家庭礼拝 2019年10月9日 創世記 7:1-24 洪水(洪水発生)

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起 

 この7章は、いわゆるP資料と、J資料の二つの資料が混在している個所です。必ずしもきちんと分けられているわけではないので、同じことの重複がたびたびあります。その中で同じ表現をしているものもあれば、違ったことを言っていることもあります。箱舟に入る動物は、1つがいだったはずなのですが、いつの間にか、7つがいと言う言葉が出てきて、また一つがいに戻ったりしています。洪水の期間も40日間と表現しているところもあれば、150日間と書いているところもあります。

 ですから、ここで一つ一つの矛盾にとらわれるのではなく、二つの資料の中から、何を言おうとしていたかをくみ取っていく読み方が必要とされるのです。少なくとも一貫した文章ではなく、この言葉の中から、神様の御心をくみ取るようにと示された言葉だと考えた方が良いでしょう。

 この章では、とにかくノアの家族と動物たちが、箱舟に入り、大洪水の中を神様に守られて、生き延びることが出来たと言う事を示しています。そしてここで大切なことは、この箱舟に、ノアたちが乗ったというよりも、神様がこの箱舟の中にノアたちを入れて、閉じ込めたと言う事です。ノアたちを助けるために、宝の箱の中に詰め込んで、閉じ込め、どんな嵐が来ても大丈夫なようにしてくれたと言う事です。ですが箱の中に閉じ込められた者たちは、それは牢屋の中に入っているような気分になったのかもしれません。ここで使われている大切な言葉は、「主は、ノアの後ろで戸を閉ざされた。」という言葉です。ノアは主によって閉じ込められたのです。これで、この箱舟はノアの箱舟ではなく、主の箱舟であることが分かるのです。

それでは聖書の言葉を学んでみましょう。1節から4節です。

創 7:1 主はノアに言われた。「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。

創 7:2 あなたは清い動物をすべて七つがいずつ取り、また、清くない動物をすべて一つがいずつ取りなさい。

創 7:3 空の鳥も七つがい取りなさい。全地の面に子孫が生き続けるように。

創 7:4 七日の後、わたしは四十日四十夜地上に雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面からぬぐい去ることにした。」

 ここに神様がノアに言った言葉が書かれています。どうしてノアの家族だけが助けられたのでしょうか。神様はノアにこう言いました。「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。」それは、この世代の中で、ノアだけが神様に従う人だと認められたからです。ほかの人達は、皆自分中心になり、神様のことなど思いやることもなかったのですが、ノアだけはいつも神様が命じられるとおりに行ったのです。認められたのはノアだけなのですが、そのおかげで、ノアの家族も、そして、動物たちの選ばれたものたちが、救われることになったのです。

その動物たちと言うのは、清い動物の場合は7つがい、聖くない動物の場合一つがいずつをとりなさいと言いました。空の鳥の場合は7つがいです。ほかの個所では、すべて公平に1つがいと書かれているところもあるのですが、ここでは清い動物と、空の鳥は7つがいです。清い動物と言うのは、神様に捧げることのできる動物で、食べることのできる動物です。清くない動物は食べられません。それで食べられる動物を多くしているのだという説もあります。また空の鳥にも清いものと清くないものがあるのですが、これらは一緒に7つがいになっています。これらの動物が選ばれたのは、この後ノアたちと一緒に生き延びて子孫を残すためです。

そして神様はさらにこう言ったのです。「七日の後、わたしは四十日四十夜地上に雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面からぬぐい去ることにした。」神様はアダムの子孫が、あまりにも罪深く、穢れてしまっているので、ほかの動物もろとも全部、洪水を起こして、滅ぼしてしまうと言っているのです。それは40日40夜雨を降らせて洪水をおこし滅ぼすというのです。

この40日40夜と言うのは、歴史的な大きな転換点の時によく出てくる言葉です。モーセがシナイ山に登って、神様から十戒の言葉を2枚の石の板に書いていただいた時も、40日40夜でした。エリアがバアルの預言者たちと戦って、皆殺しにした後、アハブを恐れて、ホレブの山まで歩き続けたのが40日40夜でした。そしてイエス様が荒れ野で悪魔の誘惑を受けた時が、40日40夜です。この時を境に世界が変わるのです。そんな言葉が40日40夜なのです。

アダムはノアに合うことなく、ノアの生まれる前に死にましたから、この洪水で死ぬことはありませんでした。ではほかの直系の子孫たちはどうだったのでしょうか。この洪水で死んだ、ノアの子、セトの子孫はいたのでしょうか。実はもうほとんどみんな死んでいたのです。というのも、この洪水が起こった時、ノアは600歳になっていたので、その先祖たちはほとんど死んでいました。実は一人だけ、この洪水の時まで生きていた人がいました。それはノアの祖父に当たる、メトシェラです。メトシェラは969歳で死んだと書かれているのですが、その死ぬ9年前に洪水は起こったことになるのです。ではノアのお父さんレメクは洪水にあったかと言うと、レメクは777歳で死んだので、洪水の起る5年前に死んでいるのです。ですから、一番長生きした祖父のメトシェラだけが洪水の後で死んだことになり、ノアの家族以外は全部死んだというのと矛盾が出てくるのです。たぶん祖父のメトシェラは、洪水の起る、もっと前に死んでいたのではないかと思います。ちなみにこのとき子供たちのセム、ハム、ヤフェトは100歳でした。

