家庭礼拝 2021年2月17日 創世記 49:1-28 ヤコブの祝福

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起 

先週はヤコブがヨセフの子供たちを祝福しましたが、今日の個所ではヤコブは自分の子供たちを祝福します。ですがよく見ると必ずしも祝福ではないのです。本当に祝福されているのはユダとヨセフだけです。他の子供たちはむしろ、その罪を裁かれているような感じです。ヤコブが12人も子供を持っても、本当に祝福されるべき人は少なかったのです。ですがそれぞれ12人とも、命を生き延びることが出来ただけでも祝福されていたのではないでしょうか。

ここでは12部族が誰であるかが明確に書かれています。すなわちヤコブの直接の12人の息子たちです。先週の個所では孫のマナセとエフライムを入れてヤコブとユダを除いて12部族だと言いましたが、それは後のことになるかもしれません。今日の個所ではヤコブとユダが入り、エフライムとマナセは入っていません。マナセとエフライムは、ヨセフの部族を継いだと言うことでしょうか。のちのカナンの土地の部族にはマナセやエフライムと言う部族はありますが、ヨセフと言う部族はないのです。

今日のヤコブの祝福の個所は、祝福と言うよりも、預言と言った感じです。これから子供たちがどうなるのかを予言して、今まで犯した行為に基づいて、これからどうなるだろうと言うことを言っているのです。ですから、長男のルベンや、次男三男のシメオンやレビに関しては厳しいことが書かれています。ユダやヨセフには多くの言葉が与えられて祝福されています。このヤコブの預言の言葉を学んで行くと、これからイスラエルがどのようになっていくのかがわかるのです。ですから単に祝福の言葉を与えたと言うだけでなく、これからイスラエルがどうなっていくのかと言うことを考えながら、この箇所を学んでいきたいと思います。

それでは聖書を学んでみましょう。1節と2節です。

創 49:1 ヤコブは息子たちを呼び寄せて言った。「集まりなさい。わたしは後の日にお前たちに起こることを語っておきたい。

創 49:2 ヤコブの息子たちよ、集まって耳を傾けよ。お前たちの父イスラエルに耳を傾けよ。

ここにも書かれているように、ヤコブは子供たちを祝福するとは語っていないのです。ヤコブが子供たちを呼び寄せて言ったことは、のちの日よりお前たちに起こることを語っておきたい、と言ったのです。この様なヤコブの様な信仰の人は人の将来まで見通せるようです。ですからその予言を語ろうとしているのです。そしてヤコブの息子たちよ、集まって耳を傾けよと言って一人一人についてその将来を語っていくのです。

 まず最初は、このヨセフ物語でもよく出てきた長男ルベン、次男シメオン、三男レビについてです。3節から7節です。

創 49:3 ルベンよ、お前はわたしの長子/わたしの勢い、命の力の初穂。気位が高く、力も強い。

創 49:4 お前は水のように奔放で/長子の誉れを失う。お前は父の寝台に上った。あのとき、わたしの寝台に上り/それを汚した。

創 49:5 シメオンとレビは似た兄弟。彼らの剣は暴力の道具。

創 49:6 わたしの魂よ、彼らの謀議に加わるな。わたしの心よ、彼らの仲間に連なるな。彼らは怒りのままに人を殺し/思うがままに雄牛の足の筋を切った。

創 49:7 呪われよ、彼らの怒りは激しく/憤りは甚だしいゆえに。わたしは彼らをヤコブの間に分け/イスラエルの間に散らす。

 長男のルベンについては、最初は私の長子、私の勢いと持ち上げますが、反対に、お前は水のように奔放で、長子の誉れを失うと言われます。最初のうちこそ長子としてのリーダーシップをとっていましたが、後半には兄弟の指導者はルベンからユダに移ってしまいました。長子の誉れを失ったのです。その一つの理由が、「お前は父の寝台に上った。あのとき、わたしの寝台に上り/それを汚した。」と言う罪を犯したことです。このことは35章の22節にこう書いてあります。「イスラエルがそこに滞在していた時、ルベンは父の側女ビルハのところに入って寝た。このことはイスラエルの耳にも入った。」この時から、ルベンの指導力は落ちてしまったのです。

 ルベンよりも奔放にそして乱暴にふるまったのが次男のシメオンと三男のレビなのです。妹のディナがその土地の首長の息子シケムに見初められ捕らえられて、ともに寝て辱めたことを復讐するために、その部族のものを皆殺しにしてしまったのです。そのためにヤコブたちはほかの土地に移住しなければなりませんでした。そのことが、ヤコブからシメオンとレビは似た兄弟。彼らの剣は暴力の道具と言われた理由なのです。そして、彼らは怒りのままに人を殺し/思うがままに雄牛の足の筋を切ったと言われるゆえんです。そのためにこの二人がどうなるかと言うことに関しては、「わたしは彼らをヤコブの間に分け/イスラエルの間に散らす。」と言っているのです。このことはシメオンの部族が早々と消滅し、レビの部族は特定の土地を持たない祭司として、各部族の間に散らばって暮らすことになるのです。

