家庭礼拝 2016年9月28日Uテサロニケ2:1-11不法の者についての警告
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起
このテサロニケ第二の手紙は、第一の手紙を出した後数ヶ月して、また出されました。なぜでしょうか。それは第一の手紙を出した後で、テサロニケの教会の人々に混乱が生じたからでした。パウロの第一の手紙の内容を誤解して、もう終末の時はすぐだ、再臨の時は近い、いや、もうその時が来ていると、浮足立ってしまったのです。
もし私たちも、その再臨の時があと1ヶ月したらやってくるとしたらどうするでしょうか、テサロニケの人々と同じような事にはならないでしょうか。終末の時が来る、再臨の時が来ると言う事を信じること無しにはキリスト教は成り立ちません。それがなければ十字架の贖罪も復活もなくなります。再臨があるからすべてが成立するのです。その時にすべての裁きが行われ、その事に希望をもって信仰している人も多くいます。ですがそのことが現実に信じようとすると、それはいつ来るのだ、どこで起こるのだ、と言う事になります。それが分からなければ、本当に起こると信じることは出来ないではないかと思うのです。それがこの終末信仰の難しさです。いつどこで起こるかわからなくても、自分が生きている内か死んでからかもわからなくても、その最後の裁きの時は必ず来て、死んだものは生き返り、そして主の前で裁かれるのだ、と言う事を信じ、希望をもって信仰することが大切なのです。
パウロはその時がいつ来るかと言う事は言っていませんでしたし、イエス様でさえ、その時は神様しか知らないと言っているのです。ですが、先走っていろいろ言う人はいつの世にもいるものです。パウロの言っていることはこう言うことに違いない。もう時はない、持っているものを売り払い、仕事などしないで、主の日に備えようと言いだすものがたくさんいたのです。この第二の手紙は、その誤った理解と興奮をしずめるために急いで書かれたものなのです。その事が今日の2章を読むことによってよく分かります。落ち着いて、主の日を迎えることがなんと難しく、そして大切かが分かります。
承
さて、パウロは主の再臨についてのテサロニケの教会の誤解を解くために、いよいよ本題に入ります。1節と2節です。
2テサ 2:1 さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストが来られることと、そのみもとにわたしたちが集められることについてお願いしたい。
2テサ 2:2 霊や言葉によって、あるいは、わたしたちから書き送られたという手紙によって、主の日は既に来てしまったかのように言う者がいても、すぐに動揺して分別を無くしたり、慌てふためいたりしないでほしい。
パウロは、主の再臨の時の事についてお願いがある、とテサロニケの教会の人々に切り出しました。それは、霊や言葉によって、主の日は既に来ている、という人々がいたからです。それはただ単なるうわさ話以上に、霊感に感じて語るものもいたのです。そして、その言葉に惑わされて、すぐに動揺して、分別をなくし、慌てふためいたりする人々が出てきました。もう日常の仕事を続けることが出来なくなってしまって、逃げ出そうとしたり、好き勝手なことを始めたりする人も出てきたのです。もう仕事をしなくなる人も出てきました。それは、パウロの書いた手紙もその一つの原因になっていたのです。パウロが主の再臨の事について書き表したことが誤解され、それがもうすでにきていることのように言いふらされてしまったのです。パウロはまず、テサロニケの教会の人々に、主の日が既に来ていると言う人がいても、慌てず落ち着いてくださいと、教会の人々を諌めたのです。
そしてこう言いました、3節から5節です。
2テサ 2:3 だれがどのような手段を用いても、だまされてはいけません。なぜなら、まず、神に対する反逆が起こり、不法の者、つまり、滅びの子が出現しなければならないからです。
2テサ 2:4 この者は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して、傲慢にふるまい、ついには、神殿に座り込み、自分こそは神であると宣言するのです。
2テサ 2:5 まだわたしがあなたがたのもとにいたとき、これらのことを繰り返し語っていたのを思い出しませんか。
