家庭礼拝 2019年9月25日 創世記 5:1-32 アダムの系図

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起 

 今日の聖書の個所はアダムの系図であって、名前と、生まれた年、死んだ年が記載されているだけの、ユダヤに人しか関心の持たない箇所に見えるところです。私も今まで一度もまともにここを読んだことはありませんでした。ですから、先週も言いましたが、アダムの系図は、長男であるカインの系図であるとばかり思っていました。ところがそうではなかったし、考えてみれば、アダムはどの孫の代まで生きていたのかが良くわかりませんでした。ノアの時まで生きていなくてもどこまで生きていたのだろうかと言う事がとても興味を持ってきたのです。と言うのも、この当時はとても長生きだったからです。

 それで、今回はこの系図を読むにあたって、アダムが生まれた年をゼロ年として、その後の子孫の誕生と死亡の年を、アダムから起算して何年目に生まれて何年目に死んだのかを全部グラフにして一目で分かるようにしてみました。そうしたらとても興味深いことがいくつも出てきました。系図を読む説くのがこんなに面白いのかと思った次第です。

 この系図の面白いのは、まず第一にアダムが生まれてノアに至るまでは10代であると言う事です。そしてそれが約千年であることです。そして、一番関心のあったアダムはノアに出会っていたのかと言うのは、出会っていないと言う事が分かりました。アダムが死んだときの年齢は、930歳なので、ノアの生まれる前の9代目までは、おじいさんとしてまだ生きていたのです。ノアが生まれたのは、アダムが生まれた年から何年目かをアダム歴と呼ぶとすると、1047年なのです。ですから、この10代の子孫の中で、アダムはノアにだけ出会っていないのです。アダムの系図の二番目はセトと言う男子で

、この子が生まれてから800年も生きているのですが、その間に、アダムは何人もの息子や娘を設けているので、アダムの子供たちはどれだけいるかわからないのです。今まで、アダムの子供と言えば、カインとアベルしかいないと思っていたのが、その次に生まれたセトの他にもたくさんいたことが分かります。もしかすると、ひ孫の子供とアダムの子供が一緒に遊んでいたのかもしれません。このようにこの系図を詳しく読むと色々なことが分かってきました。ですから、この系図に何が隠されているのかを読み解くつもりで、読んでいくと、もっと面白いことが分かるかもしれません。

この系図はP資料と言われるものから取られているのですが、淡々と神様が人間を造られてからの系図を記しています。それでは本文を読んでみましょう。1節から5節です。

創 5:1 これはアダムの系図の書である。神は人を創造された日、神に似せてこれを造られ、

創 5:2 男と女に創造された。創造の日に、彼らを祝福されて、人と名付けられた。

創 5:3 アダムは百三十歳になったとき、自分に似た、自分にかたどった男の子をもうけた。アダムはその子をセトと名付けた。

創 5:4 アダムは、セトが生まれた後八百年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:5 アダムは九百三十年生き、そして死んだ。

 ここにはアダムの一生が記されています。神様は、人を神様に似せて作られ、男と女に創造された、とあります。人とは、男と女が一セットで、神様に似たものとして、造られていることのようです。男だけで神様に似たものになるのではなく、男と女がともに居て神様に似たものになるのです。そして人を創造されたときに彼らを祝福して人と名付けたと言います。生まれた時は神様から祝福されたものであり、神様の制約のもとにあったのです。

このアダムは130歳になった時、自分にかたどった男の子をもうけ、その名をセトと名付けたとあります。ここにはカインとアベルの名前は出てきません。この系図からは外され、無視されているのです。このセトが生まれるころにはカインは自分の子孫を増やして、自分で街を作るほどになっていたのです。ですがアダムの系図を担うものはセトでした。しかもセトが生まれたとき130歳だと言うのですから、今の感覚から言えば10倍長いと言う感じです。しかもここに、自分に似た、自分にかたどった男の子をもうけたと、くどく書いてあるのは、カインは自分に似ていなかったと言う事なのでしょうか。アダムの子はセトで終わりではなく、セトが生まれた後800年生きて息子や娘をもうけたとありますから、どれほどの数の息子や娘がいたのかわかりません。そして、アダムは930年生き、そして死んだ、と書かれています。アダムはどんなに長く生きても、人間なので必ず死ぬのです。これが、神様が言っていた、禁断の実を食べたものは必ず死ぬと言う事です。

