家庭礼拝 2020年7月29日 創世記 29:15-35 ヤコブの結婚

賛美歌157いざ語れ、主の民よ聖書朗読 祈り 奨励説教 一分黙想 全員祈り 主の祈り 賛美歌165心を尽くして

 

起 

10年以上この家庭集会を続けてきましたが、これまでほとんど休むことなく、聖書の学びを続けてきました。今回は初めて、2か月近くのブランクを作ってしまいました。今までも何度となく、今回は説教の準備が間に合わないのではないかと思うことがありましたが、不思議に導かれて、この水曜会を続けることができました。でも今回ばかりは無理でした。妻が実家の93歳になる母親の介護をするために1か月以上家を離れることになり、一緒に聖書の学びをすることができなくなったのです。私も一人暮らしとなり、いろいろと家事が増えたので、しばらくお休みすることにしました。そしてこのことが一段落ついて、また、家庭集会を開くことができるようになったのは幸いです。でもこの二か月のブランクのせいで、準備のリズムが狂ってしまい、ちょっと元に戻すのが大変な感じでやっています。

私たちの結婚生活もちょっとしたことで大変になるのですが、旧約聖書での結婚生活というのも大変そうです。今日はヤコブの結婚に至る話が中心ですが、ここにもいろいろなドラマがあるのです。遡ってみると、アブラハムの場合は妻はサラであって、彼女は美しい妻であり、腹違いの妹でもあったのですが、妻だというと殺されると思い妹だと言って過ごしていたところ、ゲラルの王様アビメレクにサラが召し出されて、事件が起こるということがありました。でも神様の導きで事なきを得ました。ですが、サラは年老いても子供ができませんでした。それで、側女のハガルに子供を産ませたのですが、最終的に自分の子イサクができると、ハガルとその子イシュマエルをアブラハムのもとから追い出したのです。

そしてその子イサクの場合は、アブラハムが僕に命じて、アラム・ナハライムにいるアブラハムの兄弟ナホルの子供たちの中から、イサクの妻を見つけてくるように言ったのです。そしてその家の近くの井戸の傍らで休んで祈っているときにその娘リベカがやってきて、その娘こそ神様が与えてくださったイサクの嫁であるに違いないと信じて、リベカの兄のラバンと話をして、イサクのもとに連れてきたのです。このリベカもサラのように、なかなか子供ができなかったのです。イサクは主に祈って、やっと聞き入れられリベカは身ごもりました。そして兄のエサウと、弟のヤコブを産んだのです。

兄のエサウは成長し、ヘト人の娘二人を嫁に迎えました。これは両親の喜ぶところではなかったのです。この嫁たちはイサクとリベカにとっては悩みの種となりました。それで両親はヤコブには地元のカナンの娘ではなく、リベカの実家のある、ナホルの町から、嫁をもらうようにさせたのです。ヤコブはイサクの祝福をエサウからだまし取ったので、兄が怒って殺すかもしれないから、ナホルの町に逃げ、そこで嫁を取るようにと母も父も言ったのです。

それでヤコブはラバンのもとまでやってきて、井戸のそばで、ラケルに出会いました。もともとヤコブがここに来たのは自分の嫁を取るためであったので、このラケルと出会って、これを妻としようと決めていたのです。ヤコブはラケルの父のラバンに事の次第を話して、ラバンたちと一緒に住むことになりました。そしていよいよヤコブの結婚の話を切り出すのが今日の聖書の個所となります。このように、この時代にあっても結婚は大事件であり、結婚しても子供が順調に恵まれるかどうかがまた大問題になるのです。

