家庭礼拝 2020年9月9日 創世記 32:2-22エサウとの再会の準備
起
今日のヤコブは、いつものように神様を信頼して、落ち着いて、忍耐して、やり遂げていたヤコブとは違います。今ヤコブはギレアドの山中まで来て、ラバンと和解し、いよいよ生まれ故郷に帰ろうとしています。それは神様も、故郷に戻りなさいとヤコブに命じたからです。ですが、ここでのヤコブは、今までになく落ち着かなく、不安に満ちています。それは兄のエサウと会うことを恐れているのです。もう20年も前のことですが、エサウをだますようにして、長子の権利を得、そして兄と父とをだまして、長子の祝福を得たからです。その祝福を得ることはヤコブにとってはとても大切なことで、そのあとすべての財産を失ってでもそれを得て、無一物で、ラバンのところに逃げるほど大切なことだったのです。でもそのことをめぐって、兄のエサウは弟のヤコブを憎んで殺そうとさえ思っていたので、そのことを思い出すと、兄に合うのはとても恐ろしかったのです。兄は今でも自分のことを恨んで殺そうとしているかもしれないと思っていたのです。
ヤコブという意味は、足を引っ張るとか押しのけるという意味です。あまりいい意味ではありません。リベカから双子の兄弟として生まれてくる時も兄のかかとをつかんで自分のほうが先に出ようとしたし、父の祝福も兄を押しのけて、自分がだまし取ってしまったし、ラバンのところにいた時も、ラバンの子供たちから、ヤコブは父の財産をだまし取っているに違いないと思われて、それを恐れて、逃げ出てきたのです。ヤコブはうまくやっているように見えても、そのことの反動を恐れていつも逃げてきたのです。でも今回ほど恐れていることが、詳しく書かれているところはありません。ラバンのところを逃げてくるときには、さっさとその日のうちに逃げてしまったのですが、今回はエサウと会うことを、神経質なほど警戒し恐れるのです。
ヤコブはこのギレアドで、いったいどんなことを考え準備したのでしょうか。このギレアドというのはヨルダン川の東側で、そのギレアドの山が終わり、川に差し掛かったところでした。ちょうどガリラヤ湖と死海の中間くらいの場所です。そこで、ヤコブは急に帰るとエサウに疑われ、殺されるのではないかと思い、あらかじめ帰ることを知らせておき、そして、怒りを鎮めるために贈り物の準備もし、もし襲われても、財産の半分は逃げ帰ることができるように作戦を練ったりしていたのです。
さてヤコブはここでどんなことを考えていたのでしょうか。聖書に戻りましょう。
承
聖書にはこう書いてあります。2節と3節です。
創
32:2 ヤコブが旅を続けていると、突然、神の御使いたちが現れた。
創
32:3 ヤコブは彼らを見たとき、「ここは神の陣営だ」と言い、その場所をマハナイム(二組の陣営)と名付けた。
ヤコブは不思議な人で、苦しい状況になると、突然神様のみ使いが現れるのです。これが祝福された人の恵みでしょうか。最初に書かれている箇所では、ヤコブがエサウから逃れるように、べエル・シェバからハランに向かう途中で日が沈んだので寝ていた時に起こりました。夢で、神のみ使いたちが天と地とを上り下りしているのを見ていると、神様が現れ、「私はあなたとともにいる。あなたがどこへ行っても私はあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。私はあなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」と語りかけてくださいました。そしてその場所をベテル(神の家)と名付けたのです。この時は一人でラバンのところに行くことを不安に思っていたのです。そして次に書かれている箇所では、ラバンの息子たちが、「ヤコブは我々の父のものを全部奪ってしまった。父のものをごまかして、あの富を築き上げたのだ」と言っているのを聞いて、危険を感じ不安に思っていた時に主が現れて、「私はベテルの神である。かつてあなたはそこに記念碑を立てて油を注ぎ、私に誓願を立てたではないか。