈願した。
出
8:27 主はモーセの願いどおりにされ、あぶはファラオと家臣と民の間からすべて飛び去り、一匹も残らなかった。
出
8:28 しかし、ファラオは今度もまた心を頑迷にして民を去らせなかった。
モーセはファラオが、犠牲を捧げに荒れ野に行くことを許したことを受けて、それでは神様にお願いして、明日にはあぶはいなくなるでしょう。ですけれどももう二度と約束は破らないで下さいとしっかりくぎを刺しました。そしてモーセは宮殿を退出し、神様に祈りをささげると、あぶはいなくなったのです。そうなるとまたしてもファラオは心変わりをして、イスラエルの民を去らせようとはしなかったのです。それほど、ファラオにとって、イスラエルの民がいなくなるのは恐れだったのです。
結
このように、ファラオは災いが起こるたびに、イスラエルの神様を恐れて、イスラエルの民を去らせる約束をするのですが、災いがなくなると、神様の力ではないと思って、その約束を守ろうとしなくなるのです。私たちが苦しい時だけ神様を信じるのも同じことです。苦しみが去ってしまえば、もうそんなことは当たり前だと思ってしまうのです。ですがそのような中でもだんだんとその神様の力を信じざるを得なくなり、だんだんと譲歩するのですが、まだまだ道は遠いようです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、私たちは苦しんでいるとき、神様を信じ、すがって助けを求めますが、その苦しみが去ると、自分だけが正しいと思いがちです。このようなことを何度でも繰り返しているのが人間です。そしてその罪からいつまでも抜け出すことができないのです。私たちの罪からの出エジプトはどうしたらできるのでしょうか。どうかあなたの御力を信じ、あなたに従うことが一番の救いであることを悟らせてください。あなたがどんなに私たちを悔い改めさせるために、いろいろな出来事を送ってくださっているのかを悟らせてください。
この祈りを、主イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>
◆蛙の災い
出
7:25 主がナイル川を打たれてから七日たつと、
出
7:26 主はモーセに言われた。「ファラオのもとに行って、彼に言いなさい。主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。
出
7:27 もしあなたが去らせることを拒むならば、わたしはあなたの領土全体に蛙の災いを引き起こす。
出
7:28 ナイル川に蛙が群がり、あなたの王宮を襲い、寝室に侵入し、寝台に上り、更に家臣や民の家にまで侵入し、かまど、こね鉢にも入り込む。
出
7:29 蛙はあなたも民もすべての家臣をも襲うであろう』と。」
出
8:1 主は更にモーセに言われた。「アロンにこう言いなさい。杖を取って、河川、水路、池の上に手を伸ばし、蛙をエジプトの国に這い上がらせよ。」
出
8:2 アロンがエジプトの水の上に手を差し伸べると、蛙が這い上がってきてエジプトの国を覆った。
出
8:3 ところが、魔術師も秘術を用いて同じことをし、蛙をエジプトの国に這い上がらせた。
出
8:4 ファラオはモーセとアロンを呼んで、「主に祈願して、蛙がわたしとわたしの民のもとから退くようにしてもらいたい。そうすれば、民を去らせ、主に犠牲をささげさせよう」と言うと、
出
8:5 モーセはファラオに答えた。「あなたのお望みの時を言ってください。いつでもあなたとあなたの家臣と民のために祈願して、蛙をあなたとあなたの家から断ち、ナイル川以外には残らぬようにしましょう。」
出
8:6 ファラオが、「明日」と言うと、モーセは答えた。「あなたの言われるとおりにしましょう。あなたは、我々の神、主のような神がほかにいないことを知るようになります。
出
8:7 蛙はあなたとあなたの王宮、家臣や民の間から退いて、ナイル川以外には残らなくなるでしょう。」
出
8:8 モーセとアロンがファラオのもとから出て来ると、モーセはファラオを悩ました蛙のことで主に訴えた。
出
8:9 主はモーセの願いどおりにされ、蛙は家からも庭からも畑からも死に絶えた。
出
8:10 人々はその死骸を幾山にも積み上げたので、国中に悪臭が満ちた。
出
8:11 ファラオは一息つく暇ができたのを見ると、心を頑迷にして、また二人の言うことを聞き入れなくなった。主が仰せになったとおりである。
◆ぶよの災い
出
8:12 主はモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『杖を差し伸べて土の塵を打ち、ぶよにさせてエジプト全土に及ぼせ』と。」
出
8:13 彼らは言われたとおりにし、アロンが杖を持った手を差し伸べ土の塵を打つと、土の塵はすべてぶよとなり、エジプト全土に広がって人と家畜を襲った。
出
8:14 魔術師も秘術を用いて同じようにぶよを出そうとしたが、できなかった。ぶよが人と家畜を襲ったので、
出
8:15 魔術師はファラオに、「これは神の指の働きでございます」と言ったが、ファラオの心はかたくなになり、彼らの言うことを聞かなかった。主が仰せになったとおりである。
◆あぶの災い
出
8:16 主はモーセに言われた。「明朝早く起きて、水辺に下りて来るファラオを出迎えて、彼に言いなさい。主はこう言われた。『わたしの民を去らせ、わたしに仕えさせよ。
出
8:17 もしあなたがわたしの民を去らせないならば、見よ、わたしはあなたとあなたの家臣とあなたの民とあなたの家にあぶを送る。エジプトの人家にも人が働いている畑地にもあぶが満ちるであろう。
出
8:18 しかし、その日、わたしはわたしの民の住むゴシェン地方を区別し、そこにあぶを入り込ませない。あなたはこうして、主なるわたしがこの地のただ中にいることを知るようになる。
出
8:19 わたしは、わたしの民をあなたの民から区別して贖う。明日、このしるしが起こる』と。」
出
8:20 主がそのとおり行われたので、あぶの大群がファラオの王宮や家臣の家に入り、エジプトの全土に及んだ。国はあぶのゆえに荒れ果てた。
出
8:21 ファラオがモーセとアロンを呼び寄せて、「行って、あなたたちの神にこの国の中で犠牲をささげるがよい」と言うと、
出
8:22 モーセは答えた。「そうすることはできません。我々の神、主にささげる犠牲は、エジプト人のいとうものです。もし、彼らの前でエジプト人のいとうものをささげれば、我々を石で打ち殺すのではありませんか。
出
8:23 我々の神、主に犠牲をささげるには、神が命じられたように、三日の道のりを荒れ野に入らねばなりません。」
出
8:24 ファラオが、「よし、わたしはあなたたちを去らせる。荒れ野であなたたちの神、主に犠牲をささげるがよい。ただし、あまり遠くへ行ってはならない。わたしのためにも祈願してくれ」と言うと、
出
8:25 モーセは答えた。「では、あなたのもとから退出しましたら、早速主に祈願しましょう。明日になれば、あぶはファラオとその家臣と民の間から飛び去るでしょう。ただ、二度と、主に犠牲をささげるために民を去らせないなどと言って、我々を欺かないでください。」
出
8:26 モーセはファラオのもとから退出すると、主に祈願した。
出
8:27 主はモーセの願いどおりにされ、あぶはファラオと家臣と民の間からすべて飛び去り、一匹も残らなかった。
出
8:28 しかし、ファラオは今度もまた心を頑迷にして民を去らせなかった。