それでは聖書の個所に戻ってみましょう。15節から18節です。

ヤコブがラバンのもとにひと月ほど滞在したある日、

創 29:15 ラバンはヤコブに言った。「お前は身内の者だからといって、ただで働くことはない。どんな報酬が欲しいか言ってみなさい。」

創 29:16 ところで、ラバンには二人の娘があり、姉の方はレア、妹の方はラケルといった。

創 29:17 レアは優しい目をしていたが、ラケルは顔も美しく、容姿も優れていた。

創 29:18 ヤコブはラケルを愛していたので、「下の娘のラケルをくださるなら、わたしは七年間あなたの所で働きます」と言った。

創 29:19 ラバンは答えた。「あの娘をほかの人に嫁がせるより、お前に嫁がせる方が良い。わたしの所にいなさい。」

 ヤコブはラバンのもとに厄介になって働いていくのですが、ラバンには事の次第をすべて話したとありますので、両親から、ラバンのもとにいる娘から嫁をもらうようにと言われたことも話したのだと思います。でもそのことは置いておいて、しばらく静かに一緒に仕事をして一月ほど滞在していたのです。ヤコブのその働きぶりを見て、ラバンも満足し、親切にも、ただで働くことはないから、どんな報酬が良しいか言ってみなさいと言ったのです。するとヤコブはラバンの二人の娘、姉のレアと妹のラケルのうちから、「下の娘のラケルをくださるなら、わたしは七年間あなたの所で働きます」と言ったのです。するとラバンもその要求に満足し、「あの娘をほかの人に嫁がせるより、お前に嫁がせる方が良い。わたしの所にいなさい。」と言いました。もともと嫁がせる気でいたのだと思います。でもその考えはヤコブとはちょっと違っていました。

 その結果はこのようになるのです。20節から27節です。

創 29:20 ヤコブはラケルのために七年間働いたが、彼女を愛していたので、それはほんの数日のように思われた。

創 29:21 ヤコブはラバンに言った。「約束の年月が満ちましたから、わたしのいいなずけと一緒にならせてください。」

創 29:22 ラバンは土地の人たちを皆集め祝宴を開き、

創 29:23 夜になると、娘のレアをヤコブのもとに連れて行ったので、ヤコブは彼女のところに入った。

創 29:24 ラバンはまた、女奴隷ジルパを娘レアに召し使いとして付けてやった。

創 29:25 ところが、朝になってみると、それはレアであった。ヤコブがラバンに、「どうしてこんなことをなさったのですか。わたしがあなたのもとで働いたのは、ラケルのためではありませんか。なぜ、わたしをだましたのですか」と言うと、

創 29:26 ラバンは答えた。「我々の所では、妹を姉より先に嫁がせることはしないのだ。

創 29:27 とにかく、この一週間の婚礼の祝いを済ませなさい。そうすれば、妹の方もお前に嫁がせよう。だがもう七年間、うちで働いてもらわねばならない。」

 ヤコブはラケルを嫁にもらうために、約束通り7年働きました。でもそれはほんの数日のようだったと言います。楽しみにして働いていたからです。そしてラバンに、7年たったので、結婚させてくれといったのです。するとラバンは土地の人たちを集めて、祝宴を開いたのです。夜になって、ラバンは約束のラケルではなく、長女のレアのほうをヤコブのもとに連れて行ったのです。ヤコブは暗くて誰かわからないようなところで、それはラケルに違いないと思って、彼女のところに入ったのです。ところが朝になってみるとそれはレアであったというから驚きです。当然ヤコブはどうしてこんなことをしたのかとラバンに訴えると、ラバンもしゃあしゃあとこんなことを言ったのです。「我々の所では、妹を姉より先に嫁がせることはしないのだ。とにかく、この一週間の婚礼の祝いを済ませなさい。そうすれば、妹の方もお前に嫁がせよう。だがもう七年間、うちで働いてもらわねばならない。」すなわちラバンは最初から二人をヤコブの嫁にしようと考えており、ヤコブがラケルから離れられないのを知って、この祝宴が終わったら、ラケルもお前に嫁がせようと言ったのです。ただし、もう7年間ここで働いてもらわなくてはいけないと言ったのです。ヤコブはすっかりラバンにはめられてしまったのです。ヤコブにはほかに手段がありませんでした。その通りにすることにしたのです。兄のエサウをだまして、イサクの祝福を奪ったヤコブが、ラバンにはすっかり騙されて、レアとも結婚することになったのです。不思議なことです。

さてその後どうなったでしょうか。28節から30節です。

創 29:28 ヤコブが、言われたとおり一週間の婚礼の祝いを済ませると、ラバンは下の娘のラケルもヤコブに妻として与えた。

創 29:29 ラバンはまた、女奴隷ビルハを娘ラケルに召し使いとして付けてやった。

創 29:30 こうして、ヤコブはラケルをめとった。ヤコブはレアよりもラケルを愛した。そして、更にもう七年ラバンのもとで働いた。

不思議な結婚もあるものだと思います。結婚式の日には姉と結婚し、婚礼のお祝いを一週間して、そのあとで、妹とも結婚したのです。一度に二人も奥さんができてしまったのです。しかも二人の奥さんにはそれぞれ1人ずつの召使が付いているのですから、一人の生活がいきなり、5人との生活になったのですから大変です。でもヤコブはラケルを愛して、もう7年ラバンのもとで働いたのです。

