家庭礼拝 2016年11月2日ルカ1章1:25 ヨハネ誕生の予告

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起 

いよいよ私たちの学びの中での一番最後の福音書、ルカによる福音書に入りました。4つの福音書にはそれぞれ特徴的な事があり、同じような事を伝えているはずなのですが、それでいて随分違う視点で書かれているのです。

このルカによる福音書の視点はいったいどのような特徴があるのでしょうか。その一番の特徴は四人の福音書の著者の中で、ルカだけが私たちと同じ異邦人だと言う事です。ほかの3人はユダヤ人です。そしてもう一つの特徴は、この福音書はユダヤ人のために書かれたのではなく、異邦人のために書かれたと言う事です。もっと具体的にはローマに仕えている高官のテオフィロ様と言う人のために書かれた福音書なのです。異邦人が異邦人のために書かれた福音書と言うのがルカ福音書の一番の特徴です。具体的にはどのような内容の違いがあるでしょうか。それは、ユダヤ人ならば旧約聖書に書かれていることは大体知っていることなので頻繁に旧約聖書の引用が出てきますが、異邦人にとってはそれは、全く何のことかわからないため、ユダヤ人にしかわからないような事は出来るだけ書かれていないと言う事です。すなわち、異邦人にとってもとても分かりやすいと言う事です。ですから、もし聖書を全く分からない人から、どこを読んだらよいのでしょうかと聞かれたら、ルカ福音書がいいですよと勧めた方が、読みやすいでしょう。何も知らないで、新約聖書を最初から読み始めた人が、マタイ福音書のいきなり系図の名前がいくつも出てくる場面に出会って、辟易してしまうことが良くあります。読んでも何のことか全くわからないからです。でもユダヤ人たちにとってはそれぞれに内容のある物語があるので、それは絶対に省けないのです。その物語は旧約聖書に書いてあるのです。しかもマタイの系図は、ユダヤ人の祖先であるアブラハムから始まっているのに対して、ルカの系図は人類の先祖であるアダムまでさかのぼっているのです。ルカの視点はユダヤ人の視点ではなく、人類の視点で書かれているのです。

ルカが医者でありギリシャ語に堪能であり、ギリシャ文化や哲学に裏打ちされた、根拠ある論理の進め方は、歴史家に相当するものがあります。そしてそこで取り上げられる人物の特徴は、一番は女性を多く取り上げてその働きを褒め称えていることです。そしてまた、異邦人をも多く取り上げているのです。ユダヤ文化の中では、女性はとても地位の低いものでした。ですが、ギリシャ文化の中では、女性はそれなりに重視されていたので、ギリシャ文化に影響された異邦人のルカは女性や異邦人を多く取り上げているのです。ここにもユダヤ文化とは違った視点で書かれた福音書の特徴があります。

ですから、ルカによる福音書は、異邦人の私たちにとってはとても身近であり、分かりやすい福音書であり、きちんと論理が整理された、読みやすい福音書なのです。

このルカによる福音書にはルカという名前は一度も出てきません。ですがどうしてこれがルカによる福音書だと分かるのでしょうか。それはこの福音書は使徒言行録と一対になっている福音書だからルカによるものだろうと分かるのです。この福音書も使徒言行録も同じティオフィロ様と言う人に宛てて書かれてあり、使徒言行録では、「私は先に第一巻を著し」、と書かれており、福音書が第一巻、使徒言行録が第二巻であることが分かります。そして書き出しが同じようにティオフィロ様に対する挨拶から始まっているので、これはルカによる福音書に間違いがないとなったのです。このように、ルカによる福音書がイエス・キリストの十字架で終わるのではなく、その続編の使徒言行録に続いて、復活のイエス様の導きをもパウロの働きを通して生き生きと描かれているのが特徴なのです。このような多くの特徴を心に思い懐きながら、この最後の福音書の学びとなる、ルカによる福音書を学んでいきたいと思います。

ルカ福音書の最初には、この書物の献呈の辞をティオフィロ様と言う人に書き送っています。この人はすでにイエス様について信仰を持っている人で、さらに詳しい確かな話をルカに聞きたいと思っていたようです。それで、ルカはこの書物を著して、ティオフィロ様に献呈しました。1節から4節にはこう書かれています。

ルカ 1:1 わたしたちの間で実現した事柄について、最初から目撃して御言葉のために働いた人々がわたしたちに伝えたとおりに、物語を書き連ねようと、多くの人々が既に手を着けています。

