庭礼拝 2021年5月19 出エジプト記 6:14-7:7 モーセとアロンの系図

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起 

出エジプトの指導者となったのは、モーセだけではありません。兄のアロンも一緒に働いたのです。ただ神様と直接話をすることが出来たのはモーセであり、この世の人々に多くを語りかけたのは兄のアロンです。雄弁なアロンはモーセから神様がどんなことを語ったのかを聞いて、それをファラオやイスラエルの人々に伝えたのです。

今日の聖書の個所は、最初にモーセとアロンの系図が出てきます。これから出エジプトを実現しようとしている、モーセとアロンとはいったい何者なのかと問うとき、イスラエル人は真っ先にこの系図を示すのです。この二人が本当にイスラエル人であるのか、それならば誰の子孫かということを明らかにしなければ、イスラエル人はその人を信用しないのです。

ヤコブすなわちイスラエルの12人の息子は、姉のレアの最初の4人の息子ルベン、シメオン、レビ、ユダ、その後、ラケルの側女ビルハの二人の息子、ダンとナフタリ、次いでレアの側女ジルパの二人の息子ガドとアシェル、そして、レアは再び子供を持ち、二人の息子、イサカルとゼブルンを生み、最後に、妹のラケルが二人の息子、ヨセフとベニヤミンを生みました。ではいったいモーセとアロンは誰の子孫であったのでしょうか。

モーセとアロンはヤコブの三男のレビの子孫なのです。レビの一族は土地を持たず、祭司として、各部族の間で貢物を受けて生活していましたので、モーセとアロンもこの祭司の系列にいるということで、神の言葉を語るにふさわしい人々なのです。ヤコブ・イスラエルから何代目かというと、イスラエル、レビ、ケハト、アムラムと続いて、このアムラムの子がアロンとモーセなのです。すなわちイスラエルを一代目とすると、5代目に当たるわけです。ヤコブ・イスラエルは曾曾お爺さんにあたるのです。

この系図の後にはアロンの役割が語られています。そこではモーセとアロンの大切な役割分担が語られています。それは、モーセは神様の代わりであり、アロンは預言者の役割であるということです。ですから、モーセは預言者というよりも神様の代理者なのです。これらのことをこれから聖書に従って学んでいきましょう。

最初に、ルベン、シメオン、レビの3人の家系が示されています。14節から16節です。

出 6:14 彼らの家系の長は次のとおりである。イスラエルの長男ルベンの子らは、ハノク、パル、ヘツロン、カルミで、これらがルベンの氏族である。

出 6:15 シメオンの子らは、エムエル、ヤミン、オハド、ヤキン、ツォハルおよびカナンの女から生まれたシャウルで、これらがシメオンの氏族である。

出 6:16 レビの子らの名は家系に従うと次のとおりである。ゲルション、ケハト、メラリ。レビの生涯は百三十七年であった。

 ここでは、ルベンとシメオンの家系はあまり関係のない家系ですから飛ばします。大切なのはレビの家系です。レビには3人の息子がいて、ゲルション、ケハト、メラリですが、モーセは誰の子孫になるでしょうか、これは次の節に書かれています。ここでは、レビは生涯137年であったことが特別に記されています。

やはりこの系図はレビの子孫を中心に書かれていて、この3人の息子の系図が続きます。

17節から20節です。

出 6:17 ゲルションの子らは、氏族に従うと、リブニとシムイである。

出 6:18 ケハトの子らは、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエルである。ケハトの生涯は百三十三年であった。

出 6:19 メラリの子らは、マフリとムシで、これらが家系に従ったレビの氏族である。

出 6:20 アムラムは叔母ヨケベドを妻に迎えた。彼女の産んだ子がアロンとモーセである。アムラムの生涯は百三十七年であった。

 レビの3人の息子ゲルション、ケハト、メラリの子孫が書かれていますが、大切なのはケハトの子孫です。ケハトにはアムラムという息子がいて、その息子が、ヨケベドを妻に迎えて、産んだ子がアロンとモーセであることが書かれています。モーセの父アムラムの生涯は137年でそのお爺さんのケハトは133年であり、更にそのお爺さんのレビの生涯もアムラムと同じ137年であるのは不思議な気がします。ちなみにモーセは120年ですから、みんな長生きの家系です。