さあ、今すぐこの土地を出て、あなたの故郷に帰りなさい。」と言ったのです。大きな転機の時には必ず神様が現れるのです。そしてその次の個所が今日の個所です。エサウとの再会に不安を感じていたヤコブに突然神のみ使い立ちが現れたのです。その時ヤコブは、「ここは神の陣営だ」と思ったのです。神様が自分を助けるために、ここに陣営を張って、見守ってくださっているのだと感じたのだと思います。そして、その場所をマナハイム(二組の陣営)と名付けたのです。このマナハイムという場所はその後よく知られる街に発展する場所で、ヨルダン川の支流のある川の近くなのです。そこにヤコブは、神様の二組の陣営を見たのかもしれませんが、その後、ヤコブは自分のグループをも二組の陣営に分けて、エサウに襲われても逃れられるようにしたのです。
ヤコブはいきなり故郷に戻ってはエサウにどう思われるかわからないと思い、あらかじめエサウに知らせておくことにしました。4節から6節です。
創
32:4 ヤコブは、あらかじめ、セイル地方、すなわちエドムの野にいる兄エサウのもとに使いの者を遣わすことにし、
創
32:5 お前たちはわたしの主人エサウにこう言いなさいと命じた。「あなたの僕ヤコブはこう申しております。わたしはラバンのもとに滞在し今日に至りましたが、
創
32:6 牛、ろば、羊、男女の奴隷を所有するようになりました。そこで、使いの者を御主人様のもとに送って御報告し、御機嫌をお伺いいたします。」
ギレアドまで来たヤコブは、もうすぐ故郷になるので、あらかじめエサウに使いを出して、様子を見ることにしました。エサウは父イサクと一緒にセイル地方のエドムの野にいるはずでした。セイル地方というのは死海の南のほうにある、エサウが活動の拠点としているところでした。その使いにはヤコブはこう言いました。「お前たちはわたしの主人エサウにこう言いなさい。「あなたの僕ヤコブはこう申しております。お前たちはわたしの主人エサウにこう言いなさいと命じた。「あなたの僕ヤコブはこう申しております。わたしはラバンのもとに滞在し今日に至りましたが、
創
32:6 牛、ろば、羊、男女の奴隷を所有するようになりました。そこで、使いの者を御主人様のもとに送って御報告し、御機嫌をお伺いいたします。」ヤコブは兄を恐れていたので、使いの者たちには兄は私の主人だと言い、エサウに対してはあなたの僕ヤコブがこう言っていますと、語らせ、自分のことをできるだけ低くして、エサウを立てているのです。そして今ヤコブがどのようなものになっているかをお前たちはわたしの主人エサウにこう言いなさいと命じました。それは「あなたの僕ヤコブはこう申しております。わたしはラバンのもとに滞在し今日に至りましたが、牛、ろば、羊、男女の奴隷を所有するようになりました。そこで、使いの者を御主人様のもとに送って御報告し、御機嫌をお伺いいたします。」それは、ヤコブがラバンのもとで、財産を所有するものになって帰ってきましたというあいさつでした。このあいさつで、エサウがどのように反応するかを見ようとしたのです。
そして使いはその通りのことをエサウに伝えて無事に帰ってきました。7節から9節です。
創
32:7 使いの者はヤコブのところに帰って来て、「兄上のエサウさまのところへ行って参りました。兄上様の方でも、あなたを迎えるため、四百人のお供を連れてこちらへおいでになる途中でございます」と報告した。
創
32:8 ヤコブは非常に恐れ、思い悩んだ末、連れている人々を、羊、牛、らくだなどと共に二組に分けた。
創
32:9 エサウがやって来て、一方の組に攻撃を仕掛けても、残りの組は助かると思ったのである。