ルカ 1:3 そこで、敬愛するテオフィロさま、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました。

ルカ 1:4 お受けになった教えが確実なものであることを、よく分かっていただきたいのであります。

 ルカは私たちの間で実際に起こったことを、最初から見て知っている人々がおり、私達にもその事を伝えてくれたように、その物語を書き表そうとした人々が多くいたことを語っています。すなわち、ある人々は実際にそれを目撃して、本を著しましたが、ルカは実際にそれを見たわけではないのですが、医者らしい科学的な態度で、その出来事を詳しく調べ、その事を順序立てて、本に著し、ティオフィロ様に献呈したというのです。ルカは実際の目撃者ではないのですが、その調べたことに対しては、相当の自信を持っており、4節では「お受けになった教えが確実なものであることを、よく分かっていただきたいのであります。」というほどでした。

さて、いよいよ本文に入りますが、他にも多くのイエスに関する書物があるのに、なぜルカがわざわざ自分でこの福音書を書き表したかといえば、他の人の書いた福音書では満足できなかったのです。一つには、ユダヤ人でないと分からないことが多く書かれてあったし、二つ目にはその根拠があまりはっきりしていないことはギリシャ文化に触れている人々にとっては、真実とは思えなかったからです。ですから、ルカはその根拠がはっきりわかるように整理して書いているのです。その一つが、いきなりイエス様の話に入るのではなく、洗礼者ヨハネの誕生から書き表すという方法をとっているのです。洗礼者ヨハネの誕生から、イエス様に関する神様の計画は始まっていると考えているのです。

その洗礼者ヨハネの誕生の始まりをこの様に書いています。5節から7節です。

ルカ 1:5 ユダヤの王ヘロデの時代、アビヤ組の祭司にザカリアという人がいた。その妻はアロン家の娘の一人で、名をエリサベトといった。

ルカ 1:6 二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。

ルカ 1:7 しかし、エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供がなく、二人とも既に年をとっていた。

 ルカは、科学者の医者らしく、この書き出しを5W1H に沿った書き出しを始めています。いかにもよく調べて書いたという感じです。ここには祭司ザカリアと妻エリサベトが出てきますが、二人とも神の前に正しい人で、非の打ちどころがなかった、と書かれています。ところが二人には子供がおらず、二人ともすでに年を取っていたのです。この事は今の私たちには、たとえ子供がいなくてもその信仰が正しければ良いのではないか思うのですが、この時代のユダヤ人の理解は違うのです。いくら信仰が正しく思われても、子供が与えられないというのは、神様から呪われているのではないのか、隠された罪があるのではないのかと疑われるのです。このような理解は病気の人にも当てはめられました。ですから二人はこの事でとても悩んでいたのです。ですが、もう子供がさずけられる年ではなくなったことに嘆いていました。それでも二人は、いつも神様に子供がさずけられることを願って祈っていたのです。それは単に子供が与えられるだけではなく、祭司としての信仰の証明にもなるからでした。

夫のザカリアは祭司でした。アロンの直系の子孫はみな自動的に祭司となったので、当時では祭司は2万人もいたそうです。その祭司たちは24の組に分けられていましたから、一組でも千人近い祭司がいました。ですから行事の際に誰がその祭司としての役割を果たすのかは、その組の中で籤で決めていたのです。それは千人に一人の当たりくじですから、一生それに当たらない人もいたのです。ザカリアはそのくじに当たって、一週間の祭司の務めをすることになりました。それは祭司にとって、一世一代のすばらしい名誉な出来事でした。そのことが8節9節に書かれています。

ルカ 1:8 さて、ザカリアは自分の組が当番で、神の御前で祭司の務めをしていたとき、

ルカ 1:9 祭司職のしきたりによってくじを引いたところ、主の聖所に入って香をたくことになった。

 祭司となったものだけが主の聖所に入って、香をたくことが出来るのです。この事はザカリアにとって、震えるほどの喜びに満ちたことでした。ですが、その時とんでもない事件が起こりました。ザカリアが一人で聖所にいるとき、そこに天使が現れたのです。10節から17節です。