この他は、モーセの父のアムラム以外のゲルションとケハトの子供の系図なので、そこはスキップします。次の21節から23節でのイツハルとウジエルの子孫も同様です。

出 6:21 イツハルの子らは、コラ、ネフェグ、ジクリである。

出 6:22 ウジエルの子らは、ミシャエル、エルツァファン、シトリである。

出 6:23 アロンは、アミナダブの娘でナフションの姉妹であるエリシェバを妻に迎えた。彼女の産んだ子がナダブ、アビフ、エルアザル、イタマルである

ここではむしろ、アロンが結婚して、子供を3人持ったことが特筆されます。モーセは家族を連れて、エジプトに行きましたが、アロンの家族は、もともとエジプトにいたので、一緒に連れて行く必要はありませんでした。アロンは一人でモーセに会いに行ったのだと思います。

 この後にはイツハルの子のコラの系図がありますが、これはスキップしますが読んでみます。24節と25節です。

出 6:24 コラの子らは、アシル、エルカナ、アビアサフで、これらがコラ人の氏族である。

出 6:25 アロンの子エルアザルは、プティエルの娘の一人を妻に迎えた。彼女の産んだ子がピネハスである。以上が氏族ごとのレビ人の家長である。

 ここではコラの子たちと、アロンの子たちの名前が挙がっていますが、そのアロンとモーセの系図を説明するためではなく、レビ人の家長が誰であるかを説明しているのに意味があります。この系図の説明では、モーセとアロンがレビ族に属しており、その使命をもってエジプトで働いたということです。

 そしてこの系図の説明の後に、レビ族に属する、アロンとモーセが何をした人であるかを語るのです。26節と27節です。

出 6:26 主が、「イスラエルの人々を部隊ごとにエジプトの国から導き出せ」と命じられたのは、このアロンとモーセである。

出 6:27 そして、イスラエルの人々をエジプトから導き出すよう、エジプトの王ファラオの説得に当たったのも、このモーセとアロンである。

 ここでは出エジプトの働きが、モーセ一人でしたのではなくアロンと共になされたことが書かれています。神様がエジプトの国から導き出すように命じたのもエジプトの王ファラオの説得にあたったのもこのアロンとモーセの二人であることが特に書かれているのです。

 イスラエルの子孫はこれ以外にもたくさんいますが、ここで挙げられたのは全部ではなく。レビ人を中心にして、どのような構成になっているか、その中でモーセとアロンがどの系図に属しているかを説明しているのです。特にモーセとアロンはレビ人の祭司職に属していたことを言おうとしているのです。

系図の話が終わって、またモーセと神様の話に戻ります。この系図の前の時にはモーセの使命について語られており、その時のことがここでまた繰り返されています。28節から2節までです。

