家庭礼拝 2019年6月26日 黙示録 16:1-21 神の怒りを盛った7つの鉢

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起 

 いよいよ今日から神様の最後の災いが地上に下されます。このとき、神様を信じる信仰者たちはどうなってしまうのでしょうか。一緒に滅ぼされてしまうのでしょうか。ところがよく見ると、地上に残っているのは、神様を信じない異邦人だけです。ですから、神様は地上に残っている人類を徹底的に滅ぼし去ろうとしているのです。いつから地上に信仰者たちが居なくなったのでしょうか。どうも14章の2匹の獣が多くの信仰者を滅ぼし、雲に座っておられる方が地上に刈り入れの鎌が投げ込まれたとき、残りの信仰者たちはみな天に召されたようです。そしてもう地上には反キリストのユダヤ人たちや、不信仰の異邦人たちだけが残っていたのです。

 この3回目の大きな災いは、今までの災いとは違います。今までの災いでは完全に滅ぼされるのではなく、3分の一は残されていたり、その災いが限定的だったのです。ですが今回は違います。徹底的に、完全に滅ぼしつくそうとするのです。それほど神様の怒りが激しかったのです。

 ここでは、モーセがエジプトを脱出するときにエジプトにもたらした多くの厄災と似たような現象が現れます。そしてモーセがエジプトを脱出して自由を得たように、ヨハネは地上に同じような厄災が現れて、巨大な権力を持つローマが滅びることを見て、神の約束を信じ希望を持つのです。

それではどのような災いが下されるのかを聖書から聞いてみましょう。

まず最初は第一の天使による、腫物の災いです。1節と2節です。

黙 16:1 また、わたしは大きな声が神殿から出て、七人の天使にこう言うのを聞いた。「行って、七つの鉢に盛られた神の怒りを地上に注ぎなさい。」

黙 16:2 そこで、第一の天使が出て行って、その鉢の中身を地上に注ぐと、獣の刻印を押されている人間たち、また、獣の像を礼拝する者たちに悪性のはれ物ができた。

ここでも7人の天使が7つの災いをもたらすのですが、その七人の天使に、7つの鉢に盛られた神の怒りを地上に注ぎなさい、と命令するのです。誰がその様に命じたのかはわかりませんが上位の天使かもしれません。そこで一人目の天使がその神の怒りを地上に注ぐと、獣の刻印を押されている人間たちと、獣の像を礼拝する者たちに悪性の腫物が出来た、と書かれています。獣とはローマ帝国のことで、獣の刻印を押されたものとは、ローマ帝国に忠実なものとなった人たちです。そして獣の像を礼拝する者たちとは、ローマ帝国を崇拝する者たちです。その者たちに悪性の腫物が出来たというのです。ヨブ記のヨブがかかったような腫物の病気です。この様な腫物の病気のことは出エジプト記のモーセの出来事にも書かれています。出エジプト記では神様がモーセとアロンにこういうのです。「かまどのすすを両手いっぱい取って、モーセはそれをファラオの前で天に向かってまき散らすがよい。それはエジプト全土を覆う細かい塵となって、エジプト全土の人と家畜に降りかかり、膿の出る腫物となるであろう。」このような出来事とそっくりのことがこの黙示録にも起こるのです。但し今度はエジプトだけではなく世界中に起こるのです。

そして第二の天使と第三の天使がその鉢の中身を注ぎました。どちらも水が血になる話です。3節から7節です。

黙 16:3 第二の天使が、その鉢の中身を海に注ぐと、海は死人の血のようになって、その中の生き物はすべて死んでしまった。

黙 16:4 第三の天使が、その鉢の中身を川と水の源に注ぐと、水は血になった。

黙 16:5 そのとき、わたしは水をつかさどる天使がこう言うのを聞いた。「今おられ、かつておられた聖なる方、/あなたは正しい方です。このような裁きをしてくださったからです。