帰ってきた僕に、兄の様子を尋ねると、兄のヤコブはあなたを歓迎するために、400人のお供のものを連れてこちらにおいでになる途中です、と答えました。ヤコブはこの答えを聞いて、兄が本当に自分を歓迎するために迎えに来るのかどうかということを疑い、非常に恐れたのです。400人ものお供を引き連れてくるとすれば、ヤコブたちは、もしかすると襲われて捕らえられ、殺されてしまうかもしれないと思ったのです。それで、エサウが襲ってきても、全滅することのないように、ヤコブのグループを二つの分けたのです。そうすれば一方の組に攻撃を仕掛けても、残りの組はその間に逃げることができると考えたのです。
そのような不安の中で、ヤコブにできることは祈ることでした。神様の御心を聞くことでした。10節から13節です。
創
32:10 ヤコブは祈った。「わたしの父アブラハムの神、わたしの父イサクの神、主よ、あなたはわたしにこう言われました。『あなたは生まれ故郷に帰りなさい。わたしはあなたに幸いを与える』と。
創
32:11 わたしは、あなたが僕に示してくださったすべての慈しみとまことを受けるに足りない者です。かつてわたしは、一本の杖を頼りにこのヨルダン川を渡りましたが、今は二組の陣営を持つまでになりました。
創
32:12 どうか、兄エサウの手から救ってください。わたしは兄が恐ろしいのです。兄は攻めて来て、わたしをはじめ母も子供も殺すかもしれません。
創
32:13 あなたは、かつてこう言われました。『わたしは必ずあなたに幸いを与え、あなたの子孫を海辺の砂のように数えきれないほど多くする』と。」
ヤコブはこのように兄のエサウをとても恐れていたのです。それは兄のエサウが昔のことを恨んで、攻めてきて、ヤコブも妻たちも子供たちもみんな殺して、家畜と財産を全部奪っていくかもしれないと思ったからです。ですから神様に必死になって祈ったのです。それは、『あなたは生まれ故郷に帰りなさい。わたしはあなたに幸いを与える』と言ったから、私は帰って来たではないですか。それなのに私は兄エサウに殺されてしまうかもしれません。私はあなたの恵みを受けて、一本の杖を頼りにこのヨルダン川を渡りましたが、今は二組の陣営を持つまでになりました。あなたは私の神様ですから、どうか、兄エサウの手から救ってください、と必死に祈ったのです。ヤコブが苦しい時や不安になった時にはいつも神様のもとに立ち返って、神様に祈り求めたのです。ヤコブはアブラハムの神イサクの神を信じて、いつも祈り求めたのです。そして神様がアブラハムに約束したと同じように、ヤコブにも『わたしは必ずあなたに幸いを与え、あなたの子孫を海辺の砂のように数えきれないほど多くする』という約束を信じて、神様に祈り求めたのです。
転
ヤコブたちはその夜、そこに野宿してエサウの気持ちを和らげるための贈り物の準備をしたのです。14節から17節です。
創 32:14 その夜、ヤコブはそこに野宿して、自分の持ち物の中から兄エサウへの贈り物を選んだ。
創 32:15 それは、雌山羊二百匹、雄山羊二十匹、雌羊二百匹、雄羊二十匹、
創 32:16 乳らくだ三十頭とその子供、雌牛四十頭、雄牛十頭、雌ろば二十頭、雄ろば十頭であった。
創 32:17 それを群れごとに分け、召し使いたちの手に渡して言った。「群れと群れとの間に距離を置き、わたしの先に立って行きなさい。」
ヤコブは自分の持っている家畜を二つに分けました。一つは兄エサウに贈り物として贈るものと、もう一つは自分たちか生活をしていくためのものです。全体ではどのくらいあるのかわかりませんから、エサウに送る贈り物の家畜の数が、とても多いことを考えると、半分半分に分けたのではないでしょうか。その家畜というのは、山羊と羊とラクダと牛とロバです。家畜で羊と山羊はよく出てきますが、ラクダや牛やロバはあまり出てきません。でもヤコブはそれらの家畜もたくさん持っていたようです。しかもラクダは乳ラクダです。子供を産んだばかりで乳の出るラクダばかりを30頭も持っているのですから、まだ子供を産まないラクダはどれほどいたのでしょうか。この乳ラクダの乳は人間も飲んで、乳製品を作ったりもしたのだと思います。ヤギも羊も牛もロバも、雌のほうを多くして、多くの子供が得られるように配慮しています。ですからこの贈り物の価値は相当のものだったのではないでしょうか。