 次は4男のユダで、このユダとヨセフのみがヤコブの本当の祝福を受けています。ですからその箇所は長くなります。8節から12節です。

創 49:8 ユダよ、あなたは兄弟たちにたたえられる。あなたの手は敵の首を押さえ/父の子たちはあなたを伏し拝む。

創 49:9 ユダは獅子の子。わたしの子よ、あなたは獲物を取って上って来る。彼は雄獅子のようにうずくまり/雌獅子のように身を伏せる。誰がこれを起こすことができようか。

創 49:10 王笏はユダから離れず/統治の杖は足の間から離れない。ついにシロが来て、諸国の民は彼に従う。

創 49:11 彼はろばをぶどうの木に/雌ろばの子を良いぶどうの木につなぐ。彼は自分の衣をぶどう酒で/着物をぶどうの汁で洗う。

創 49:12 彼の目はぶどう酒によって輝き/歯は乳によって白くなる。

 このユダに関してはとても良いことばかりが書かれています。ユダは敵を征服し、兄弟たちはユダを伏し拝み、獅子のように獲物を取って上ってくる、と言います。さらには王笏はユダから離れず、統治の杖は足の間から離れないと言います。このユダ族からはダビデ王が出、ソロモン王が出、イエス・キリストが出ることになるのです。ですから、ユダ族は王家の家系となるのです。そしていかに恵まれ祝福された生活を送るようになるかを、ロバとブドウの木、や、衣を葡萄酒で洗うことや葡萄酒で目が輝き、乳によって歯が白くなることなどをによって表しているのです。

 次には、ゼブルン、イサカル、ダンについて、こう語ります。13節から17節です。

創 49:13 ゼブルンは海辺に住む。そこは舟の出入りする港となり/その境はシドンに及ぶ。

創 49:14 イサカルは骨太のろば/二つの革袋の間に身を伏せる。

創 49:15 彼にはその土地が快く/好ましい休息の場となった。彼はそこで背をかがめて荷を担い/苦役の奴隷に身を落とす。

創 49:16 ダンは自分の民を裁く/イスラエルのほかの部族のように。

創 49:17 ダンは、道端の蛇/小道のほとりに潜む蝮。馬のかかとをかむと/乗り手はあおむけに落ちる。

 ゼブルンとイサカルまでがレアの子で、前に出てきたルベン、シメオン、レビ、ユダを含めて、これで全員レアの子が出てきました。その次に出てきたのはダンで、これはラケルの差し出した側女ビルハの子です。ナフタリが弟なのですが、なぜか、ナフタリはすぐには出てこず、あとのほうになっています。

 ゼブルンは海辺に住むようになると言われ、その境はシドンに達すると言います。シドンは地中海に面した大きな港町です。そこで栄えると言うのです。

 イサカルに関しては、骨太のロバと表現され、苦役の奴隷に身を落とすことが予言されています。12部族全部が繁栄したわけではないのです。

 今までは全部レアの子供達でしたが、ダンは側女ビルハの子です。このダンに関しては道端の蛇と言われ、小径のほとりに潜む蝮と言われます。これは、ダンは小さいけれども、馬のかかとを噛んで、乗り手を振り落とすような強い怖いところがあることを言っています。ダンは自分の民を裁くと書いてありますが、これはダンと言う言葉が裁くと言う言葉のディンと似ているので、語呂合わせをしているようです。ですから、まともに受け取らなくても良い言葉です。

 このダンも含めて次には小さな部族のことがまとめて書かれています。18節から21節です。

創 49:18 主よ、わたしはあなたの救いを待ち望む。

創 49:19 ガドは略奪者に襲われる。しかし彼は、彼らのかかとを襲う。

創 49:20 アシェルには豊かな食物があり/王の食卓に美味を供える。

創 49:21 ナフタリは解き放たれた雌鹿/美しい子鹿を産む。

 まず最初に、「主よ、私はあなたの救いを待ち望む、」と言う言葉が突然出てきます。これは小さい部族に対する救済の求めとして、ここに入れられたようです。これらの小さな部族を助けたまえと言う感じです。

 最初に出てきたのはガドで、これは祝福どころか、略奪者に襲われると書かれています。でもその大きな敵に対して、勇敢に抵抗することが、彼らのかかとを襲うと言う言葉で表されています。