黙 16:6 この者どもは、聖なる者たちと/預言者たちとの血を流しましたが、/あなたは彼らに血をお飲ませになりました。それは当然なことです。」

黙 16:7 わたしはまた、祭壇がこう言うのを聞いた。「然り、全能者である神、主よ、/あなたの裁きは真実で正しい。」

 第二の天使は海に注ぎました。海は死人の血のようになって、その中の生き物は全て死んでしまったとあります。死人の血と言いますから、どす黒く固まった血のようになったのだと思います。海の生き物たちは呼吸が出来ずに死んでしまうのです。第三の天使は海ではなく、淡水の川と水の源に注いだとあります。すると水は血になったのです。地上の人々は飲む水がなくなり、その血の水を飲んだというのです。それを見て天使がこう言いました。神様、あなたは正しい方です。彼らは聖なるものたちと予言者たちとの血を流しましたが、あなたは彼らに血をお飲ませになりましたと言って、そのことが正しいことであることを賛美したのです。それは天使だけでなく祭壇がまた同じように神様の裁きは真実で正しい、と言ったのです。祭壇と言うのは、死んだ信仰者の霊のいるところです。すなわち殉教者たちが神様の裁きを喜んだのです。

この地の災いもまた、モーセによっても、もたらされたものと似ています。モーセが杖でナイル川の水を打つと水は血に代わり、魚は死に、悪臭を放ったのです。

次は第四の天使の災いです。これは日本人には考えられない発想です。8節と9節です。

黙 16:8 第四の天使が、その鉢の中身を太陽に注ぐと、太陽は人間を火で焼くことを許された。

黙 16:9 人間は、激しい熱で焼かれ、この災いを支配する権威を持つ神の名を冒涜した。そして、悔い改めて神の栄光をたたえることをしなかった。

 第四の天使はその鉢の中身を太陽に注いだのです。当時は天の国は太陽や星よりももっと上にあると考えられていたので、その天から下にある太陽に鉢の中身を注いだのです。すると太陽は人間を火で焼くことを許されたとあります。太陽の光で、人間が焼かれると言うのは砂漠の厳しい環境にある人々には、日常的にありうる話だったのだと思います。その太陽の激しい熱で焼かれた人間は、この災いをもたらす権威を持った神様の名を冒瀆したとありますから、苦しみながらも悔い改めることをせず、神様を罵ったのです。この人たちは神様のことを知っているのに、その災いが神様から来ていることを知っているのに、悔い改めることをしなかったのです。それどころかののしり続けたのです。

第四の天使の災いまでは、特定の人と言う事はなく地上の全人類に対してなされた災いでした。そして次の第五の災いからは、その地上の王たちに関係した災いが記されています。

 第五の天使は、その鉢の中身を獣の王座に注ぎました。何が起こるでしょうか。10節と11節です。

黙 16:10 第五の天使が、その鉢の中身を獣の王座に注ぐと、獣が支配する国は闇に覆われた。人々は苦しみもだえて自分の舌をかみ、

黙 16:11 苦痛とはれ物のゆえに天の神を冒涜し、その行いを悔い改めようとはしなかった。

 第五の天使が鉢の中身を獣の王座に注ぐと、獣が支配する国だけが闇に覆われるのです。これと同じような出来事は、出エジプト記の出来事にも出てきます。出エジプト記10章21節から23節にはこう書かれています。『主はモーセに言われた。「手を天に向かって差し伸べ、エジプトの地に闇を臨ませ、人がそれを手に感じるほどにしなさい。」モーセが手を天に向かって差し伸べると、三日間エジプト全土に暗闇が臨んだ。人々は、三日間、互いに見ることも、自分のいる場所から立ち上がることも出来なかったが、イスラエルの人々が住んでいるところにはどこでも光があった。』このような闇がエジプトを襲ったのです。この黙示録に書かれている闇は、エジプトに起こった闇よりもさらに激しいもので、人々は苦しみ悶えて自分の舌を噛んで自殺しようとするほどだったのです。ただの闇ではなかったのです。恐怖と苦痛に満ちた闇だったのです。人々はその苦痛と腫物のために、神様を冒涜しののしりましたが、自分たちの行いを悔い改めようとはしなかったとあります。この国とは、獣の支配する国であり、それはローマ帝国を指しているのです。

 次には第六の天使が、鉢の中身をユーフラテス川にそそぎました。何が起こったでしょうか。12節から16節です。

黙 16:12 第六の天使が、その鉢の中身を大きな川、ユーフラテスに注ぐと、川の水がかれて、日の出る方角から来る王たちの道ができた。

黙 16:13 わたしはまた、竜の口から、獣の口から、そして、偽預言者の口から、蛙のような汚れた三つの霊が出て来るのを見た。

黙 16:14 これはしるしを行う悪霊どもの霊であって、全世界の王たちのところへ出て行った。それは、全能者である神の大いなる日の戦いに備えて、彼らを集めるためである。

黙 16:15 ――見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩くのを見られて恥をかかないように、目を覚まし、衣を身に着けている人は幸いである。――