パウロは、まず、主の日が来たと言う人に対して、誰がどのような手段を用いても騙されてはいけませんと言いました。なぜならば、それはある順番で起こることだからです。突然起こるのではないのです。まず、神に対する反逆が起こり、不法の者、つまり、滅びの子が出現しなければならないからです。神の子キリストの出現に続いて、主の日が来る前には不法の者、滅びの子の出現があると言うのです。この者は、自分こそは神であると宣言すると言うのです。今まで現れたと言う神の子はすべて嘘で、自分こそが神であると言うものが現れて、神殿に座り込むだろうと言うのです。これが誰からも嘘だと見破られれば問題はないのですが、そのような新しい神の子と呼ばれるものが現れるとその方に人々はなだれ込んでしまうのです。しかもその者は、いろいろな奇跡も行うことが出来るのです。その様な危機的な状況が起こるだろうと言う事を、パウロはテサロニケの教会の人々に、パウロがみんなと一緒にいた時から何度も言っていたと言うのです。それを思い出してくださいと言うのです。
転
そして、その滅びの子と言うものがどんなものなのかを詳しく語りはじめます。6節と7節です。
2テサ 2:6 今、彼を抑えているものがあることは、あなたがたも知っているとおりです。それは、定められた時に彼が現れるためなのです。
2テサ 2:7 不法の秘密の力は既に働いています。ただそれは、今のところ抑えている者が、取り除かれるまでのことです。
ここには不思議な事が書かれています。滅びの子が出現することを、いま抑えているものがある、というのです。それはみんなも知っているとおりだと言うのですから、当時の人にとっては決して難しい事ではなく、そう言えばすぐに気が付く程度の事なのです。それで、この抑えているものとは、ローマ政府の圧力の事ではないのかと言う事が言われています。当時の世界はすべてローマの統治能力によって抑えられていましたから、この滅びの子もその力によって抑えられていると考えられたのかもしれません。でもそれは定められた時に彼が現れるためであると言います。その滅びの子は必ず現れるのです。その秘密の力は既に働いていると言います。時期が来たら、世の中を支配しようとして、地下でうごめいていると言うのです。その時期とは、いまのところ抑えているものが取り除かれるまでの事だと言います。ローマの権力もいつか取り除かれる時がきて弱体化した時に、その滅びの子は世に現れて、力を揮うだろうと予言しているのです。
その滅びの子、不法の者が現れた時にどのような事が起こるかをパウロは預言してこう言います。8節から10節です。
2テサ 2:8 その時が来ると、不法の者が現れますが、主イエスは彼を御自分の口から吐く息で殺し、来られるときの御姿の輝かしい光で滅ぼしてしまわれます。
2テサ 2:9 不法の者は、サタンの働きによって現れ、あらゆる偽りの奇跡としるしと不思議な業とを行い、
2テサ 2:10 そして、あらゆる不義を用いて、滅びていく人々を欺くのです。彼らが滅びるのは、自分たちの救いとなる真理を愛そうとしなかったからです。
パウロはまずテサロニケの人々を安心させようとして、その不法の者が現れても心配することはありませんよと言いました。主イエスが、そのようなものは口から吐く息でも、来られるときの御姿の輝かしい光でも滅ぼすことのできる圧倒的な力があるのですよと言って、安心させているのです。というのも、安心させないとまた、動揺してしまう心配があるからです。
そしてそれから、その不法の者の働きをゆっくりと説明しているのです。まずその不法の者は、サタンの働きによって現れるのだと言いました。そして、あらゆる偽りの奇跡としるしと不思議な業を行うと言うのです。これが偽りでなかったら、イエス様と同じ奇跡としるしと不思議な業を行っていることになります。それは人間にできることとは思えないほどなのです。この偽りの奇跡は、それほど人間には区別のつけにくい事なのです。そして、そのようなあらゆる不義を用いて、滅びていく人々、すなわち滅びの子を信じる者たちを欺いていくのですと言いました。その様に滅びていく者たちはどうして滅ばざるを得なかったのでしょうか。それは、彼らが滅びるのはイエス様が示してくださった、自分たちの救いとなるイエス様の真理を愛そうとせず、その滅びの子の示す言葉を愛したからなのです。
その結果はどうなるでしょうか。11節と12節です。
2テサ 2:11 それで、神は彼らに惑わす力を送られ、その人たちは偽りを信じるようになります。
2テサ 2:12 こうして、真理を信じないで不義を喜んでいた者は皆、裁かれるのです。