普通の結婚ではイサクがリベカと結婚した時のように、ラクダに結納金に相当する宝物を運んで、それを差し上げて、嫁をもらったのですが、ヤコブは差し上げる結納金がないので、7年間も働くことになったのですが、二人になったので、結局14年も働いて、その結納金を支払ったことになるのです。

ですが姉のレアは複雑な気持ちだったのです。父のラバンの計らいによって、先にヤコブと結婚はしたのですが、ヤコブは、ラケルだけを愛して、レアはさみしい思いをしていたのです。居所のないさみしさを感じていたのです。

 ところが神様はこのレアを憐れんでくださったのです。31節から35節です。

創 29:31 主は、レアが疎んじられているのを見て彼女の胎を開かれたが、ラケルには子供ができなかった。

創 29:32 レアは身ごもって男の子を産み、ルベンと名付けた。それは、彼女が、「主はわたしの苦しみを顧みて(ラア)くださった。これからは夫もわたしを愛してくれるにちがいない」と言ったからである。

創 29:33 レアはまた身ごもって男の子を産み、「主はわたしが疎んじられていることを耳にされ(シャマ)、またこの子をも授けてくださった」と言って、シメオンと名付けた。

創 29:34 レアはまた身ごもって男の子を産み、「これからはきっと、夫はわたしに結び付いて(ラベ)くれるだろう。夫のために三人も男の子を産んだのだから」と言った。そこで、その子をレビと名付けた。

創 29:35 レアはまた身ごもって男の子を産み、「今度こそ主をほめたたえ(ヤダ)よう」と言った。そこで、その子をユダと名付けた。しばらく、彼女は子を産まなくなった。

 主は、レアが疎んじられているのを見て彼女の胎を開かれたとあります。ヤコブは単にラケルを愛しただけではなく、一緒に結婚させられた、レアを疎ましく思っていたのです。本当はいなければいいのにと思っていたのです。ラケルは顔も美しく容姿も優れていたとあります。一方レアは優しい目をしていたとだけあるので、顔も姿も平凡な田舎娘のような感じだったのかもしれません。そのレアのほうが先に身ごもって男の子を生んだのです。ですからレアはとても喜びました。「主はわたしの苦しみを顧みて(ラア)くださった。これからは夫もわたしを愛してくれるにちがいない」といって、ルベンと名付けました。レアは苦しんでいたのです。主はその苦しみを顧みてくださったと喜びました。そして、夫もこれで私を愛してくれるに違いないと思ったのです。

 ラケルには子供ができなかったのに、レアにはまた子供ができました。レアはまた喜んで、「主はわたしが疎んじられていることを耳にされ(シャマ)、またこの子をも授けてくださった」と言って、シメオンと名付けたのです。最初の子供が与えられてもまだレアは疎んじられていたのです。二人も子供が与えられたのは、神様がきっと私が疎んじられているのを耳にされて憐れんでくださり、二人目の子供を授けてくださったのだと思ったのです。それでもヤコブは、レアとはなかなか強い結びつきとはならなかったのです。ラケルを愛して、レアには冷たかったのです。すると、レアはまた身ごもって男の子を産み、「これからはきっと、夫はわたしに結び付いて(ラベ)くれるだろう。夫のために三人も男の子を産んだのだから」と言った。そこで、その子をレビと名付けた。3人も子供を産んだのだから、これでもうヤコブも自分のほうに心を向けてくれるはずだろうと思ったのです。それほど、レアの心は愛情に乾いていたのです。ヤコブに何とか自分のほうに注意を向けてほしいと思っていたのです。

 レアはまた身ごもって男の子を産みました。4人目の男の子です。この時はヤコブを振り向かせようということではなく、「今度こそ主をほめたたえ(ヤダ)よう」と言ったのです。この言葉の中には今までと違ったレアの心境があります。それは何でしょうか。今までのレアの言葉には、自分がいかに苦しんでいたか寂しかったかということと、ヤコブを何とか自分のほうに振り向かせたいという思いが勝っていました。ですがこの4人目の男の子を生んだ時、もうそんなことはどうでもよくなったのです。むしろこのように自分を憐れんでくださって、子宝の恵みを与えてくださった、主を、今度こそは本気でほめたたえようと思ったのです。夫ヤコブよりも主を大切にしたのです。そして、その子をユダと名付けたのです。その後は、彼女は子を産まなくなったのです。神様も、レアの思いをそれで良しとされたからだと思います。