黙 16:16 汚れた霊どもは、ヘブライ語で「ハルマゲドン」と呼ばれる所に、王たちを集めた。

 第六の天使が鉢の中身をユーフラテス川にそそぐと、その川の水が枯れたとあります。これがそんなに恐ろしいことなのでしょうか。今までの厄災に比べると穏やかな気がします。ところがこれが大事なのです。と言うのも、ユーフラテス川と言うのは東側の国境なのです。すなわちこの川にある水は、城を守るお堀のような役目をしていたのです。この川の向こう側には恐ろしい残虐な敵が潜んでいるのです。今まではユーフラテス川があるために敵は襲ってこれなかったのですが、その水が枯れたので、川を渡って襲ってくることができるようになったのです。そのことが、川の水が枯れて、日の出る方角からくる王たちの道が出来たと言う事です。すなわち東側から敵が襲ってくると言う事です。

 またヨハネは邪悪な三つのもの、それはサタンである竜と、迫害をするローマ帝国である獣とキリストと名乗る偽預言者の口からそれぞれ穢れた霊が出てくるのを見たと言います。その穢れた霊は蛙のようであったと言います。その霊は全世界の王たちのところへ行って、神様との戦いに備えて、ハルマゲドンに集まるようにと王様たちに伝え、呼び集めたのです。邪悪な者たちは、ここまで来ても神様に逆らうことをやめず、最後の抵抗をしようとします。そして総攻撃をかけようとしているのです。それはサタンに操られる獣すなわちローマ帝国の最後のあがきです。このハルマゲドンは神様とサタン連軍の最終決戦地として有名になるのです。ハルマゲドンとはマゲドンの山、すなわちメギドと言う有名な古戦場のことです。

 いよいよ最後の最後、第七の天使の鉢が注がれます。何が起こったでしょうか。17節から21節です。

黙 16:17 第七の天使が、その鉢の中身を空中に注ぐと、神殿の玉座から大声が聞こえ、「事は成就した」と言った。

黙 16:18 そして、稲妻、さまざまな音、雷が起こり、また、大きな地震が起きた。それは、人間が地上に現れて以来、いまだかつてなかったほどの大地震であった。

黙 16:19 あの大きな都が三つに引き裂かれ、諸国の民の方々の町が倒れた。神は大バビロンを思い出して、御自分の激しい怒りのぶどう酒の杯をこれにお与えになった。

黙 16:20 すべての島は逃げ去り、山々も消えうせた。

黙 16:21 一タラントンの重さほどの大粒の雹が、天から人々の上に降った。人々は雹の害を受けたので、神を冒涜した。その被害があまりにも甚だしかったからである。

 第七の天使は、その中身を空中に注いだのです。すなわち宇宙全体に注いだのです。すると神殿の玉座から大声が聞こえ「事は成就した」と言ったのです。この第七の鉢によって、なすべきことは全てなされて、事は成就したのです。後はその結果を見るだけです。いったいどうなったのでしょうか。それはこれから後に書かれていることですが、この鉢の中見が空中に注がれると、稲妻や、様々な音、雷が怒り、また大きな地震が起きました。それは、人間が地上に現れて以来、いまだかつてなかったほどの大地震であったと言います。これは神様の権威の力を表し、とどめを刺すような出来事です。そしてあの大きな都が三つに引き裂かれ、諸国の民の方法の町が倒れたと言います。すなわちローマ帝国は崩壊したのです。神様はこのローマ帝国に神様の怒りを注いだのです。すべての島は逃げ去り、山々も消え失せたとありますから、島は海の中に沈み、山は崩れ去って消え失せたのです。一タラントンの重さほどの大粒の雹が天から人々の上に降ったとあります。一タラントンの重さとはどのくらいでしょうか。1タラントンは6000ドラクメで、Ⅰドラクメはギリシャの銀貨で、重さ約4.3グラムです。ですから、1タラントンの重さは25.8㎏と言う事になります。天から、人の子供ほどの重さの雹がドスンドスン落ちてきたと言う事になります。これによってほとんどのものが破壊されたので、人々はそれをもたらした神様を冒涜したとあります。恐ろしさのあまり悔い改めたのではなくそれどころかそれをもたらした神様に対し、呪いの言葉を吐き、冒瀆したのです。結局この人たちは神様を知ってはいましたが、悔い改めることをしようとしなかった人たちなのです。