ここで間違えてはいけないのは、罪の無いものが不法の者、滅びの子によって惑わされて、滅んでいくのではないのです。既に与えられている救いの真理を愛さずに拒んだものが、その罪によって、神様が不法の子らにその者たちを惑わす力を送られ、偽りを信じるようになって、滅びへと至ると言う事なのです。不法の子らは神様によって用いられている道具にすぎないのです。滅びの初めは、救いの真理を受け入れなかったと言う事から始まって、惑わしに陥って滅びに至ると言う事なのです。
結
パウロはテサロニケの人々が、終末の時は近いと勘違いして、日常の生活を放棄して、慌てふためいていることに対して、その時が来るのはいつなのかはわからないが今すぐではないことを言いました。そしてその主の日が来る前には滅びの子、不法の者が世に現れて、世を惑わし、救いの真理を受け入れないものを連れ去って、滅びへと導いていくことが起こると言いました。だから、今は静かにじっとその主の日を待ち望みなさい。今はまだその時ではないが、しっかりと目を覚まして、その時に備えていなさい。その時は盗人が来るように、突然来るように思うかもしれないが、いつも備えておけば、滅びのこの惑わしに陥ることなく、主の日を迎えることが出来ることを語ったのです。パウロにとっても、このテサロニケの人々の動揺は予想外だったかもしれません。ともすると、そんな主の日など来ないと思っている人の多い中で、本当に主の日を現実のものとして受け止め、その日に備えようとしている人が多くいたからです。でも行き過ぎた噂には決して騙されないようにとパウロはくぎを刺したのです。
(一分間黙想)(お祈り)
天の父なる神様。終末の時を真実に捕えるのは難しいものです。鈍感になってみたり、過敏になってみたり、私たちが信仰によって受け止めることの難しさを感じます。でも主よ、私達はそのことが良く分からなくても、その日が来ることを信じ、そしてあなたにすべてを委ねます。どうか日々しっかりと目を覚まし、心の準備をして、いつその日が来ても良いように、備えていくことが出来ますように。その日は私たちの思っているような現れ方をしないかもしれませんが、どのような状況にも信仰を持って受け止め、あなたに委ねて信じて歩んでいくことが出来ますように。この祈りを主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン
<<聖書の箇所(新約聖書:◇テサロニケの信徒への手紙一)>>
◆不法の者についての警告
2テサ 2:1 さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストが来られることと、そのみもとにわたしたちが集められることについてお願いしたい。
2テサ 2:2 霊や言葉によって、あるいは、わたしたちから書き送られたという手紙によって、主の日は既に来てしまったかのように言う者がいても、すぐに動揺して分別を無くしたり、慌てふためいたりしないでほしい。
2テサ 2:3 だれがどのような手段を用いても、だまされてはいけません。なぜなら、まず、神に対する反逆が起こり、不法の者、つまり、滅びの子が出現しなければならないからです。
2テサ 2:4 この者は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して、傲慢にふるまい、ついには、神殿に座り込み、自分こそは神であると宣言するのです。
2テサ 2:5 まだわたしがあなたがたのもとにいたとき、これらのことを繰り返し語っていたのを思い出しませんか。
2テサ 2:6 今、彼を抑えているものがあることは、あなたがたも知っているとおりです。それは、定められた時に彼が現れるためなのです。
2テサ 2:7 不法の秘密の力は既に働いています。ただそれは、今のところ抑えている者が、取り除かれるまでのことです。
2テサ 2:8 その時が来ると、不法の者が現れますが、主イエスは彼を御自分の口から吐く息で殺し、来られるときの御姿の輝かしい光で滅ぼしてしまわれます。
2テサ 2:9 不法の者は、サタンの働きによって現れ、あらゆる偽りの奇跡としるしと不思議な業とを行い、
2テサ 2:10 そして、あらゆる不義を用いて、滅びていく人々を欺くのです。彼らが滅びるのは、自分たちの救いとなる真理を愛そうとしなかったからです。
2テサ 2:11 それで、神は彼らに惑わす力を送られ、その人たちは偽りを信じるようになります。
2テサ 2:12 こうして、真理を信じないで不義を喜んでいた者は皆、裁かれるのです。