家庭礼拝 2020年1月15日 創世記 17:15-27契約と割礼(後半)
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起
先週も神様とアブラハムとの契約の話でしたが、それはアブラハムとその子孫に関する契約の話でした。神様は、アブラハムに多くの子孫を与えるから、その契約のしるしとして、子孫に割礼を施すようにと言いました。これが神様とアブラハムとの契約でした。
今日の話はやはり神様との契約の話ですが、今日の話では、妻のサライとその子となるイサク、そしてすでにハガイの子として生まれた、イシュマエルについての話です。ここではいったいどんな話がなされたのでしょうか。神様の約束は何だったのでしょうか。聖書を読んでみましょう。
承
神様はアブラハムの妻サライについてこう語りました。15節と16節です。
創
17:15 神はアブラハムに言われた。「あなたの妻サライは、名前をサライではなく、サラと呼びなさい。
創
17:16 わたしは彼女を祝福し、彼女によってあなたに男の子を与えよう。わたしは彼女を祝福し、諸国民の母とする。諸民族の王となる者たちが彼女から出る。」
神様はまず最初に、「あなたの妻サライは、名前をサライではなく、サラと呼びなさい。」と言いました。どうしてでしょうか。サライとは私の王女という意味です。サラだけですと王女という意味なのです。サライというのは、私のかわいい王女様と言った、自分の子供をほめるためにつけたような名前ですが、サラとなると、本物の王女という意味になって、その重みが全く違うのです。どうして王女と呼ぶかというと、神様がサライを祝福し、男の子を与えるので、その子孫からは多くの人々が生まれて、いろいろな国を作り、そこから、王様となるような人々も出てくるようになるというのです。すなわちサライはこれらの国民の母となり、王となる者たちの母となるのだから、王女すなわちサラであるというのです。このような約束を神様はアブラハムにしたのです。
ですがアブラハムはその話を真に受けることはできませんでした。アブラハムもサライもとても年を取っていたので、子供どころか、そこから大勢の子孫ができるなどとは信じられませんでした。17節から19節です。
創
17:17 アブラハムはひれ伏した。しかし笑って、ひそかに言った。「百歳の男に子供が生まれるだろうか。九十歳のサラに子供が産めるだろうか。」
創
17:18 アブラハムは神に言った。「どうか、イシュマエルが御前に生き永らえますように。」
創
17:19 神は言われた。「いや、あなたの妻サラがあなたとの間に男の子を産む。その子をイサク(彼は笑う)と名付けなさい。わたしは彼と契約を立て、彼の子孫のために永遠の契約とする。
アブラハムは神様のその約束を畏れ多くひれ伏して聞いていたのですが、現実を見るととてもそれは信じられなかったのです。そして、神様に知られないように、笑って、心の中で、こういったのです。「百歳の男に子供が生まれるだろうか。九十歳のサラに子供が産めるだろうか。」それが現実の考え方であって、アブラハムは神様がアブラハムを慰めるためにそう言っているのだろうとくらいにしか思わなかったのです。そして現実に帰って、アブラハムは神様にこう言いました。「どうか、イシュマエルが御前に生き永らえますように。」アブラハムにはすでに女奴隷ハガイによる一人息子イシュマエルがいましたので、現実的には、この一人息子のイシュマエルに、神様の祝福が与えられますようにと願ったのです。一人息子のイシュマエルが、神様に守られて、生きながらえることができますようにと願ったのです。ところが神様はそうではないといったのです。あなたの妻サラがあなたとの間に男の子を生むのだというのです。そしてその子をイサクと名付けなさい、と言ったのです。どうしてイサクという名にしなさいと言ったかというと、イサクという意味は、彼は笑うという意味だったからです。それはイサクが成長したとき幸せになって笑うだろうということではなくて、アブラハムが神様の約束の言葉を聞いて、そんなことは起こるわけがないと、心の中で笑ったからなのです。ですから、本当に子供が生まれた時には、その子供はあなたが、信じないで笑った子供なのだということを思い起こさせるために、イサクという名前、すなわち彼は笑うという名前にしなさいと言ったのです。イサクという名前はアブラハムが信じないで、笑ったけれども生まれてきた約束の子供という名前なのです。