ルカ 1:10 香をたいている間、大勢の民衆が皆外で祈っていた。

ルカ 1:11 すると、主の天使が現れ、香壇の右に立った。

ルカ 1:12 ザカリアはそれを見て不安になり、恐怖の念に襲われた。

ルカ 1:13 天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。

ルカ 1:14 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。

ルカ 1:15 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、

ルカ 1:16 イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。

ルカ 1:17 彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」

 ザカリアが香を焚いている間は、民衆は聖所の外で皆祈っており、ザカリアの務めが終わるのを待っていました。ザカリアはそこに神様が居られることを感じながら奉仕をしていたと思います。すると聖所の中に天使が現れ、香壇の右に立ったのです。ザカリアはそれが天使であるかどうかすぐには分からなかったのかもしれません。最初不安になったというのは、何者かが忍び込んだのかもしれないと思ったのでしょう。ところがそれが天使であることが分かって恐怖の念に襲われたのです。神様や天使を直接見るものは死んでしまうと思われていたからです。

ところがその天使はこういったのです。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。」天使が現れるときには、裁きのために現れると思っている人がほとんどだったので、正しい人に祝福のために現れるときは天使はまず、恐れることはない、と言います。その様にして安心させてから、こう言いました。あなたの願いは聞き入れられたと言ったのです。二人が、いつも子供が授かるように必死で祈っていたのが聞き入れられたというのです。そして天使は言いました。「あなたの妻エリサベトは男の子を生む。その名をヨハネと名付けなさい。」その様に名前まで指定して子供が授けられることを告げたのです。そしてその子供がどのようになるかをこの様に告げたのです。「その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」

この事は単にザカリアに子供が与えられるという出来事ではなかったのです。この子供は主に先立つものとなって、人々を正しく整え、準備の出来た民を主のために用意するという、大変な使命のために生まれるのです。しかもここに、主がもうすぐ現れる、メシアが来られることを予言しているのです。バプテスマのヨハネが生まれる前にすでに、メシアの来臨は天使によって告げられていたと言う事のために、ルカは最初にこの洗礼者ヨハネの誕生を取り上げているのです。このヨハネは、エリヤの霊と力で、主に先立って行かれる方となるのです。

この天使のお告げは、あまりにも大きすぎて、ザカリアにはそれを本当には受け止めることが出来なかったのです。そこで、ザカリアは人間の常識的な線で確認を取るのです。18節から20節です。

ルカ 1:18 そこで、ザカリアは天使に言った。「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」

ルカ 1:19 天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。

ルカ 1:20 あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」

ザカリアの言ったことはこう言う事なのです。「あなたのおっしゃったことはとても信じられません。それを信じるためには、何によって、私はそれを知ることが出来るのでしょうか。その証拠を示してください。私はこのような老人だし、妻も年を取っているので、もう子供を産むことはできないでしょう。」この言葉は、後のマリアの言葉に対比されます。マリアは天使の言葉に対し、すぐに、御言葉通りになりますように、と受け入れましたが、ザカリアは最後まで信じられなかったのです。その天使は自分が何者であるかを名乗りました。その名はガブリエルと言いました。これはユダヤ人たちにはよく知られた天使で、偉い天使でした。そして自分は神様の前に立つ天使である。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである、と自分の使命を語りました。ところがザカリアはその天使の言葉を信じなかったので、「あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。」と、信じなかった罰を与えられたのです。この時からザカリアは口がきけなくなったのです。ですがその天使の喜ばしい知らせは実現するのです。

外では、民衆がザカリアの務めが終わるのを待っていました。でもなかなか終わらないので不思議に思っていたのです。21節から23節です。

ルカ 1:21 民衆はザカリアを待っていた。そして、彼が聖所で手間取るのを、不思議に思っていた。

ルカ 1:22 ザカリアはやっと出て来たけれども、話すことができなかった。そこで、人々は彼が聖所で幻を見たのだと悟った。ザカリアは身振りで示すだけで、口が利けないままだった。

ルカ 1:23 やがて、務めの期間が終わって自分の家に帰った。

 ザカリヤが、やっと聖所から出てきたときには、話すことが出来なくなっていました。それで身振り手振りで示して何とかその務めを果たしたのです。人々は彼が、聖所で幻を見たのだろうと悟ったのです。その様な事を、ザカリアは必至で身振りで伝えたのだろうと思います。それでも、ザカリヤは一週間の務めを無事終わって、自分の家に帰ることが出来ました。ザカリアの口がきけないでいる期間は、その授かった子供が生まれ、天子が言ったように、ヨハネと言う名をつける時までです。その10か月の間、ザカリアやずっと口がきけなくなっていたのです。