出 6:28 主がエジプトの国でモーセに語られたとき、

出 6:29 主はモーセに仰せになった。「わたしは主である。わたしがあなたに語ることをすべて、エジプトの王ファラオに語りなさい。」

出 6:30 しかし、モーセは主に言った。「御覧のとおり、わたしは唇に割礼のない者です。どうしてファラオがわたしの言うことを聞き入れましょうか。」

出 7:1 主はモーセに言われた。「見よ、わたしは、あなたをファラオに対しては神の代わりとし、あなたの兄アロンはあなたの預言者となる。

出 7:2 わたしが命じるすべてのことをあなたが語れば、あなたの兄アロンが、イスラエルの人々を国から去らせるよう、ファラオに語るであろう。

 ここでは6章の「モーセの使命」の小見出しのところで語られた、ファラオのところに行ってイスラエルの人々を去らせるように説得しなさい、という命令のことが書かれています。この7章では、神様はモーセに「わたしは主である。わたしがあなたに語ることをすべて、エジプトの王ファラオに語りなさい。」と言いました。ここでは神様が語ったすべての事をファラオに語りなさいと言ったのです。こんなことを言ったら罰せられるのではないか、殺されるのではないか、ここまでは言わないほうがいいだろうとか人間的な思いを入れてはいけないということです。語られたことをすべて語ること、これが予言者に与えられた使命なのです。ですが、ここでもモーセは私は唇に割礼のないものですと言って、その使命から逃げようとするのです。すると神様はモーセとアロンの役割と使命に関してこの様に言ったのです。「見よ、わたしは、あなたをファラオに対しては神の代わりとし、あなたの兄アロンはあなたの預言者となる。」モーセは神様の代理であり、アロンはモーセの言葉を聞いて人々に伝える予言者だというのです。そして、神様がモーセに命じたことのすべての事を兄のアロンに語れば、アロンはそのことをファラオに語って、イスラエルの人々をエジプトから去らせるよう言うだろう、というのです。いずれにしても神様と直接語れるのはモーセだけであり、アロンはそのモーセが神様から命じられたことを人々に、そしてファラオに語るのです。ここでも神様は、私が語るすべての事を語れと命じられています。

ですがそのようにして語っても、ファラオは簡単にはその言うことを聞かないというのです。それは神様が、ファラオの心をかたくなにするからだというのです。3節から7節です。

出 7:3 しかし、わたしはファラオの心をかたくなにするので、わたしがエジプトの国でしるしや奇跡を繰り返したとしても、

出 7:4 ファラオはあなたたちの言うことを聞かない。わたしはエジプトに手を下し、大いなる審判によって、わたしの部隊、わたしの民イスラエルの人々をエジプトの国から導き出す。

出 7:5 わたしがエジプトに対して手を伸ばし、イスラエルの人々をその中から導き出すとき、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」

出 7:6 モーセとアロンは、主が命じられたとおりに行った。

出 7:7 ファラオに語ったとき、モーセは八十歳、アロンは八十三歳であった。

エジプトの王ファラオは、アロンがモーセから聞いた神様の言葉を語っても、モーセが神様から与えられたしるしや奇跡をおこなっても、ファラオはあなたたちの言うことを聞かないだろうと神様は言いました。その時には、神様が自らエジプトに手を下して審判を下し、エジプトからイスラエルの人々を導き出すだろうというのです。その時に初めて、エジプト人は神様がこのことを行っているのだと気が付くだろうというのです。この様な神様からの励ましを受けて、モーセとアロンは神様が命じられたとおりに行ったのです。この時モーセは80歳でアロンは83あったと言います。

モーセは3か月でナイル川に流され、王女に拾われ、エジプトの王子として育てられましたが、十代の後半でエジプト人を殺したためにエジプトから逃れ、結婚して、そして長い間ミディアンの地で羊飼いとして生活をしたのち、神様の声を聴いて、80歳でファラオと対決することになったのです。そしてこの後モーセはイスラエル人をエジプトから導き出して、120歳まで生きるのです。

神様の言葉を直接聞き取る者はモーセだけでした。たとえモーセが口下手で、人々に対しても、ファラオに対してもうまく語れなくても、その役割を外すことはありませんでした。口下手のモーセに対しては、話すのが上手なアロンを備えてくれました。人々を信じさせるためには奇跡の業を用意してくれました。このようにして、モーセは神様の命令を行うことが出来るようにしてもらったのです。モーセのすることは、神様が語られたすべての事を語り伝える事だけなのです。モーセの優れていたのは、神様の声を聞き取ることが出来るということだったのです。このようにして、モーセとアロンは何の力もないのに、ただ神様の御業を信じて、巨大なエジプトの王の権力と戦うことになるのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、モーセには何の力もありませんでした。教えられたことをうまく語ることさえもできませんでした。ですがモーセには神様の声を聞き取り、それを信じて伝えることが出来ました。モーセの力はただ神様の力を信じることだけでした。この力によって、モーセはファラオとさえも戦うことが出来たのです。モーセの上に働く、神様の絶大なる力を、私たちにも信じ悟らせてくださいますように。あなたの働きをするためには、自分に何の力がなくてもあなたご自身が働いて下さることを信じて行うことが出来ますように。この祈りを、主イエスキリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇出エジプト記)>>  