このようにして、ヤコブの12部族のもととなる、最初の4人の男の子はこの疎んじられたレアの子供によって、与えられたのです。ヤコブは結婚の約束で、7年間働いたのちに二人と結婚したのですから、レアの子供たちは次の7年間の間にできた子供たちだと言えるでしょう。神様の祝福は不思議な形で、アブラハムから、イサクへ、そしてヤコブへと伝えられましたが、そのあとはこのレアの子供らに伝えられていくことになるのです。神様の御業は人間の思いを超えた不思議な御業であることを思います。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、ヤコブは神様の導きによってラケルと結婚することができました。でも想定外の姉のレアとも結婚することになりました。ですが、ヤコブの子孫の最初の4人はこのレアから生まれたのです。ヤコブはラケルを愛して、レアを疎んじていたのですが、ラケルには子供ができず、レアのほうが4人も続けて男の子を生んだのです。これも人間の思いを超えた神様の御計画です。すべてのことは私たちの思いを超えて、不思議な御業によって成り立っています。私たちには理解できないような出来事もみな神様の御計画の上で、一番良いものを選ばれたのです。このことに感謝し賛美を捧げましょう。この祈りを、主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

 


<<聖書の箇所(旧約聖書:◇創世記)>>  

◆ヤコブの結婚

ヤコブがラバンのもとにひと月ほど滞在したある日、

創 29:15 ラバンはヤコブに言った。「お前は身内の者だからといって、ただで働くことはない。どんな報酬が欲しいか言ってみなさい。」

創 29:16 ところで、ラバンには二人の娘があり、姉の方はレア、妹の方はラケルといった。

創 29:17 レアは優しい目をしていたが、ラケルは顔も美しく、容姿も優れていた。

創 29:18 ヤコブはラケルを愛していたので、「下の娘のラケルをくださるなら、わたしは七年間あなたの所で働きます」と言った。

創 29:19 ラバンは答えた。「あの娘をほかの人に嫁がせるより、お前に嫁がせる方が良い。わたしの所にいなさい。」

創 29:20 ヤコブはラケルのために七年間働いたが、彼女を愛していたので、それはほんの数日のように思われた。

創 29:21 ヤコブはラバンに言った。「約束の年月が満ちましたから、わたしのいいなずけと一緒にならせてください。」

創 29:22 ラバンは土地の人たちを皆集め祝宴を開き、

創 29:23 夜になると、娘のレアをヤコブのもとに連れて行ったので、ヤコブは彼女のところに入った。

創 29:24 ラバンはまた、女奴隷ジルパを娘レアに召し使いとして付けてやった。

創 29:25 ところが、朝になってみると、それはレアであった。ヤコブがラバンに、「どうしてこんなことをなさったのですか。わたしがあなたのもとで働いたのは、ラケルのためではありませんか。なぜ、わたしをだましたのですか」と言うと、

創 29:26 ラバンは答えた。「我々の所では、妹を姉より先に嫁がせることはしないのだ。

創 29:27 とにかく、この一週間の婚礼の祝いを済ませなさい。そうすれば、妹の方もお前に嫁がせよう。だがもう七年間、うちで働いてもらわねばならない。」

創 29:28 ヤコブが、言われたとおり一週間の婚礼の祝いを済ませると、ラバンは下の娘のラケルもヤコブに妻として与えた。

創 29:29 ラバンはまた、女奴隷ビルハを娘ラケルに召し使いとして付けてやった。

創 29:30 こうして、ヤコブはラケルをめとった。ヤコブはレアよりもラケルを愛した。そして、更にもう七年ラバンのもとで働いた。

◆ヤコブの子供

創 29:31 主は、レアが疎んじられているのを見て彼女の胎を開かれたが、ラケルには子供ができなかった。

創 29:32 レアは身ごもって男の子を産み、ルベンと名付けた。それは、彼女が、「主はわたしの苦しみを顧みて(ラア)くださった。これからは夫もわたしを愛してくれるにちがいない」と言ったからである。

創 29:33 レアはまた身ごもって男の子を産み、「主はわたしが疎んじられていることを耳にされ(シャマ)、またこの子をも授けてくださった」と言って、シメオンと名付けた。

創 29:34 レアはまた身ごもって男の子を産み、「これからはきっと、夫はわたしに結び付いて(ラベ)くれるだろう。夫のために三人も男の子を産んだのだから」と言った。そこで、その子をレビと名付けた。

創 29:35 レアはまた身ごもって男の子を産み、「今度こそ主をほめたたえ(ヤダ)よう」と言った。そこで、その子をユダと名付けた。しばらく、彼女は子を産まなくなった。