 神様は最後の鉢の中身を投げ入れられました。そして、「事は成就した」と言いました。神様の計画は実行されたのです。この終末の出来事が成就したのです。この地上での出来事は終わりに達したのです。そしてこれからの地は神の国に住む者だけが永遠の命を生きることになります。黙示録ではこの後神様の裁きと人々の賛美が続き、この先どのようになるかと言う事が書かれていますが、それはこの結果であって、なすべきことは全てなされたのです。それは、神の国だけが存在すると言う事です。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様。第七の天使の鉢がついに投げ込まれました。すべては終わり成就しました。これは神様の計画の完成であり、すべての事は神様によって行われていると言う事です。私たちが大きな権威や権力によって、押しつぶされそうになっているときでさえも、そこには神様の計画があり、その出来事がすべて着々と進められています。私たちはその神様の計画と御心とを信じて委ねて歩むものです。人間の小さな思いで推し量るのではなく、あなたの大きな思いにゆだねるものでありますように。この祈りを、主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


<<聖書の箇所(新約聖書:◇ヨハネの黙示録)>>

 

◆神の怒りを盛った七つの鉢

黙 16:1 また、わたしは大きな声が神殿から出て、七人の天使にこう言うのを聞いた。「行って、七つの鉢に盛られた神の怒りを地上に注ぎなさい。」

黙 16:2 そこで、第一の天使が出て行って、その鉢の中身を地上に注ぐと、獣の刻印を押されている人間たち、また、獣の像を礼拝する者たちに悪性のはれ物ができた。

黙 16:3 第二の天使が、その鉢の中身を海に注ぐと、海は死人の血のようになって、その中の生き物はすべて死んでしまった。

黙 16:4 第三の天使が、その鉢の中身を川と水の源に注ぐと、水は血になった。

黙 16:5 そのとき、わたしは水をつかさどる天使がこう言うのを聞いた。「今おられ、かつておられた聖なる方、/あなたは正しい方です。このような裁きをしてくださったからです。

黙 16:6 この者どもは、聖なる者たちと/預言者たちとの血を流しましたが、/あなたは彼らに血をお飲ませになりました。それは当然なことです。」

黙 16:7 わたしはまた、祭壇がこう言うのを聞いた。「然り、全能者である神、主よ、/あなたの裁きは真実で正しい。」

黙 16:8 第四の天使が、その鉢の中身を太陽に注ぐと、太陽は人間を火で焼くことを許された。

黙 16:9 人間は、激しい熱で焼かれ、この災いを支配する権威を持つ神の名を冒涜した。そして、悔い改めて神の栄光をたたえることをしなかった。

黙 16:10 第五の天使が、その鉢の中身を獣の王座に注ぐと、獣が支配する国は闇に覆われた。人々は苦しみもだえて自分の舌をかみ、

黙 16:11 苦痛とはれ物のゆえに天の神を冒涜し、その行いを悔い改めようとはしなかった。

黙 16:12 第六の天使が、その鉢の中身を大きな川、ユーフラテスに注ぐと、川の水がかれて、日の出る方角から来る王たちの道ができた。

黙 16:13 わたしはまた、竜の口から、獣の口から、そして、偽預言者の口から、蛙のような汚れた三つの霊が出て来るのを見た。

黙 16:14 これはしるしを行う悪霊どもの霊であって、全世界の王たちのところへ出て行った。それは、全能者である神の大いなる日の戦いに備えて、彼らを集めるためである。

黙 16:15 ――見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩くのを見られて恥をかかないように、目を覚まし、衣を身に着けている人は幸いである。――

黙 16:16 汚れた霊どもは、ヘブライ語で「ハルマゲドン」と呼ばれる所に、王たちを集めた。

黙 16:17 第七の天使が、その鉢の中身を空中に注ぐと、神殿の玉座から大声が聞こえ、「事は成就した」と言った。

黙 16:18 そして、稲妻、さまざまな音、雷が起こり、また、大きな地震が起きた。それは、人間が地上に現れて以来、いまだかつてなかったほどの大地震であった。

黙 16:19 あの大きな都が三つに引き裂かれ、諸国の民の方々の町が倒れた。神は大バビロンを思い出して、御自分の激しい怒りのぶどう酒の杯をこれにお与えになった。

黙 16:20 すべての島は逃げ去り、山々も消えうせた。

黙 16:21 一タラントンの重さほどの大粒の雹が、天から人々の上に降った。人々は雹の害を受けたので、神を冒涜した。その被害があまりにも甚だしかったからである。