ザカリヤの妻エリサベトは天使の言葉通りに身ごもりました。24節と25節です。

ルカ 1:24 その後、妻エリサベトは身ごもって、五か月の間身を隠していた。そして、こう言った。

ルカ 1:25 「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました。」

 当時は妊娠してお腹が大きくなると別の場所に住んで、無事に子供が生まれるのを待ったようです。エリサベトは5か月間身を隠していたと言います。その時のエリサベトは子供を与えられた喜びに開放されていました。今まではいくら信仰正しい生活をしていても、もしかすると神様の眼に悪い者と映っているのではないかという、恐れと後ろめたさがあったのです。それが妊娠したお腹を見ていて、エリサベトは子供が与えられたことを実感して、こういったのです。「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました。」エリサベトは、いままでは人々の中にいて、とても恥ずかしい気持ちだったのです。女の身で、子供が生めないことを恥としていたのです。それがやっと、主に目を止めていただき、祈りがかなえられて、子供が与えられたのだと喜び叫んだのでした。

 ルカは、異邦人による異邦人のための福音書を書き表しました。それは丹念に調べて、これが真実だと思われるものを書き表したのです。ルカは直接にはイエス様を知ることが出来ませんでしたが、イエス様が本当に神の子であったことを、ここに書き記そうとしたのです。そのために、神様の計画はバプテスマのヨハネが生まれる前から始まっていたことを、このザカリアの物語で説明しているのです。ここでの一番大切なことはメシアが来られることが告げられていることです。そのメシアの先駆けとして、バプテスマのヨハネが生まれ、そして、神の子イエス・キリストを迎える準備をしたと言う事を、語ろうとしているのです。

 

(一分間黙想)(お祈り)

天の父なる神様、いよいよルカの学びを与えられ感謝いたします。ルカは異邦人のために、そして私たちのためにもわかりやすい福音書を書き表しました。どうかこの学びを通して、さらに深い信仰の理解が与えられますように。あなたの不思議な御業を、感謝と賛美をもって受け止めていくことが出来ますように。信じる者に天使が現れたように、私たちも信じてあなたに委ねていくことが出来ますように。この祈りを主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン

 

<<聖書の箇所(新約聖書:◇ルカによる福音書)>>

 

◆献呈の言葉

ルカ 1:1 わたしたちの間で実現した事柄について、最初から目撃して御言葉のために働いた人々がわたしたちに伝えたとおりに、物語を書き連ねようと、多くの人々が既に手を着けています。

ルカ 1:3 そこで、敬愛するテオフィロさま、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました。

ルカ 1:4 お受けになった教えが確実なものであることを、よく分かっていただきたいのであります。

◆洗礼者ヨハネの誕生、予告される

ルカ 1:5 ユダヤの王ヘロデの時代、アビヤ組の祭司にザカリアという人がいた。その妻はアロン家の娘の一人で、名をエリサベトといった。

ルカ 1:6 二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。

ルカ 1:7 しかし、エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供がなく、二人とも既に年をとっていた。

ルカ 1:8 さて、ザカリアは自分の組が当番で、神の御前で祭司の務めをしていたとき、

ルカ 1:9 祭司職のしきたりによってくじを引いたところ、主の聖所に入って香をたくことになった。

ルカ 1:10 香をたいている間、大勢の民衆が皆外で祈っていた。

ルカ 1:11 すると、主の天使が現れ、香壇の右に立った。

ルカ 1:12 ザカリアはそれを見て不安になり、恐怖の念に襲われた。

ルカ 1:13 天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。

ルカ 1:14 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。

ルカ 1:15 彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、

ルカ 1:16 イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。

ルカ 1:17 彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。」

ルカ 1:18 そこで、ザカリアは天使に言った。「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」

ルカ 1:19 天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。

ルカ 1:20 あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」

ルカ 1:21 民衆はザカリアを待っていた。そして、彼が聖所で手間取るのを、不思議に思っていた。

ルカ 1:22 ザカリアはやっと出て来たけれども、話すことができなかった。そこで、人々は彼が聖所で幻を見たのだと悟った。ザカリアは身振りで示すだけで、口が利けないままだった。

ルカ 1:23 やがて、務めの期間が終わって自分の家に帰った。

ルカ 1:24 その後、妻エリサベトは身ごもって、五か月の間身を隠していた。そして、こう言った。

ルカ 1:25 「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました。」