さらに、神様はイシュマエルのことも含めて、アブラハムの子孫についてこういったのです。20節から22節です。
創
17:20 イシュマエルについての願いも聞き入れよう。必ず、わたしは彼を祝福し、大いに子供を増やし繁栄させる。彼は十二人の首長の父となろう。わたしは彼を大いなる国民とする。
創
17:21 しかし、わたしの契約は、来年の今ごろ、サラがあなたとの間に産むイサクと立てる。」
創
17:22 神はこう語り終えると、アブラハムを離れて昇って行かれた。
神様はアブラハムが、「どうか、イシュマエルが御前に生き永らえますように。」と願ったことに対して、イシュマエルについての願いも聞き入れようと言いました。神様は側室の子だからと言って差別はしないといったのです。アブラハムの子はみな祝福されるといったのです。そして、「必ず、わたしは彼を祝福し、大いに子供を増やし繁栄させる。彼は十二人の首長の父となろう。わたしは彼を大いなる国民とする。」このイシュマエルの子孫も増えて、12人の首長の父となると約束したのです。イシュマエルもまた多くの国民をその子孫に持つようになると約束しているのです。これはイサクもまた、12部族の祖先となるように、イシュマエルも12部族の祖先となるということです。
ですが、神様の祝福を受け継ぐ主流は、アブラハムとサラの間に生まれるイサクなのですよ、ということを示すために、「わたしの契約は、来年の今ごろ、サラがあなたとの間に産むイサクと立てる。」と言いました。このようにして、神様との契約は、これから生まれる、イサクに受け継がれていくのです。神様はこのようなことを語り終えると、アブラハムを離れて昇って行かれたとあります。もともと天からの声がアブラハムのもとに聞こえたのでしょうから、この声は又天に帰って行ったということでしょうか。もう神様の声はしなくなったのです。
転
アブラハムは、この神様との契約の言葉を聞いてその後どうしたでしょうか、迷ったり悩んだりしたでしょうか。そうではありません、アブラハムは神様の言葉を信じてすぐに行動に移したのです。23節から27節です。
創 17:23 アブラハムは、息子のイシュマエルをはじめ、家で生まれた奴隷や買い取った奴隷など、自分の家にいる人々のうち、男子を皆集めて、すぐその日に、神が命じられたとおり包皮に割礼を施した。
創 17:24 アブラハムが包皮に割礼を受けたのは、九十九歳、
創 17:25 息子イシュマエルが包皮に割礼を受けたのは、十三歳であった。
創 17:26 アブラハムと息子のイシュマエルは、すぐその日に割礼を受けた。
創 17:27 アブラハムの家の男子は、家で生まれた奴隷も外国人から買い取った奴隷も皆、共に割礼を受けた。
アブラハムは、この神様の契約の言葉を聞いてすぐその日のうちに、息子のイシュマエルも家で生まれた奴隷や買い取った奴隷なども自分の家にいるすべての男子を皆集めて、神様が命じられた通り包皮に割礼を施したのです。特にアブラハムと息子のイシュマエルはすぐその日に割礼を受け、その時アブラハムは99歳、イシュマエルは13歳だったと記されています。これが最初の割礼の始まりなのです。すなわちユダヤ人の始まりなのです。契約と律法と割礼これがユダヤ人をユダヤ人たらしめる掟となるのです。アブラハムは神様の言葉を聞いているから、納得してやったでしょうが、ほかの人々にとっては青天の霹靂だったと思います。でもきっとアブラハムは今神様の声を聴いた。神様とこのような契約が結ばれ、私の子孫が繁栄すると約束されたと言って、家中の物に、この割礼を授けたものだろうと思います。それに対して、アブラハムの信仰を信じている人たちは、黙ってアブラハムを信じて従ったものだろうと思います。
結