アダムが生きている間に、9代の子孫が生まれたのですから、その子孫の数はどれほどいたのでしょうか、単純に1代で、10人生まれて、その次の代も続けて10人ずつ生まれれば、9代で、子供だけで10億人になるのです。長生きの親も入れたら、何十億かわかりません。これは単純な算術計算ですが、いずれにしてもとても多くの子孫がいたと言う事になります。実際にはその地域に住めるだけの人間しか住めなかったはずです。

アダムの後はセトでそのあとエノシュと続きます。6節から11節です。

創 5:6 セトは百五歳になったとき、エノシュをもうけた。

創 5:7 セトは、エノシュが生まれた後八百七年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:8 セトは九百十二年生き、そして死んだ。

創 5:9 エノシュは九十歳になったとき、ケナンをもうけた。

創 5:10 エノシュは、ケナンが生まれた後八百十五年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:11 エノシュは九百五年生き、そして死んだ。

 アダムが930年生き、次のセトが902年、そしてその次のエノシュは905年となっていて、なんだかだんだん寿命が短くなっていくのかなと思うとそうではないのです。アダムが一番長生きしているのかと思ったら、そうではなくて、一番長いのがメトシェラで969歳、次がイエレドで962歳、三番目に長いのがノアの950歳、そして4番目がアダムの930歳なのです。ですから、アダムが特別長生きしたわけではないのです。この10世代の中で特別寿命の短い人がいます。それがエノクで365歳です。この人も入れて平均をとると、857.5歳です。エノクには特別な事情がありそうなので、エノクを除いて平均をとると、912.2歳です。ですからほとんどの人が900歳以上生きたと言う事です。900歳に届かなかったのはマハラルエルの895歳、エノクの365歳、レメクの777歳の3人だけです。マハラルエルはほとんど900歳ですから、本当に900歳まで生きられなかったのは、エノクと、ノアの父であるレメクだけです。

そして、エノシュの後に続くのはケナンとマハラルエルです。12節から17節です。

創 5:12 ケナンは七十歳になったとき、マハラルエルをもうけた。

創 5:13 ケナンは、マハラルエルが生まれた後八百四十年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:14 ケナンは九百十年生き、そして死んだ。

創 5:15 マハラルエルは六十五歳になったとき、イエレドをもうけた。

創 5:16 マハラルエルは、イエレドが生まれた後八百三十年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:17 マハラルエルは八百九十五年生き、そして死んだ。

これまでは、子供をもうける年が、100歳近くかそれ以上でしたが、ケナンは70歳でマハラルエルをもうけ、マハラルエルは、65歳と急に若くなります。ですが先祖と同じように、900歳近くまで生きて子孫を残します。

この系図の中で特別な人がいます。最初のアダムと最後のノアが特別なのは、説明を聞かなくてもわかりますが、この中にエノクと言う一人だけ寿命の短い人がいるのです。気が付きにくいのですが、この人については特別のことが書かれています。18節から24節です。

創 5:18 イエレドは百六十二歳になったとき、エノクをもうけた。

創 5:19 イエレドは、エノクが生まれた後八百年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:20 イエレドは九百六十二年生き、そして死んだ。