この後の、5節から10節は同じことの繰り返しが書かれているので、違う資料を参照しているのだと思います。でも異なる内容もあるので、確認してみましょう。

創 7:5 ノアは、すべて主が命じられたとおりにした。

創 7:6 ノアが六百歳のとき、洪水が地上に起こり、水が地の上にみなぎった。

創 7:7 ノアは妻子や嫁たちと共に洪水を免れようと箱舟に入った。

創 7:8 清い動物も清くない動物も、鳥も地を這うものもすべて、

創 7:9 二つずつ箱舟のノアのもとに来た。それは神がノアに命じられたとおりに、雄と雌であった。

創 7:10 七日が過ぎて、洪水が地上に起こった。

5節にノアは、すべて主が命じられたとおりにした、と書かれています。神様がノアだけを認めたのは、ノアがどんなことでも、すべて主が命じられたとおりにしたからです。疑うことなく、逆らうことなく、神様の言われることには何でも従ったのです。

そしてノアが600歳のとき洪水が起こったことが書かれています。そのとき、ノアの妻子と嫁たちと動物たちも一つがいずつ箱舟に入ったのです。こちらの文章では一つがいずつとなっており、先ほどの清い動物は7つがいと言う話と異なります。そして中に入ったあと7日して、地上に洪水が起こったのです。ノアの家族は妻子と嫁たちと書かれており、その孫のことは書かれていないので、まだ孫は出来ていなかったようです。人間も動物たちも、これからその子供を作ることになるのです。

実はもう一度この話が繰り返されます。これで三回目になるのですが、それぞれ違った資料から引用しているのだと思います。ですから、動物の話も、家族の話も3回繰り返されているのです。

では三回目は11節から18節です。

創 7:11 ノアの生涯の第六百年、第二の月の十七日、この日、大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた。

創 7:12 雨が四十日四十夜地上に降り続いたが、

創 7:13 まさにこの日、ノアも、息子のセム、ハム、ヤフェト、ノアの妻、この三人の息子の嫁たちも、箱舟に入った。

創 7:14 彼らと共にそれぞれの獣、それぞれの家畜、それぞれの地を這うもの、それぞれの鳥、小鳥や翼のあるものすべて、

創 7:15 命の霊をもつ肉なるものは、二つずつノアのもとに来て箱舟に入った。

創 7:16 神が命じられたとおりに、すべて肉なるものの雄と雌とが来た。主は、ノアの後ろで戸を閉ざされた。

 この洪水が起こったのは、ノアが600歳の時と言うのは同じですが、こちらではその2月17日に起こったと書かれています。そしてこの洪水は、深淵の源が裂け、天の窓が開かれて、水が押し寄せてきたというのです。ただの雨ではないのです。上からも下からも水が押し寄せてきたのです。そしてそのあと雨が40日40夜降り続きました。先ほどの文章では、箱舟に入ったその一週間後に洪水が起こったとありましたが、こちらの文章では、家族と動物たちが箱舟に入ったその日に洪水が起こったとあります。そして、こちらの文章では動物たちは全て二つずつですから一つがいずつ箱舟に入ったのです。しかも、それらの動物が、集められて入ったのではなく、自分からノアのもとに来て箱舟に入ったという様に書かれています。そしてそれらのものが全部入った時、神様は、ノアの後ろで戸を閉ざされたとあります。これはノアが全部入ったのを見届けて、自分で戸を閉めたのではなく、神様が、その箱舟に全部入れた後で神様がその戸を閉ざされたのです。箱舟の中に入ったものはもう出ることが出来なくなり、閉じ込められたような状態なのです。ですがこれは神様の救済のために必要なことなのです。私たちも救われるために、このように、神様の救済の箱舟に閉じ込められて、危険な状態を乗り切ることがあるのかもしれません。その危険な状態が過ぎ去るまで、外には自由に出られないようにして、守ってくれるのかもしれません。ですからたとえその様に不自由になったとしても、そのことを神様に感謝しなければならないのです。

そしてこの後には、洪水が起こった後のことが詳しく書かれています。17節から24節です。

創 7:17 洪水は四十日間地上を覆った。水は次第に増して箱舟を押し上げ、箱舟は大地を離れて浮かんだ。

創 7:18 水は勢力を増し、地の上に大いにみなぎり、箱舟は水の面を漂った。

創 7:19 水はますます勢いを加えて地上にみなぎり、およそ天の下にある高い山はすべて覆われた。

創 7:20 水は勢いを増して更にその上十五アンマに達し、山々を覆った。

創 7:21 地上で動いていた肉なるものはすべて、鳥も家畜も獣も地に群がり這うものも人も、ことごとく息絶えた。

創 7:22 乾いた地のすべてのもののうち、その鼻に命の息と霊のあるものはことごとく死んだ。

創 7:23 地の面にいた生き物はすべて、人をはじめ、家畜、這うもの、空の鳥に至るまでぬぐい去られた。彼らは大地からぬぐい去られ、ノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。