 次にはアシェルで、ここは肥沃な地中海海岸沿いの土地に定住した部族で、フェニキアの商業都市に近かったので、小さいながらも繁栄したのです。

 その次はナフタリで、ここもアシェルに隣接した地域なので、小さいながらも繫栄し、解き放たれた雌鹿と呼ばれ元気の良い美しい国を予想させます。

 ここに出てきた、ガドと、アシェルはレアの女奴隷ジルバをヤコブに差し出して産ませた子供達です。ナフタリはダンの弟でビルハの子供ですが、土地がアシェルと隣なので、ここに書いたのかもしれません。

 次はいよいよ大物のヨセフです。彼には一番長く、祝福が語られています。22節から26節です。

創 49:22 ヨセフは実を結ぶ若木/泉のほとりの実を結ぶ若木。その枝は石垣を越えて伸びる。

創 49:23 弓を射る者たちは彼に敵意を抱き/矢を放ち、追いかけてくる。

創 49:24 しかし、彼の弓はたるむことなく/彼の腕と手は素早く動く。ヤコブの勇者の御手により/それによって、イスラエルの石となり牧者となった。

創 49:25 どうか、あなたの父の神があなたを助け/全能者によってあなたは祝福を受けるように。上は天の祝福/下は横たわる淵の祝福/乳房と母の胎の祝福をもって。

創 49:26 あなたの父の祝福は/永遠の山の祝福にまさり/永久の丘の賜物にまさる。これらの祝福がヨセフの頭の上にあり/兄弟たちから選ばれた者の頭にあるように。

 この箇所は、前半は部族として、ヨセフがどのように繁栄するかが語られており、後半は父ヤコブがヨセフへの祝福を祈願すると言う個所です。ヨセフがどのような繁栄をするかと言うことは、ヨセフは実を結ぶ若木、泉のほとりの実を結ぶ若木。その枝は石垣を越えて伸びる、と書かれているように泉のほとりで、繁栄する姿が描かれています。この泉は神様の恵みの事でしょう。その恵みによって、石垣を超えて、誰からも見えるような繁栄を果たすと言うのです。それでも、ヨセフもまた、外からの敵に襲われることがあることが語られます。「弓を射る者たちは彼に敵意を抱き/矢を放ち、追いかけてくる。」と語られるように、ヨセフの一族もまた敵に襲われるのです。ですが、機敏に対応し、敵をはねのけ、イスラエルの石となり牧者となったと書かれています。これはイスラエルの基礎を築き、その指導者となる言うことです。

 このようなヨセフの一族に対し、ヤコブは祝福の祈りを捧げます。「どうか、あなたの父の神があなたを助け/全能者によってあなたは祝福を受けるように。上は天の祝福/下は横たわる淵の祝福/乳房と母の胎の祝福をもって。」と言うのです。この時代の祝福と言うのは子孫繁栄のことを言っていることが多いので、そのためには豊かな水と土地と家畜が必要なのです。天の祝福とは、雨の水のことで、横たわる淵の祝福とは、川の水の恵みのことです。そこで生い茂る牧草によって、多くの家畜が増え続けることを、乳房と母の胎の祝福をもってと言っています。そして、その父ヤコブの祝福は、永遠に動かない山の祝福や、丘の祝福にまさっており、その祝福がヨセフに与えられるように、兄弟たちから選ばれたものとして、その祝福がヨセフに与えられるようにと祈るのです。このように、ヨセフには特別の祝福の祈りをしているのです。

 そして最後はヨセフの弟ベニヤミンです。27節と28節です。

創 49:27 ベニヤミンはかみ裂く狼/朝には獲物に食らいつき/夕には奪ったものを分け合う。」

創 49:28 これらはすべて、イスラエルの部族で、その数は十二である。これは彼らの父が語り、祝福した言葉である。父は彼らを、おのおのにふさわしい祝福をもって祝福したのである。

 ベニヤミンのことはどのような人なのか書かれている箇所がないのでわかりませんが、ここではかみ裂くオオカミと表現されているので、組織だって、略奪や攻撃をする、狩猟民族的な部族になったのかもしれません。ベニヤミン族は勇猛で、イスラエルの最初の王様サウルはこのベニヤミン族から現れるのです。これらがイスラエルの部族でその数は12であると言っています。ヤコブはそれぞれにふさわしい祝福をもって祝福したと書かれています。あまり祝福とは取れないような表現であってもそれは、各々にふさわしい祝福なのだと言うのです。