創 5:21 エノクは六十五歳になったとき、メトシェラをもうけた。

創 5:22 エノクは、メトシェラが生まれた後、三百年神と共に歩み、息子や娘をもうけた。

創 5:23 エノクは三百六十五年生きた。

創 5:24 エノクは神と共に歩み、神が取られたのでいなくなった。

 イエレドがエノクをもうけたのはとても遅く、162歳でした。一番遅く子供をもうけたのは別格のノアの500歳を除くと、次はメトシェラで、187歳で、その次が、レメクで182さい、そして、このイエレドが162歳なのです。アダムは130歳でセトをもうけましたが、その前にカインとアベルを得ているので、そんなに遅いわけではありません。イエレドの子供のエノクが、子供をもうけるのが65歳なので、それを考えるとずいぶん遅く100歳近く遅いのです。このエノクの何が特別なのかと言うと、こう書かれています。「エノクは、メトシェラが生まれた後、三百年神と共に歩み、息子や娘をもうけた。エノクは三百六十五年生きた。エノクは神と共に歩み、神が取られたのでいなくなった。」一番特別なのは、エノクは死んだとは書かれていないのです。アダムからノアまで全部死んだと書かれているのに、このエノクだけは死んだのではなく、神がとられたのでいなくなった、と書かれているのです。なぜ神がとられたのか、それは、エノクが、自分の子供のメトシェラが生まれた後、300年神と共に歩んだから、神様に祝福され、死なずに天にあげられたのです。地上の寿命は短いけれども、天上で永遠の命を得たのです。ほかの人とは違うのです。これが永遠の命の原型となっています。またこのエノクが生きた365年と言うのは、一年が365日であることを連想させます。一年が365日で完全なように、エノクは365年で完全であったのかもしれません。

 エノクはノアのひいおじいさんに当たります。エノクの後はノアまで、次のような系図になります。25節から32節です。

創 5:25 メトシェラは百八十七歳になったとき、レメクをもうけた。

創 5:26 メトシェラは、レメクが生まれた後七百八十二年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:27 メトシェラは九百六十九年生き、そして死んだ。

創 5:28 レメクは百八十二歳になったとき、男の子をもうけた。

創 5:29 彼は、「主の呪いを受けた大地で働く我々の手の苦労を、この子は慰めてくれるであろう」と言って、その子をノア(慰め)と名付けた。

創 5:30 レメクは、ノアが生まれた後五百九十五年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:31 レメクは七百七十七年生き、そして死んだ。

創 5:32 ノアは五百歳になったとき、セム、ハム、ヤフェトをもうけた。

 ノアのおじいさんにあたるメシュトラは、子供をもうけるのが一番遅く、187歳になってからノアのお父さんにあたるレメクをもうけました。このメシュトラは子供をもうけるのが一番遅かったけれども、その寿命は一番長く、969歳まで生きていました。そしてこの子供のレメクもまた、子供をもうけるのが2番目に遅く、182歳でノアをもうけたのです。ですから、ノアの生まれるころには子供をもうける年が遅くなって、ゆっくりと育てられたのかもしれません。お父さんのレメクはほかの人に比べて寿命が短く、777歳でした。でもこの777と言う数字はユダヤでは完全数と言われる数字ですから、特に祝福されて死んだと言う事だと思います。この息子のノアにはその名前の由来が特に書かれています。父のレメクはこう言っています。「主の呪いを受けた大地で働く我々の手の苦労を、この子は慰めてくれるであろう」と言って、その子をノア(慰め)と名付けた。このように書かれています。ノアは人々の慰めとなるように、生まれ育てられたのです。そして、このノアが子供をもうけたのは500歳になった時です。もうこれはほかの人とは別格で、どうしてこんなに遅かったのかは理解しようがありません。次に遅かったのが、メトシェラの187歳ですから、ダントツに遅いのです。このことが意味するのは何でしょうか。そして彼がもうけた、セム、ハム、ヤフェトと言うのは世界中の人類の先祖ともいうべき人々なのです。ノアの大洪水が起こったのはこのセム、ハム、ヤフェトが100歳になった時です。彼らが人類の先祖となったと言うのは、他の人々はみな大洪水で死んでしまったからです。アダムの子孫は、とても多く数えきれないほどに増えていたのですが、ノアの家族以外はみな死んでしまいました。なぜならば神様を顧みることがなかったからです。