創 7:24 水は百五十日の間、地上で勢いを失わなかった。

 ここでは、水かさが増し、箱舟が浮き上がる様子が描かれています。そして、水はますます増えて、高い山もすべて水におおわれるほどでした。箱舟はその水の上を漂ったのです。ですから、地上に動いていたものは鳥も家畜も獣も、人もすべて息絶えてしまったのです。そして、ノアとともに箱舟にいた者だけが残ったのです。そしてその洪水は、150日間も地上で勢いを失わなかったと言います。

 このようにして、神様は地上にあるものをすべて滅ぼされました。そして箱舟に残された者だけが、また新しい歴史を再出発することを許されました。箱舟に残されたものとは、神様によって、認められたものです。ここにノアの信仰がなければ、すべてのものは滅ぼされました。ノアの信仰によって、鳥も家畜も獣も人間もまた再出発することが出来たのです。ですから、今地上にある生き物は全部、3組の夫婦と一つがいの動物たちから生まれた、兄弟と言う事になります。ノアの子供の、セム、ハム、ヤフェトは人類の祖先となったのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

神様は人間が、神様のことを思わず、悪いことばかりを考えているので、人間を作ったことを後悔して、すべて滅ぼそうとしました。ですが、ノアの信仰により、その家族と、一つがいずつの動物のみが生かされました。一人の人の信仰が人類を救ったのです。そしてそれはアブラハムの信仰となり、イエスキリストの信仰となって、私たちを救う信仰となりました。私たちもその信仰を持つことによって、たった一人の人から、世界を救う業を行うことができます。神様どうか、あなたの御心をいつも信じて、あなたの命じられるようにおこなうものとさせてください。アダムはあなたの命じられたことを守れませんでしたが、ノアはあなたの命じられたことを守りました。そして世界を救ったのです。あなたの命じられるままに生きることができますように、導いてください。そして世の救いのために奉仕することができますように。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


<<聖書の箇所(旧約聖書:◇創世記)>>

 

創 7:1 主はノアに言われた。「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。

創 7:2 あなたは清い動物をすべて七つがいずつ取り、また、清くない動物をすべて一つがいずつ取りなさい。

創 7:3 空の鳥も七つがい取りなさい。全地の面に子孫が生き続けるように。

創 7:4 七日の後、わたしは四十日四十夜地上に雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面からぬぐい去ることにした。」

創 7:5 ノアは、すべて主が命じられたとおりにした。

創 7:6 ノアが六百歳のとき、洪水が地上に起こり、水が地の上にみなぎった。

創 7:7 ノアは妻子や嫁たちと共に洪水を免れようと箱舟に入った。

創 7:8 清い動物も清くない動物も、鳥も地を這うものもすべて、

創 7:9 二つずつ箱舟のノアのもとに来た。それは神がノアに命じられたとおりに、雄と雌であった。

創 7:10 七日が過ぎて、洪水が地上に起こった。

創 7:11 ノアの生涯の第六百年、第二の月の十七日、この日、大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた。

創 7:12 雨が四十日四十夜地上に降り続いたが、

創 7:13 まさにこの日、ノアも、息子のセム、ハム、ヤフェト、ノアの妻、この三人の息子の嫁たちも、箱舟に入った。

創 7:14 彼らと共にそれぞれの獣、それぞれの家畜、それぞれの地を這うもの、それぞれの鳥、小鳥や翼のあるものすべて、

創 7:15 命の霊をもつ肉なるものは、二つずつノアのもとに来て箱舟に入った。

創 7:16 神が命じられたとおりに、すべて肉なるものの雄と雌とが来た。主は、ノアの後ろで戸を閉ざされた。

創 7:17 洪水は四十日間地上を覆った。水は次第に増して箱舟を押し上げ、箱舟は大地を離れて浮かんだ。

創 7:18 水は勢力を増し、地の上に大いにみなぎり、箱舟は水の面を漂った。

創 7:19 水はますます勢いを加えて地上にみなぎり、およそ天の下にある高い山はすべて覆われた。

創 7:20 水は勢いを増して更にその上十五アンマに達し、山々を覆った。

創 7:21 地上で動いていた肉なるものはすべて、鳥も家畜も獣も地に群がり這うものも人も、ことごとく息絶えた。

創 7:22 乾いた地のすべてのもののうち、その鼻に命の息と霊のあるものはことごとく死んだ。

創 7:23 地の面にいた生き物はすべて、人をはじめ、家畜、這うもの、空の鳥に至るまでぬぐい去られた。彼らは大地からぬぐい去られ、ノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。

創 7:24 水は百五十日の間、地上で勢いを失わなかった。