このようにして、アブラムは神様との契約を結びました。その時から、アブラムはアブラハムすなわち多くの民の父となり、サライはサラすなわち女王となったのです。神様はアブラハムとサラの間にイサクを与えることを約束し、そしてそのイサクから多くの子孫が繁栄することを約束したのです。そしてアブラハムたちにはその契約のしるしとして、割礼を施すことを求めました。このようにして、神様は、アブラハムとその子孫の神となると約束し契約を結んだのです。この時の契約をユダヤ人たちはその後決して忘れることはありませんでした。ユダヤ人たちが戦争で負けて、捕虜にされ、いろいろなところに連れていかれても、この神様との契約を守り、その律法を守って、暮らしたのです。普通は戦争で滅ぼされた国は、その国民のアイデンティティもなくなり、すっかり影も形もなくなってしまうのが普通です。あの偉大な文明を起こしたギリシャ人はその後滅ぼされてからは、もうギリシャ人はいなくなったのです。今のギリシャ人は別の民族です。ですがユダヤ人は滅ぼされてしまっても、どこに行ってもユダヤ人だったのです。それはこの神様の契約を守る民ということでユダヤ人であり続けることができたのです。このような民族は世界にありません。これに近い民族意識を持っているのは天皇を中心とした万世一系の血筋を誇る日本人だけなのです。日本人もまた、日本人としての民族意識を失ったことのない民族なのです。それはまだ滅ぼされたことがないからです。ほかの国々はみな滅ぼされた経験を持つ国ばかりなのです。ですから、これほど長く一つの民族としてのアイデンティティを持つ民族はあまりないのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様、ユダヤ人たちはアブラハムによって、神様との契約のうちに立ち、神様がユダヤ人と特別の契約を結んだ神様として、あがめて共に歩んでまいりました。これから後、いろいろな試練の中にあっても、神様との契約を思い出しては、そのアイデンティティを復活させ、世界中に散らされることになっても、ユダヤ人はユダヤ人であることを忘れませんでした。これはすごいことです。ですが、私たちは、そのアブラハムを超える神の子イエスキリストを信じる信仰が与えられております。肉の割礼のしるしではなく、心に聖霊の洗礼を与えられたしるしをもっております。ユダヤ人たちがどこにあってもユダヤ人としての歩みを忘れなかったように、私たちもどこにあってもどのような試練にあってもイエスキリストの僕としての歩みを忘れることがありませんように。新しい契約に生きる私たちが、その契約のうちを歩むことができますようにどうかお守りください。
この祈りを、主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(旧約聖書:◇創世記)>>
創
17:15 神はアブラハムに言われた。「あなたの妻サライは、名前をサライではなく、サラと呼びなさい。
創
17:16 わたしは彼女を祝福し、彼女によってあなたに男の子を与えよう。わたしは彼女を祝福し、諸国民の母とする。諸民族の王となる者たちが彼女から出る。」
創
17:17 アブラハムはひれ伏した。しかし笑って、ひそかに言った。「百歳の男に子供が生まれるだろうか。九十歳のサラに子供が産めるだろうか。」
創
17:18 アブラハムは神に言った。「どうか、イシュマエルが御前に生き永らえますように。」
創
17:19 神は言われた。「いや、あなたの妻サラがあなたとの間に男の子を産む。その子をイサク(彼は笑う)と名付けなさい。わたしは彼と契約を立て、彼の子孫のために永遠の契約とする。
創
17:20 イシュマエルについての願いも聞き入れよう。必ず、わたしは彼を祝福し、大いに子供を増やし繁栄させる。彼は十二人の首長の父となろう。わたしは彼を大いなる国民とする。
創
17:21 しかし、わたしの契約は、来年の今ごろ、サラがあなたとの間に産むイサクと立てる。」
創
17:22 神はこう語り終えると、アブラハムを離れて昇って行かれた。
創
17:23 アブラハムは、息子のイシュマエルをはじめ、家で生まれた奴隷や買い取った奴隷など、自分の家にいる人々のうち、男子を皆集めて、すぐその日に、神が命じられたとおり包皮に割礼を施した。
創
17:24 アブラハムが包皮に割礼を受けたのは、九十九歳、
創
17:25 息子イシュマエルが包皮に割礼を受けたのは、十三歳であった。
創
17:26 アブラハムと息子のイシュマエルは、すぐその日に割礼を受けた。
創
17:27 アブラハムの家の男子は、家で生まれた奴隷も外国人から買い取った奴隷も皆、共に割礼を受けた。