 このようにしてアダムからノアまでの10代、そして約1000年間の系図が語られました。このなかにはエノクのように、神様と共に歩むようになって、神様にとられた人もいたのです。そしてここから、信仰の流れが、ノアまで続いたのだと思います。そしてノアの家族だけが残されて、人類の再出発が始まったのです。人の寿命がいくら長くても、人は必ず死ぬものとなりました。ですが神様と共に歩むものは、永遠の命を生きるものとなるのです。ノアもまた神様と共に歩んで生きた人でした。私たちの祝福は寿命を延ばすことだけにあるのではないことを思わされます。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。今日はアダムからノアまでの系図を学びいろいろと新しい発見をすることができ感謝です。この中に信仰の流れを見出すことができました。エノクからノアに至る信仰の流れです。この信仰がアブラハムにまで伝えられ、イエス・キリストへの信仰となり、私たちの信仰に至りました。この私たちの信仰の祖先のことを思いつつ、今の信仰生活を大切に生きることができますように。神様と共に歩むことが、寿命を延ばす事よりもずっと大切なことであることを思います。どうか信仰を持って生きることができますように導いてください。

この祈りを、主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

 


<<聖書の箇所(旧約聖書:◇創世記)>>

 

◆アダムの系図

創 5:1 これはアダムの系図の書である。神は人を創造された日、神に似せてこれを造られ、

創 5:2 男と女に創造された。創造の日に、彼らを祝福されて、人と名付けられた。

創 5:3 アダムは百三十歳になったとき、自分に似た、自分にかたどった男の子をもうけた。アダムはその子をセトと名付けた。

創 5:4 アダムは、セトが生まれた後八百年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:5 アダムは九百三十年生き、そして死んだ。

創 5:6 セトは百五歳になったとき、エノシュをもうけた。

創 5:7 セトは、エノシュが生まれた後八百七年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:8 セトは九百十二年生き、そして死んだ。

創 5:9 エノシュは九十歳になったとき、ケナンをもうけた。

創 5:10 エノシュは、ケナンが生まれた後八百十五年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:11 エノシュは九百五年生き、そして死んだ。

創 5:12 ケナンは七十歳になったとき、マハラルエルをもうけた。

創 5:13 ケナンは、マハラルエルが生まれた後八百四十年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:14 ケナンは九百十年生き、そして死んだ。

創 5:15 マハラルエルは六十五歳になったとき、イエレドをもうけた。

創 5:16 マハラルエルは、イエレドが生まれた後八百三十年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:17 マハラルエルは八百九十五年生き、そして死んだ。

創 5:18 イエレドは百六十二歳になったとき、エノクをもうけた。

創 5:19 イエレドは、エノクが生まれた後八百年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:20 イエレドは九百六十二年生き、そして死んだ。

創 5:21 エノクは六十五歳になったとき、メトシェラをもうけた。

創 5:22 エノクは、メトシェラが生まれた後、三百年神と共に歩み、息子や娘をもうけた。

創 5:23 エノクは三百六十五年生きた。

創 5:24 エノクは神と共に歩み、神が取られたのでいなくなった。

創 5:25 メトシェラは百八十七歳になったとき、レメクをもうけた。

創 5:26 メトシェラは、レメクが生まれた後七百八十二年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:27 メトシェラは九百六十九年生き、そして死んだ。

創 5:28 レメクは百八十二歳になったとき、男の子をもうけた。

創 5:29 彼は、「主の呪いを受けた大地で働く我々の手の苦労を、この子は慰めてくれるであろう」と言って、その子をノア(慰め)と名付けた。

創 5:30 レメクは、ノアが生まれた後五百九十五年生きて、息子や娘をもうけた。

創 5:31 レメクは七百七十七年生き、そして死んだ。

創 5:32 ノアは五百歳になったとき、セム、ハム、ヤフェトをもうけた。