◆モーセとアロンの系図

出 6:14 彼らの家系の長は次のとおりである。イスラエルの長男ルベンの子らは、ハノク、パル、ヘツロン、カルミで、これらがルベンの氏族である。

出 6:15 シメオンの子らは、エムエル、ヤミン、オハド、ヤキン、ツォハルおよびカナンの女から生まれたシャウルで、これらがシメオンの氏族である。

出 6:16 レビの子らの名は家系に従うと次のとおりである。ゲルション、ケハト、メラリ。レビの生涯は百三十七年であった。

出 6:17 ゲルションの子らは、氏族に従うと、リブニとシムイである。

出 6:18 ケハトの子らは、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエルである。ケハトの生涯は百三十三年であった。

出 6:19 メラリの子らは、マフリとムシで、これらが家系に従ったレビの氏族である。

出 6:20 アムラムは叔母ヨケベドを妻に迎えた。彼女の産んだ子がアロンとモーセである。アムラムの生涯は百三十七年であった。

出 6:21 イツハルの子らは、コラ、ネフェグ、ジクリである。

出 6:22 ウジエルの子らは、ミシャエル、エルツァファン、シトリである。

出 6:23 アロンは、アミナダブの娘でナフションの姉妹であるエリシェバを妻に迎えた。彼女の産んだ子がナダブ、アビフ、エルアザル、イタマルである。

出 6:24 コラの子らは、アシル、エルカナ、アビアサフで、これらがコラ人の氏族である。

出 6:25 アロンの子エルアザルは、プティエルの娘の一人を妻に迎えた。彼女の産んだ子がピネハスである。以上が氏族ごとのレビ人の家長である。

出 6:26 主が、「イスラエルの人々を部隊ごとにエジプトの国から導き出せ」と命じられたのは、このアロンとモーセである。

出 6:27 そして、イスラエルの人々をエジプトから導き出すよう、エジプトの王ファラオの説得に当たったのも、このモーセとアロンである。

◆アロンの役割

出 6:28 主がエジプトの国でモーセに語られたとき、

出 6:29 主はモーセに仰せになった。「わたしは主である。わたしがあなたに語ることをすべて、エジプトの王ファラオに語りなさい。」

出 6:30 しかし、モーセは主に言った。「御覧のとおり、わたしは唇に割礼のない者です。どうしてファラオがわたしの言うことを聞き入れましょうか。」

出 7:1 主はモーセに言われた。「見よ、わたしは、あなたをファラオに対しては神の代わりとし、あなたの兄アロンはあなたの預言者となる。

出 7:2 わたしが命じるすべてのことをあなたが語れば、あなたの兄アロンが、イスラエルの人々を国から去らせるよう、ファラオに語るであろう。

出 7:3 しかし、わたしはファラオの心をかたくなにするので、わたしがエジプトの国でしるしや奇跡を繰り返したとしても、

出 7:4 ファラオはあなたたちの言うことを聞かない。わたしはエジプトに手を下し、大いなる審判によって、わたしの部隊、わたしの民イスラエルの人々をエジプトの国から導き出す。

出 7:5 わたしがエジプトに対して手を伸ばし、イスラエルの人々をその中から導き出すとき、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」

出 7:6 モーセとアロンは、主が命じられたとおりに行った。

出 7:7 ファラオに語ったとき、モーセは八十歳、アロンは八十三歳であった。