ヤコブはこのように贈り物にする家畜を選ぶと、それぞれの群れを作り、群れと群との間に距離を置き、ヤコブの先に立っていきなさいと命じたのです。この贈り物の家畜の行列は群れと群との間の距離を取ってあるので、結構長い距離の隊列になっていたと思います。これは何かがあって、もし先頭のほうが襲われても後ろのほうにいるヤコブたちは逃げることができるようにするためなのです。前のほうを犠牲にしてでも自分は助かろうとするのですから、ちょっと虫が良すぎる気もします。
そしてその贈り物の家畜の隊列を連れて行く、何人かの僕たちに、もしエサウの人々に出会ったら、このように言うように命じておいたのです。18節から22節です。
創 32:18 また、先頭を行く者には次のように命じた。「兄のエサウがお前に出会って、『お前の主人は誰だ。どこへ行くのか。ここにいる家畜は誰のものだ』と尋ねたら、
創 32:19 こう言いなさい。『これは、あなたさまの僕ヤコブのもので、御主人のエサウさまに差し上げる贈り物でございます。ヤコブも後から参ります』と。」
創 32:20 ヤコブは、二番目の者にも、三番目の者にも、群れの後について行くすべての者に命じて言った。「エサウに出会ったら、これと同じことを述べ、
創 32:21 『あなたさまの僕ヤコブも後から参ります』と言いなさい。」ヤコブは、贈り物を先に行かせて兄をなだめ、その後で顔を合わせれば、恐らく快く迎えてくれるだろうと思ったのである。
創 32:22 こうして、贈り物を先に行かせ、ヤコブ自身は、その夜、野営地にとどまった。
さて、ヤコブはその贈り物の家畜の隊列を率いる先頭のものにこのように言いました。「兄のエサウがお前に出会って、『お前の主人は誰だ。どこへ行くのか。ここにいる家畜は誰のものだ』と尋ねたら、こう言いなさい。『これは、あなたさまの僕ヤコブのもので、御主人のエサウさまに差し上げる贈り物でございます。ヤコブも後から参ります』と。」このように言わせるようにしたのです。これはその家畜の隊列を率いるすべての僕に同じように言うように教えました。どこから襲われてもみな同じように答えられるためです。エサウにあったら、まず最初に、贈り物を贈り、気持ちをなだめてから、弟のヤコブが後から来ますと言えば、快く迎えてくれるだろうと考えたのです。そして、まずその贈り物の隊列を先に行かせて、ヤコブ自身はまだ出発せず、その野営地にとどまったのです。ですから先を行くものとヤコブたちとは一日の違いがあるほど離れていたのです。ヤコブはそれほど慎重に事を進めたのです。ということはそれほどエサウを恐れ、襲われた時のことを考えて、リスク分散をしていたのです。
結
今ヤコブが野営しているギレアドの地はヤコブにとってターニングポイントとなる場所です。ここで、ヤコブのこれからの運命が変わる大変な場所なのです。この場所まで、追いかけてきたラバンは、ヤコブと和解し、契約を結んで帰りました。ですがこれから行く生まれ故郷には、恐ろしい兄がいます。この兄と戦って勝ち目はないのです。ですから何とか兄とも和解をしようと、知恵を絞ります。それは自分の持っている財産の中から良いものを選んで、兄に贈り物をして、許してもらうことでした。その準備をして、ヤコブは贈り物の隊列を先に行かせましたが、まだ不安でならなかったのです。果たしてこの先兄と和解できるのでしょうか。その結末はまだ先の話となります。このヤコブの野営した場所はマナハイム(二組の陣営)と呼ばれるようになりました。ヤコブはそこに神の陣営を見たからだと言われていますが、むしろここはヤコブが二つの隊列を作って、エサウに贈り物を贈ろうとしたところという意味のほうが強いと思います。このマナハイムという場所には町ができ、後々地名として長く残るようになります。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、ヤコブはいろいろな困難の中で、知恵を巡らせ、またあなたに出会い、祈りを続けながら、いろいろな困難を乗り越えてきました。