ヤコブは12人の息子たちを祝福しました。それぞれ、自分に与えられた土地で、それぞれにふさわしい繁栄の仕方をしていくのです。その中でも一番祝福されたのはヨセフであり、その祝福はその子供のマナセとエフライムに引き継がれますが、ヤコブの右の手はエフライムの上に置かれたので、エフライムのほうがより繫栄するようになります。またユダもその兄弟の中では繁栄をし、王笏はユダから離れずと書かれているように、このユダ族からはダビデやソロモン、そして、イエス・キリストが王として生まれてくるのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。ヤコブの12人の息子たちに対する祝福が与えられました。その中でもユダとヨセフの祝福が大きなものでした。ユダ族の中からはダビデ王やイエス様が現れ、その王権を引き継いでいきます。このヤコブの子孫がまさにイスラエルなのです。あなたの祝福はヤコブからその子孫へと引き継がれました。そしてそのヤコブの神様を、私たちはイエス様を通して信じることが出来ます。このことを覚えて感謝いたします。あなたの恵みの大いなることを覚えて、賛美いたします。この祈りを、主イエスキリストの御名を通してお祈りいたします。

 

<<聖書の箇所(旧約聖書:◇創世記)>>  

◆ヤコブの祝福

創 49:1 ヤコブは息子たちを呼び寄せて言った。「集まりなさい。わたしは後の日にお前たちに起こることを語っておきたい。

創 49:2 ヤコブの息子たちよ、集まって耳を傾けよ。お前たちの父イスラエルに耳を傾けよ。

創 49:3 ルベンよ、お前はわたしの長子/わたしの勢い、命の力の初穂。気位が高く、力も強い。

創 49:4 お前は水のように奔放で/長子の誉れを失う。お前は父の寝台に上った。あのとき、わたしの寝台に上り/それを汚した。

創 49:5 シメオンとレビは似た兄弟。彼らの剣は暴力の道具。

創 49:6 わたしの魂よ、彼らの謀議に加わるな。わたしの心よ、彼らの仲間に連なるな。彼らは怒りのままに人を殺し/思うがままに雄牛の足の筋を切った。

創 49:7 呪われよ、彼らの怒りは激しく/憤りは甚だしいゆえに。わたしは彼らをヤコブの間に分け/イスラエルの間に散らす。

創 49:8 ユダよ、あなたは兄弟たちにたたえられる。あなたの手は敵の首を押さえ/父の子たちはあなたを伏し拝む。

創 49:9 ユダは獅子の子。わたしの子よ、あなたは獲物を取って上って来る。彼は雄獅子のようにうずくまり/雌獅子のように身を伏せる。誰がこれを起こすことができようか。

創 49:10 王笏はユダから離れず/統治の杖は足の間から離れない。ついにシロが来て、諸国の民は彼に従う。

創 49:11 彼はろばをぶどうの木に/雌ろばの子を良いぶどうの木につなぐ。彼は自分の衣をぶどう酒で/着物をぶどうの汁で洗う。

創 49:12 彼の目はぶどう酒によって輝き/歯は乳によって白くなる。

創 49:13 ゼブルンは海辺に住む。そこは舟の出入りする港となり/その境はシドンに及ぶ。

創 49:14 イサカルは骨太のろば/二つの革袋の間に身を伏せる。

創 49:15 彼にはその土地が快く/好ましい休息の場となった。彼はそこで背をかがめて荷を担い/苦役の奴隷に身を落とす。

創 49:16 ダンは自分の民を裁く/イスラエルのほかの部族のように。

創 49:17 ダンは、道端の蛇/小道のほとりに潜む蝮。馬のかかとをかむと/乗り手はあおむけに落ちる。

創 49:18 主よ、わたしはあなたの救いを待ち望む。

創 49:19 ガドは略奪者に襲われる。しかし彼は、彼らのかかとを襲う。

創 49:20 アシェルには豊かな食物があり/王の食卓に美味を供える。

創 49:21 ナフタリは解き放たれた雌鹿/美しい子鹿を産む。

創 49:22 ヨセフは実を結ぶ若木/泉のほとりの実を結ぶ若木。その枝は石垣を越えて伸びる。

創 49:23 弓を射る者たちは彼に敵意を抱き/矢を放ち、追いかけてくる。

創 49:24 しかし、彼の弓はたるむことなく/彼の腕と手は素早く動く。ヤコブの勇者の御手により/それによって、イスラエルの石となり牧者となった。

創 49:25 どうか、あなたの父の神があなたを助け/全能者によってあなたは祝福を受けるように。上は天の祝福/下は横たわる淵の祝福/乳房と母の胎の祝福をもって。

創 49:26 あなたの父の祝福は/永遠の山の祝福にまさり/永久の丘の賜物にまさる。これらの祝福がヨセフの頭の上にあり/兄弟たちから選ばれた者の頭にあるように。

創 49:27 ベニヤミンはかみ裂く狼/朝には獲物に食らいつき/夕には奪ったものを分け合う。」

創 49:28 これらはすべて、イスラエルの部族で、その数は十二である。これは彼らの父が語り、祝福した言葉である。父は彼らを、おのおのにふさわしい祝福をもって祝福したのである。