行き詰った時にはあなたと出会い、そこで新たな指示を与えられ、道を開くことができました。ヤコブにはもしかするとずるいところがあったのかもしれませんが、自分の力を頼ることなく、最後にはあなたに信頼し、あなたにゆだねて生きる事のできる信仰を持っていたのでした。私たちも信仰者として、最後はあなたに聞きあなたにゆだねて生きるものでありますように導いてください。この祈りを、主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇創世記)>>
◆エサウとの再会の準備
創
32:2 ヤコブが旅を続けていると、突然、神の御使いたちが現れた。
創
32:3 ヤコブは彼らを見たとき、「ここは神の陣営だ」と言い、その場所をマハナイム(二組の陣営)と名付けた。
創
32:4 ヤコブは、あらかじめ、セイル地方、すなわちエドムの野にいる兄エサウのもとに使いの者を遣わすことにし、
創
32:5 お前たちはわたしの主人エサウにこう言いなさいと命じた。「あなたの僕ヤコブはこう申しております。わたしはラバンのもとに滞在し今日に至りましたが、
創
32:6 牛、ろば、羊、男女の奴隷を所有するようになりました。そこで、使いの者を御主人様のもとに送って御報告し、御機嫌をお伺いいたします。」
創
32:7 使いの者はヤコブのところに帰って来て、「兄上のエサウさまのところへ行って参りました。兄上様の方でも、あなたを迎えるため、四百人のお供を連れてこちらへおいでになる途中でございます」と報告した。
創
32:8 ヤコブは非常に恐れ、思い悩んだ末、連れている人々を、羊、牛、らくだなどと共に二組に分けた。
創
32:9 エサウがやって来て、一方の組に攻撃を仕掛けても、残りの組は助かると思ったのである。
創
32:10 ヤコブは祈った。「わたしの父アブラハムの神、わたしの父イサクの神、主よ、あなたはわたしにこう言われました。『あなたは生まれ故郷に帰りなさい。わたしはあなたに幸いを与える』と。
創
32:11 わたしは、あなたが僕に示してくださったすべての慈しみとまことを受けるに足りない者です。かつてわたしは、一本の杖を頼りにこのヨルダン川を渡りましたが、今は二組の陣営を持つまでになりました。
創
32:12 どうか、兄エサウの手から救ってください。わたしは兄が恐ろしいのです。兄は攻めて来て、わたしをはじめ母も子供も殺すかもしれません。
創
32:13 あなたは、かつてこう言われました。『わたしは必ずあなたに幸いを与え、あなたの子孫を海辺の砂のように数えきれないほど多くする』と。」
創
32:14 その夜、ヤコブはそこに野宿して、自分の持ち物の中から兄エサウへの贈り物を選んだ。
創
32:15 それは、雌山羊二百匹、雄山羊二十匹、雌羊二百匹、雄羊二十匹、
創
32:16 乳らくだ三十頭とその子供、雌牛四十頭、雄牛十頭、雌ろば二十頭、雄ろば十頭であった。
創
32:17 それを群れごとに分け、召し使いたちの手に渡して言った。「群れと群れとの間に距離を置き、わたしの先に立って行きなさい。」
創
32:18 また、先頭を行く者には次のように命じた。「兄のエサウがお前に出会って、『お前の主人は誰だ。どこへ行くのか。ここにいる家畜は誰のものだ』と尋ねたら、
創
32:19 こう言いなさい。『これは、あなたさまの僕ヤコブのもので、御主人のエサウさまに差し上げる贈り物でございます。ヤコブも後から参ります』と。」
創
32:20 ヤコブは、二番目の者にも、三番目の者にも、群れの後について行くすべての者に命じて言った。「エサウに出会ったら、これと同じことを述べ、
創
32:21 『あなたさまの僕ヤコブも後から参ります』と言いなさい。」ヤコブは、贈り物を先に行かせて兄をなだめ、その後で顔を合わせれば、恐らく快く迎えてくれるだろうと思ったのである。
創
32:22 こうして、贈り物を先に行かせ、ヤコブ自身は、その夜、野営地にとどまった。